㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
2013年11月29日(金)更新
好き、且つ得手(小椋佳さんのコラムより)
「小さくても光り輝くブランド」を支援しているクエストリーの櫻田です。
PCのサーバでデータを探していたら、
10年前の2003年11月17日に書いた取引先への定期的なレポートの原稿が出てきました。
作詞家で作曲家の小椋佳さんの新聞のコラムに触発されて書いた原稿ですが、
何気に読み返したら、結構いいことが書いてあります。
と言うよりも、ほとんどコラムの引用ですが・・・。
このレポートは、出来るだけ他からの引用を少なくして書くことを心がけていますが、
今回は思わずうなってしまう新聞のコラムがあったので引用します。
お読みになられた方もいるかも知れませんが、
出典は11月13日(木)の日経新聞・夕刊1面の“明日への話題”というコラムです。
タイトルは「続・好き、且つ得手」、書き手は作詞・作曲家の小椋佳さんです。
一時期、癌との報道があったのですが、お元気そうです。ではコラムから一部を抜粋します。
“前回、新時代を上手に生きる方策の一つとして、「好き、且つ得手」なものを身につけようと書いた。
そのことは「言うはやすし」であるとも書いた。
(中略)得手になるには無論、好きになることも、
どうやらちょっとかじってすぐやめるという態度では果たせないもののようである。”
ちなみに、小椋さんは琵琶語りを身につけて老年はその演奏旅行を行うという計画があるそうです。
しかし、琵琶語りを習い初めて8年になるのにうまくいかないと書いています。
さて引用の続きです。
“言葉遊びのきらいはあるが、必要なキーワードとして
「シンボウ」という言葉を挙げられそうである。
まず「辛抱」、地味で地道な修行に耐えること。
次に「信望」、何事も一人では果たせない。先輩や仲間たちとの信頼関係を構築すること。
そして「心房」、健康管理は常に肝要。さらに「心棒」、
自らの価値観の核心に照らしてそれを行うことの確たる鎖を意識すること。
付け足すならば「深謀」、好きになり得手になるプロセス、
好きになりえたとなった果ての生活についてきちんとした計画や展望を描くこと。”
辛抱、信望あたりまでは、当たり前に必要だと思うのですが、
心房、心棒、さらに深謀とくると、思わずなるほどと手を打ちたくなる感じです。
小椋さん自身も自分の琵琶修行がすべてこの「シンボウ」を
兼ね備えているかというと心もとないと告白しています。
その上で小椋さんは“好き、且つ得手なものの獲得は、
どなたにとっても新時代に回避し得ない困難な挑みというのがふさわしいようである。”
と最後に書いています。
このコラムの趣旨は、生き方の方策ということで書かれていますが、仕事も同じではないでしょうか。
仕事をイキイキと楽しんでいる人と出会って感じるのは
「好き、且つ得手」の2つの条件のうちのまず好きであることを確実にクリアしていることです。
得手かどうかは簡単にはわかりませんが、
好きならば少々の苦労は苦労と思わないという姿勢であることは間違いありません。
それに、いまよりもよくなることを貪欲なくらい考えています。
自分はどうかと、あらためて自問自答してみると、
「好き、且つ得手」であるといいたいのですが、
「嫌い、且つ不得手」と思うときがたびたびあります。
まあ、そういう時は疲れがたまり、思い悩むことが多々あるときです。
そんなときはゆっくりと休養を取れというサインかなあと最近は感じるようになって来ました。
PCのサーバでデータを探していたら、
10年前の2003年11月17日に書いた取引先への定期的なレポートの原稿が出てきました。
作詞家で作曲家の小椋佳さんの新聞のコラムに触発されて書いた原稿ですが、
何気に読み返したら、結構いいことが書いてあります。
と言うよりも、ほとんどコラムの引用ですが・・・。
このレポートは、出来るだけ他からの引用を少なくして書くことを心がけていますが、
今回は思わずうなってしまう新聞のコラムがあったので引用します。
お読みになられた方もいるかも知れませんが、
出典は11月13日(木)の日経新聞・夕刊1面の“明日への話題”というコラムです。
