大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


「3+4=□」という算数と「□+□=7」という算数

投稿日時:2012/08/15(水) 13:22rss

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
オーストラリア出身の哲学者で教育学者のルドルフ・シュタイナーという人がいました。
詳しいことは知りませんが、18世紀から19世紀にかけて活躍した人のようです。



 

とくに教育の世界ではいまでもシュタイナーの意思を受け継ぐ
「シュタイナー」「ヴァルドルフ」という名前を冠せられたフリースクールが
ヨーロッパを中心に世界におよそ1000以上存在し、根強い人気を誇っているのだそうです。
 
物事には必ず賛否両論があるのでシュタイナー教育もいろいろな見方や評価をされているようです。
シュタイナーは神秘学も研究した人ですのでその影響もあるのかもしれません。
 
シュタイナー教育については詳しくはないのですが、
「なるほどそういう考え方もあるなあ」と思ったことがひとつあります。

それは算数のことです。
 
僕たちが小学校で学んだ算数の授業を思い出してください。
「3+4=□」「8-2=□」といったような問題が出ましたよね。

答えは必ずひとつでした。

「3+4」の答えは必ず「7」でなければ正解ではなく、テストでは×になってしまいました。
 
ところがシュタイナー学校ではこんな問題が出るのだそうです。
「□+□=7」「□-□=2」いったような問題です。

つまり、答えはいくつも考えらえるのです。

「7」であるためには「2+5」でも「6+1」でも「3+4」でも○なのです。
 
かつて日本にはキャッチアップする事例がありました。
そのひとつは先進国といわれた欧米でした。

しかし、低成長経済、成熟消費、少子高齢化社会に突入したいまはお手本がありません。

誰にでも共通するような答えはもはやないのです。
 
誰かのやり方を真似すれば何とかなる時代ではなくなりました。
しかも、昨日の正解が今日も正解である保証はどこにもありません。
 
いまは目指すところは同じであっても、そこにたどり着く方法は様々なのです。
答えがひとつだけではなく、答えがいくつもあるということはすごく大事なこと。

人の真似をして一喜一憂するのではなく、自分の信じるところを自分で切り開いていく時代なのです。
 
これをチャンスと見るか、ピンチと見るかで世の中の風景はまったく違ってきますね。

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

詳細へ

個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

詳細へ

バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • 全豪オープン 大坂選手優勝。 from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
  • 「ブランディング対談集&講演録」を頂きました! from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの
  • イングリッド・バーグマンのすべて from Re:play
      イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように…
  • 『売れ続ける理由』 from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
    売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から...
  • 【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。  ...