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混迷の海を漂うジュエリー業界

投稿日時:2019/01/25(金) 18:01rss

昨日、久しぶり(3年ぶりくらい)に「国際宝飾展:IJT」に行った。
知らなかったが、今年で30回目だそうだ。

前職の会社、いまの会社の初期の頃はジュエリー業界の仕事が多かった。
いまでもお取引先があるが、随分と数は減った。というか、減らしてきたと言った方が正しい。



会場では何人かの知り合いにもあった。10数年ぶりの方もいる。

元気な人も、そうでない人もいるが、
総じて口をついて出るのは厳しい経営環境のオンパレード。

バブルがはじけた後でも、2005年頃まではジュエリーはそれなりに売れていた。
しかし、いまは買わない、売れない、だから新しいものが作れない・・・・

会社の初期の頃は、仕事の多くがジュエリー業界だったので、お世話になったお取引先が多い。
だからこそ、寂しいと言うと適切ではなく、ちょっと残念な気持ちになる。


確かに情緒的な商品カテゴリーだけに景気の変動を受けやすい。
高額なものが多いので、ほしくても買えないのかもしれない。

しかし、仮に景気が回復基調になっても、
ジュエリーはそう簡単には好調期のようにはならないと思う。




何が変わったのだろうか。
いくつもの要因が挙げられるが、一番は消費者の価値観の変化だと思う。

会場を回ってもワクワクしない。惹き付けられるブース少ない。
あいかわらず、商品の機能的価値、突き詰めると価格での訴求が圧倒的に多いのだ。

ブランディングではセグメンテーションが重要なステップになる。
市場や消費を小さく切り分けをし、自社はどこを目指すのかを決める大事なステップだ。


でも、ジュエリーのセグメンテーションは10数年、いや20年前と基本的には変わっていない。

資産価値、希少価値、継承価値、コレクション価値
ブライダル、ファッション、アニバーサリー・・・

言葉の表現や売り方は変わったとしても、大きなカテゴリーから抜け出してはいない。

しかも、素材、品質、デザイン、価格などの機能的な価値がほとんどのように感じる。
業界の方々からは反論が多いと思うが、その裏付けや根拠が曖昧なものが少なくない。


しかし、消費者は変わった。
商品の価値だけで売ろうとしても売れないのは、どの業界にも共通の事実だと思う。

価値観の変化に合わせて、さまざまな市場や消費が生まれている。


もっとたくさんのセグメンテーションがジュエリーに求められている。
小さく分けて考えれば、まだまだ消費は生み出せる、眠っているニーズを掘り起こせる。

ジュエリー業界の復活は、価値の細分化、多様化が胆ではないかなあ。
もちろん、僕が知らないだけで、真剣に取り組んでいる企業や個人がたくさんいるに違いない。

 

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「3月度ブランディングセッション」━━━━━━━━━━ 
 


◆テーマ

えがおが集う場所を創造する
人が主役の店づくりへのチャレンジ   
 

●日 時:2019年3月13日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階 ジャスミン


【ゲスト講師】

西岡政憲氏 有限会社西岡家具/カフェクヌート 取締役取締役


▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508まで

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(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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