タイトルは「続・好き、且つ得手」、書き手は作詞・作曲家の小椋佳さんです。
一時期、癌との報道があったのですが、お元気そうです。ではコラムから一部を抜粋します。
“前回、新時代を上手に生きる方策の一つとして、「好き、且つ得手」なものを身につけようと書いた。
そのことは「言うはやすし」であるとも書いた。
(中略)得手になるには無論、好きになることも、
どうやらちょっとかじってすぐやめるという態度では果たせないもののようである。”
ちなみに、小椋さんは琵琶語りを身につけて老年はその演奏旅行を行うという計画があるそうです。
しかし、琵琶語りを習い初めて8年になるのにうまくいかないと書いています。
さて引用の続きです。
“言葉遊びのきらいはあるが、必要なキーワードとして
「シンボウ」という言葉を挙げられそうである。
まず「辛抱」、地味で地道な修行に耐えること。
次に「信望」、何事も一人では果たせない。先輩や仲間たちとの信頼関係を構築すること。
そして「心房」、健康管理は常に肝要。さらに「心棒」、
自らの価値観の核心に照らしてそれを行うことの確たる鎖を意識すること。
付け足すならば「深謀」、好きになり得手になるプロセス、
好きになりえたとなった果ての生活についてきちんとした計画や展望を描くこと。”
辛抱、信望あたりまでは、当たり前に必要だと思うのですが、
心房、心棒、さらに深謀とくると、思わずなるほどと手を打ちたくなる感じです。
小椋さん自身も自分の琵琶修行がすべてこの「シンボウ」を
兼ね備えているかというと心もとないと告白しています。
その上で小椋さんは“好き、且つ得手なものの獲得は、
どなたにとっても新時代に回避し得ない困難な挑みというのがふさわしいようである。”
と最後に書いています。
このコラムの趣旨は、生き方の方策ということで書かれていますが、仕事も同じではないでしょうか。
仕事をイキイキと楽しんでいる人と出会って感じるのは
「好き、且つ得手」の2つの条件のうちのまず好きであることを確実にクリアしていることです。
得手かどうかは簡単にはわかりませんが、
好きならば少々の苦労は苦労と思わないという姿勢であることは間違いありません。
それに、いまよりもよくなることを貪欲なくらい考えています。
自分はどうかと、あらためて自問自答してみると、
「好き、且つ得手」であるといいたいのですが、
「嫌い、且つ不得手」と思うときがたびたびあります。
まあ、そういう時は疲れがたまり、思い悩むことが多々あるときです。
そんなときはゆっくりと休養を取れというサインかなあと最近は感じるようになって来ました。
2013年11月22日(金)更新
群馬県上野村の鍾乳洞「不二洞」に行ってきました。
「小さくても光り輝くブランド」を支援しているクエストリーの櫻田です。
仕事でいろいろなところに行く機会があります。
しかし、鍾乳洞に入るとは思いませんでした。
何か前回の「ワインツーリズム山梨」に続いて紀行ブログのようですが・・・・。
群馬県の南西部の多野郡に上野村という人口1,300人ほどの村があります。
群馬県で最も人口が少ない自治体で、平成の大合併のときに合併をしないという宣言をしました。
仕事のご縁があって今月の12日(火)に上野村を訪問しました。
上野村→http://www.uenomura.ne.jp
遠そうに感じるかもしれませんが、
東京駅から高崎駅まで上越新幹線で約1時間、そこから車で1時間半、
合わせて2時間半で到着しますから思ったよりも近いのです。
道路も整備されていますし、快適な小旅行気分でした。
上野村の魅力は何と言っても豊かな自然です。
総面積の94%が森林であり、古くから良質の木材の産地として知られ、
江戸時代徳川幕府の天領となっておりました。
この頃より「木地師(きじし)」と呼ばれる人たちが在住し、
いろいろな木工製品を作っていたそうです。(下の右の画像は木地師の墓)
いまでもこの伝統を受け継ぎ、村には多くの木工家が在住して木工製品を制作して販売しています。
さて、この上野村には不二洞と言う鍾乳洞があります。
洞内の延長2.2km、関東一の規模を誇ります。
