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「無理」と「無茶」

投稿日時:2012/07/05(木) 12:37rss

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
7年ほど前にお取引先のセミナーを企画した時に、
「京都ブライトンホテル」の取締役副総支配人の石田雅一さん
(現在はブライトンコーポレーション取締役常務執行役員)に講演をお願いしました。
 
京都ブライトンホテルのお客様満足を中心とした素晴らしいお話でした。
その中でいまでも印象に残っている言葉が「無理」と「無茶」です。

石田さんは「お客様の無理な要望には一生懸命取り組むが、無茶は断固拒否をする」と語っていました。
 
ホテルのことだけではなく、どの会社でも仕事をしていると、
「無理」と「無茶」を言われることってありますよね。うちの会社でもありますよ。

しかも要求している側がその自覚がないだけに始末が悪い。
小さな会社ですが、トップとして無過ごすことは出来ません。
 
「無理」と「無茶」、この似ているような言葉はどこが違うのでしょうか。

辞書で調べてみますと、
「むり[無理]・・・(1)道理や理由のないこと、(2)強いてすること、(3)するのが困難なこと」と書かれています。
「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉もありますね。
 
「無茶」を調べると、「むちゃ[無茶]・・・(1)筋道が通らないこと。でたらめ。(2)程度がひどいこと。」と出てきます
無茶なことをする」という言葉は、「乱暴(非常識)なことをする」という意味ですね。
「不可能な・不自然な・過度の」という意味合いもあります。
 
僕の判断基準は、「無理」は大変かもしれないが、
「取り組むことにより、何かを学べる、新しいことが広がる」というイメージ。

しかし、「無茶」は取り組んでも結果としては
「仕事が荒れてくる、社員の気持ちが荒んでくる」イメージです。
 
当然、石田さんが講演で語っていたように、
「無理はがんばるけど、無茶は断固と拒否をする」に同感です。

それにしても業績が苦しくなると、いままでは「無理」のレベルだったのが
「無茶」に変わることってよくありますね。
よ~く、状況を見定めることですね。


※ブログの内容とは関係ありませんが、この写真は「無理」「無茶」を超えて「危険」です。


 

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(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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