鍾乳洞の入り口は頑丈な鉄の扉で塞がれており、開けると奥へ奥へとつながっており、
まるでタイムトンネル、胸が震えました。
鍾乳洞というと高校の修学旅行で行った秋吉台を思い出しますが、
この不二洞は縦穴式の鍾乳洞です。
洞内は大きく複雑で鍾乳石の大きな柱がそそり立つ大殿堂や、
やっとくぐりぬけられる小さな支洞など、まさに見どころ満載。
平成4年には新支洞が発見されるなど、 多くの支洞が複雑に発達し、
いまなお全貌を現さない迷宮型の鍾乳洞です。
約1200年前の平安時代からその存在が知られていましたが、
いまから400年ほど前、藤原山吉祥寺の僧、中興開山上人が始めて最奥部まで足を踏み入れ、
この洞窟を世に広めました。その後は修行の場として利用されていたそうです。
そのため洞内45か所には仏にちなんだ名称が名付けられています。
それがまた何とも言えない雰囲気を醸し出しているのです。
もうすっかり気分はインディ・ジョーンズでした。
こんな仕事ならいくらやってもいいなあ。
もちろん上野村には不二洞以外にもいくつもの価値のタネがあります。
それを見学しながら、もしかしたら上野村とご縁が深まるかも・・・と期待しています。
仕事でいろいろなところに行く機会があります。
しかし、鍾乳洞に入るとは思いませんでした。
何か前回の「ワインツーリズム山梨」に続いて紀行ブログのようですが・・・・。
群馬県の南西部の多野郡に上野村という人口1,300人ほどの村があります。
群馬県で最も人口が少ない自治体で、平成の大合併のときに合併をしないという宣言をしました。
仕事のご縁があって今月の12日(火)に上野村を訪問しました。
上野村→http://www.uenomura.ne.jp
遠そうに感じるかもしれませんが、
東京駅から高崎駅まで上越新幹線で約1時間、そこから車で1時間半、
合わせて2時間半で到着しますから思ったよりも近いのです。
道路も整備されていますし、快適な小旅行気分でした。
上野村の魅力は何と言っても豊かな自然です。
総面積の94%が森林であり、古くから良質の木材の産地として知られ、
江戸時代徳川幕府の天領となっておりました。
この頃より「木地師(きじし)」と呼ばれる人たちが在住し、
いろいろな木工製品を作っていたそうです。(下の右の画像は木地師の墓)
いまでもこの伝統を受け継ぎ、村には多くの木工家が在住して木工製品を制作して販売しています。
さて、この上野村には不二洞と言う鍾乳洞があります。
洞内の延長2.2km、関東一の規模を誇ります。
鍾乳洞の入り口は頑丈な鉄の扉で塞がれており、開けると奥へ奥へとつながっており、
まるでタイムトンネル、胸が震えました。
鍾乳洞というと高校の修学旅行で行った秋吉台を思い出しますが、
この不二洞は縦穴式の鍾乳洞です。
洞内は大きく複雑で鍾乳石の大きな柱がそそり立つ大殿堂や、
やっとくぐりぬけられる小さな支洞など、まさに見どころ満載。
平成4年には新支洞が発見されるなど、 多くの支洞が複雑に発達し、
いまなお全貌を現さない迷宮型の鍾乳洞です。
約1200年前の平安時代からその存在が知られていましたが、
いまから400年ほど前、藤原山吉祥寺の僧、中興開山上人が始めて最奥部まで足を踏み入れ、
この洞窟を世に広めました。その後は修行の場として利用されていたそうです。
そのため洞内45か所には仏にちなんだ名称が名付けられています。
それがまた何とも言えない雰囲気を醸し出しているのです。
もうすっかり気分はインディ・ジョーンズでした。
こんな仕事ならいくらやってもいいなあ。
もちろん上野村には不二洞以外にもいくつもの価値のタネがあります。
それを見学しながら、もしかしたら上野村とご縁が深まるかも・・・と期待しています。
2013年11月11日(月)更新
「ワインツーリズム山梨」に行ってきました。
「小さくても光り輝くブランド」を支援しているクエストリーの櫻田です。
11月9日(土)、10日(日)の二日間、「ワインツーリズム山梨」に行ってきました。
今年で6回目の開催ですが、僕は一昨年から参加しているから3回目です。
二日目は雨が心配されたのですが、青空も見える天候でした。
僕の故郷、山梨県は日本のワインの発祥の地です。
県内には約80社のワイナリーがあり、国内の約3割のワインを生産しているそうです。
山梨産のワインは最近は海外でも高い評価を受けています。
今年の「ワインツーリズム山梨」には5つのエリアの49のワイナリーが参加しています。
その規模はさまざまで大手のグループ会社もあれば、
家族だけで作っている小さなワイナリーもあります。
今年は初日は仕事で午後から参加だったので4ヶ所のワイナリー、
二日目は初参加の山梨市の7ヶ所のワイナリーを巡りました。
試飲とはいえ、ワイナリーを巡るうちにかなりの量のワインを飲んでいます。
それでもさほど酔わないのは、秋の風景を楽しみながら
ぶらぶらと歩きながらのツアーだからだと思います。
途中、「ワインツーリズム山梨」の総合プロデューサーの大木貴之さん(セツゲツカ 代表)や
山梨県観光部ブランド推進課の佐藤さん、他にも何人かの知り合いにお会いすることができました。
ちなみに、大木さんは甲府で人気の「フォーハーツカフェ」のオーナーでもあり、
拙著の「小さくても光り輝くブランド」でもブランディング事例として紹介させていただいています。
「ワインツーリズム山梨」とは何か?
これについてはこちらをご覧ください。明確な趣旨が定義されています。
この種のイベントが継続されるためには、こういう考え方の部分を明確にするのがすごく大事です。
http://www.yamanashiwine.com/about.html
なお、「ワインツーリズム山梨」は日本デザイン振興会の
今年度「グッドデザイン賞ベスト100」に選ばれました。
単なる人を集めるだけのワインイベントではなく、
地道な活動による地域ブランディングへの取り組みが評価されたのです。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131031/ymn13103102100000-n1.htm
11月9日(土)、10日(日)の二日間、「ワインツーリズム山梨」に行ってきました。
今年で6回目の開催ですが、僕は一昨年から参加しているから3回目です。
二日目は雨が心配されたのですが、青空も見える天候でした。
僕の故郷、山梨県は日本のワインの発祥の地です。
県内には約80社のワイナリーがあり、国内の約3割のワインを生産しているそうです。
山梨産のワインは最近は海外でも高い評価を受けています。
今年の「ワインツーリズム山梨」には5つのエリアの49のワイナリーが参加しています。
その規模はさまざまで大手のグループ会社もあれば、
家族だけで作っている小さなワイナリーもあります。
今年は初日は仕事で午後から参加だったので4ヶ所のワイナリー、
二日目は初参加の山梨市の7ヶ所のワイナリーを巡りました。
試飲とはいえ、ワイナリーを巡るうちにかなりの量のワインを飲んでいます。
それでもさほど酔わないのは、秋の風景を楽しみながら
ぶらぶらと歩きながらのツアーだからだと思います。
途中、「ワインツーリズム山梨」の総合プロデューサーの大木貴之さん(セツゲツカ 代表)や
山梨県観光部ブランド推進課の佐藤さん、他にも何人かの知り合いにお会いすることができました。
ちなみに、大木さんは甲府で人気の「フォーハーツカフェ」のオーナーでもあり、
拙著の「小さくても光り輝くブランド」でもブランディング事例として紹介させていただいています。
「ワインツーリズム山梨」とは何か?
これについてはこちらをご覧ください。明確な趣旨が定義されています。
この種のイベントが継続されるためには、こういう考え方の部分を明確にするのがすごく大事です。
http://www.yamanashiwine.com/about.html
なお、「ワインツーリズム山梨」は日本デザイン振興会の
今年度「グッドデザイン賞ベスト100」に選ばれました。
単なる人を集めるだけのワインイベントではなく、
地道な活動による地域ブランディングへの取り組みが評価されたのです。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131031/ymn13103102100000-n1.htm
2013年11月04日(月)更新
マスキングテープ「mt」はどうやって生まれたのか?
「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
当たり前ですが、世の中には知らない世界が山ほどあります。
その一つが先日の「mt博」で初めて知ったのはマスキングテープです。
正直申し上げてマスキングテープをなめていました。こんなに多様性と拡張性があるとは知りませんでした。
今年の4月に入社した女性メンバーの大西が「マスキングテープ、マスキングテープ・・・」と
その素晴らしさを語っているのは知っていました。
今週初めには月島で開催している「mt博」に行って来た話を他のメンバーに語っていました。
それに刺激されたのが同じくメンバーの金田。
「いっしょに行こう」とかなり無理やりに「mt博」に連れて行かれたのです。
でどうだったかと言うと、自分の目で見なきゃあわからないものです。
なんだこの世界は言った感じ。久しぶりに軽い衝撃を受けました。
下記の画像は全部マスキングテープでデコレーションされています。
会場は女性比率が99%、しかもそのうちの80%以上はおそらく20代。
所在なげに会場にいる男性は僕と同様に連れて来られたのでしょう。
お互いに時折り、苦笑がちに目線を合わせています。
会場の雰囲気もあるのかもしれませんが、女性たちは大声を上げるわけではなく、
求道者のように黙々とマスキングテープを選び、展示作品を観ています。
そもそもマスキングテープの僕の概念は、マスキングの言葉通り、
主に工事やプラモデル製作の際の塗装に使用するもの。
基本的には地味な業務用やマニアックな個人用というイメージがありました。
どちらかと言えば、男性の匂いがする品ですd。
ところが今回マスキングテープの概念が一変しましたね。
若い女性にとって「mt」はまさにブランドなんですね。
まあ、このあたりは言葉で説明してもわからないと思いますので、画像を見てください。
若い女性たちが惹かれる理由がわかります。
今回の「mt博」の主催者は岡山県倉敷市に本社がある「カモ井加工紙株式会社」。
気になったので、同社のホームページやファンのブログを調べてみました。
大正12年創業の「カモ井加工紙株式会社」のスタートはなんだと思いますか?
実は「ハエ取り紙」のメーカーでした。そうです、あのぺらぺらした紙にハエが止まるやつです。
昭和40年から50年頃は国内シェアNo.1だったそうです。
しかし、その後、日本の衛生状態が急激によくなりハエ取り紙の需要は激減。
強い危機感を抱いた同社は粘着紙技術を生かして建設現場や製造メーカーなどでは
おなじみのマスキングテープを発売。全国第2位のメーカーに成長したのです。
ある意味ではこれが同社にとって第2の創業ですね。
さて、2006年に東京から3人の女性が工場見学を希望してやってきました。
彼女たちはデザイナーとアーティストとカフェオーナー。熱列なマスキングテープのファンだったのです。
彼女たちの目的は工場見学だけではなく、オリジナルマスキングテープが作りたいというものでした。
しかし、マスキングテープは工業製品で、同社が製造していたのは生産ロットの大きい業務用でした。
彼女たちは小ロットのオリジナルを諦めて帰っていきました。
しかし、工場を案内した社員には
「これは新しいビジネスチャンスかも」とピンとくるものがありました。
この社員は社内の反対の声を説得し、1年半をかけて3人の女性たちと悪戦苦闘の末
2006年にマスキングテープ「mt」シリーズを作り上げたのです。
同社が発表した「mt」シリーズは、実にファンシーでカラフルでした。
従来のマスキングテープの概念を一気に変えるパワーを持っていたのです。
販路はこれまでの大手企業やホームセンターではなく、
小さな雑貨屋さんやカフェを対象にしたのです。
しかし、大手とのビジネスが主流だった同社にとっては、
小さくて手間のかかる新しいビジネスは、これまでの営業とはまったく勝手が違いました。
小売店を対象にした手間のかかるビジネスに現場からは不平不満が次々と噴出します。
しかし、カリスマ的なマスキングテープファンにより、
マスキングテープの魅力や使い方をまとめた本が次々と出版されると状況は一変しました。
ファンサイトも開設され、何とファンレターが会社に届くようになったのです。
さらに2008年にはグッドデザイン賞を受賞。
パリの世界的なインテリアの見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも出展すると
人気に大きく火がついたのです。
いまでは、国内の雑貨屋や文具店だけにとどまらず、海外からも定期的に注文が入るそうです。
「mt」シリーズは、広告の力を一切使うことなく、
熱烈なファンの口コミだけで大きな売上げにつながったのです。
そういう意味ではマスキングテープの新しい世界を作り上げたのもファンですが、
「mt」をブランドに育てたのもファンなのです。
「マスキングテープ mt」 http://www.masking-tape.jp/
「カモ井加工紙株式会社」 http://www.kamoi-net.co.jp
当たり前ですが、世の中には知らない世界が山ほどあります。
その一つが先日の「mt博」で初めて知ったのはマスキングテープです。
正直申し上げてマスキングテープをなめていました。こんなに多様性と拡張性があるとは知りませんでした。
今年の4月に入社した女性メンバーの大西が「マスキングテープ、マスキングテープ・・・」と
その素晴らしさを語っているのは知っていました。
今週初めには月島で開催している「mt博」に行って来た話を他のメンバーに語っていました。
それに刺激されたのが同じくメンバーの金田。
「いっしょに行こう」とかなり無理やりに「mt博」に連れて行かれたのです。
でどうだったかと言うと、自分の目で見なきゃあわからないものです。
なんだこの世界は言った感じ。久しぶりに軽い衝撃を受けました。
下記の画像は全部マスキングテープでデコレーションされています。
会場は女性比率が99%、しかもそのうちの80%以上はおそらく20代。
所在なげに会場にいる男性は僕と同様に連れて来られたのでしょう。
お互いに時折り、苦笑がちに目線を合わせています。
会場の雰囲気もあるのかもしれませんが、女性たちは大声を上げるわけではなく、
求道者のように黙々とマスキングテープを選び、展示作品を観ています。
そもそもマスキングテープの僕の概念は、マスキングの言葉通り、
主に工事やプラモデル製作の際の塗装に使用するもの。
基本的には地味な業務用やマニアックな個人用というイメージがありました。
どちらかと言えば、男性の匂いがする品ですd。
ところが今回マスキングテープの概念が一変しましたね。
若い女性にとって「mt」はまさにブランドなんですね。
まあ、このあたりは言葉で説明してもわからないと思いますので、画像を見てください。
若い女性たちが惹かれる理由がわかります。
今回の「mt博」の主催者は岡山県倉敷市に本社がある「カモ井加工紙株式会社」。
気になったので、同社のホームページやファンのブログを調べてみました。
大正12年創業の「カモ井加工紙株式会社」のスタートはなんだと思いますか?
実は「ハエ取り紙」のメーカーでした。そうです、あのぺらぺらした紙にハエが止まるやつです。
昭和40年から50年頃は国内シェアNo.1だったそうです。
しかし、その後、日本の衛生状態が急激によくなりハエ取り紙の需要は激減。
強い危機感を抱いた同社は粘着紙技術を生かして建設現場や製造メーカーなどでは
おなじみのマスキングテープを発売。全国第2位のメーカーに成長したのです。
ある意味ではこれが同社にとって第2の創業ですね。
さて、2006年に東京から3人の女性が工場見学を希望してやってきました。
彼女たちはデザイナーとアーティストとカフェオーナー。熱列なマスキングテープのファンだったのです。
彼女たちの目的は工場見学だけではなく、オリジナルマスキングテープが作りたいというものでした。
しかし、マスキングテープは工業製品で、同社が製造していたのは生産ロットの大きい業務用でした。
彼女たちは小ロットのオリジナルを諦めて帰っていきました。
しかし、工場を案内した社員には
「これは新しいビジネスチャンスかも」とピンとくるものがありました。
この社員は社内の反対の声を説得し、1年半をかけて3人の女性たちと悪戦苦闘の末
2006年にマスキングテープ「mt」シリーズを作り上げたのです。
同社が発表した「mt」シリーズは、実にファンシーでカラフルでした。
従来のマスキングテープの概念を一気に変えるパワーを持っていたのです。
販路はこれまでの大手企業やホームセンターではなく、
小さな雑貨屋さんやカフェを対象にしたのです。
しかし、大手とのビジネスが主流だった同社にとっては、
小さくて手間のかかる新しいビジネスは、これまでの営業とはまったく勝手が違いました。
小売店を対象にした手間のかかるビジネスに現場からは不平不満が次々と噴出します。
しかし、カリスマ的なマスキングテープファンにより、
マスキングテープの魅力や使い方をまとめた本が次々と出版されると状況は一変しました。
ファンサイトも開設され、何とファンレターが会社に届くようになったのです。
さらに2008年にはグッドデザイン賞を受賞。
パリの世界的なインテリアの見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも出展すると
人気に大きく火がついたのです。
いまでは、国内の雑貨屋や文具店だけにとどまらず、海外からも定期的に注文が入るそうです。
「mt」シリーズは、広告の力を一切使うことなく、
熱烈なファンの口コミだけで大きな売上げにつながったのです。
そういう意味ではマスキングテープの新しい世界を作り上げたのもファンですが、
「mt」をブランドに育てたのもファンなのです。
「マスキングテープ mt」 http://www.masking-tape.jp/
「カモ井加工紙株式会社」 http://www.kamoi-net.co.jp
2013年11月01日(金)更新
新店舗オープンに「ちんどん屋さん」登場
「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
今日はクエストリーがブランディングのコンサルティングをしている
紬のきものの専門店「衣裳らくや」さんのグランドオープンでした。
同店の店舗のコンセプトについては先日ブログに書きましたので、こちらをご覧になってください。
http://questory.keikai.topblog.jp/blog_detail/&blog_id=7&id=217
グランドオープンに当たり、同店が準備したのはチンドン屋さんです。
今回の移転の前は人形町にお店があったのですが、
そのときのオープン時にもチンドン屋さんにチラシを配ったもらったので、
今回もチンドン屋さんにお願いしたいと相談を受けました。
正直言って話しを聞いたときには、「えっ、チンドン屋さん?」と思ったのですが、
あえて反対することでもないので、そのままGOということになりました。
しかし、このチンドン屋さんがいいのです。
チンチンドンドンという太鼓や鐘の音に、サックスの音色が重なり、
何とも言えない懐かしさを感じると同時に、気持ちがワクワクと騒ぎだす感じです。
お店の近くから、甘酒横丁界隈、前店舗があった人形町駅付近まで練り歩いて、
チラシを配っていただいたそうですが、
多くの通行客が足を止め、写真を撮ったりしていました。
もちろん、新店舗の宣伝効果もばっちり。
あらためて、こちらの見識不足を思い知らされました。
既成概念で物事を見てはダメですね。・・・反省!
今日はクエストリーがブランディングのコンサルティングをしている
紬のきものの専門店「衣裳らくや」さんのグランドオープンでした。
同店の店舗のコンセプトについては先日ブログに書きましたので、こちらをご覧になってください。
http://questory.keikai.topblog.jp/blog_detail/&blog_id=7&id=217
グランドオープンに当たり、同店が準備したのはチンドン屋さんです。
今回の移転の前は人形町にお店があったのですが、
そのときのオープン時にもチンドン屋さんにチラシを配ったもらったので、
今回もチンドン屋さんにお願いしたいと相談を受けました。
正直言って話しを聞いたときには、「えっ、チンドン屋さん?」と思ったのですが、
あえて反対することでもないので、そのままGOということになりました。
しかし、このチンドン屋さんがいいのです。
チンチンドンドンという太鼓や鐘の音に、サックスの音色が重なり、
何とも言えない懐かしさを感じると同時に、気持ちがワクワクと騒ぎだす感じです。
お店の近くから、甘酒横丁界隈、前店舗があった人形町駅付近まで練り歩いて、
チラシを配っていただいたそうですが、
多くの通行客が足を止め、写真を撮ったりしていました。
もちろん、新店舗の宣伝効果もばっちり。
あらためて、こちらの見識不足を思い知らされました。
既成概念で物事を見てはダメですね。・・・反省!
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全豪オープン 大坂選手優勝。
from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 -
「ブランディング対談集&講演録」を頂きました!
from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの -
イングリッド・バーグマンのすべて
from Re:play
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように… -
『売れ続ける理由』
from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から... -
【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん
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「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。 ...
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