㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
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フランスが抱えているもの
「中小企業のブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
3月から4月にカレンダーが変わった1週間は、いろいろなことがありました。
河口湖への出張、新年度の経営計画発表会、社員募集など気ぜわしい日々でした。
おまけに花粉症と飲み会も重なり、もう体調も気持ちもへろへろ状態。
気分転換を兼ねて、昨日は「YEBISU GARDEN CINENA」で
フランス映画「最高の花婿」を観てきました。
アクションやサスペンスではなく、くすりと笑えるような作品が観たかったのです。
結果はこの映画で正解でした。
作品はフランスのロワール地方を舞台に4姉妹の結婚相手をめぐる騒動を映し出したコメディーです。
まあ、おしゃれでスマートでありながら、適度な皮肉を込めるのがフランス流なのですが、
この作品もその伝統を受け継いでいます。
「最高の花婿」→ http://www.cetera.co.jp/hanamuko/
4人の娘たちが選んだ相手が、すべて国が違う男性。
ここから起こるさまざまな出来事を描いているのですが、多様な民族が混在するフランス社会を背景に、
きわどい差別表現と宗教的な偏見が笑いとともにスクリーンに現れます。
作品ではこれらを家族愛で上手に包み込んでいますが、
あらためてフランスは多民族という複雑な要素を内在している国なんだと感じました。
ということで、フランスの置かれた立場についてちょっと調べてみました。
フランスに限らずなのですが、欧州諸国は半世紀にわたり
各国からの移民を受け入れてきた歴史がありまし。
とくに、「アラブの春」以降、混乱が続くアラブ諸国では、
国民の生活は困窮し、貧困にあえぐ人たちが急増しました。
そうした人たちにとって、ヨーロッパ諸国への出稼ぎは生きるために残された道だったのです。
英国の植民地だったエジプト人は英語が、アルジェリア人やチュニジア人はフランス語ができます。
言葉の壁がない上に、地理的にも近いので、移民としてヨーロッパに渡っていったのです。
移民の初期の1960年代は、ヨーロッパも景気がよかったので、
仕事もあり、それほど大きな社会問題にもなりませんでした。
母国に嫌気がさした人たちは、出稼ぎ先の国に根をおろし、家族を呼び寄せました。
当然、そこで誕生した2世、3世も増えていきます。
しかし、石油ショック(1973年)以降、ヨーロッパは慢性的な不景気に陥っていきます。
出稼ぎの仕事も減っていきました。失業者の急増により治安も悪化していったのです。
しかも、これは移民の問題だけではなく、
働きたくても移民に職を奪われて働けないヨーロッパの若者にも大きな影を落としました。
世論は世の中の動きに対して敏感です。
欧州各国で移民を排斥することを唱える右翼政党が躍進し始めました。
フランスでも同様です。移民排斥を唱える声は、次第に強くなっていったのです。
働きたくても仕事もない、それまで母国だと信じていた国からも阻害される。
行き場のない若者はどこに向かったのか?
すべてがそうではないのですが、
一部はネットを通じてIS(イスラム国)の存在を知り、強い共感を抱いたのです。
まあ、映画では貧困や差別が直接描かれているわけではなく、
むしろ明るく、前向きに受け止めてストーリーに織り込まれています。
しかし、それはほんの一部であり、多くは潜在的な不平と不満の中で日々を送っているようにも感じます。
そんなことを見終わった後に感じさせてくれた「最高の花婿」という映画でした。
あっ、念のために、おもしろくて、楽しい作品であることは間違いありませんので、
もし時間があればぜひご覧ください。
┏┓
┗■【お知らせ】━━━━━━━━━━━━━━━━━
「5月度ブランディングセッション」を下記の通り開催いたします。ぜひ、ご参加ください。
わかるようで、いまひとつピンとこない「ライフスタイル」について、多いにディスカッションしましょう。
◆テーマ
編集消費の時代は「ライフスタイル」を売る!
●日 時:2016年5月18日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム 7F ミモザ
■ゲスト:城丸正 様 株式会社ツールボックス 代表取締役
S.H.S(スイートホームストア)はなぜ
ライフスタイルを売ることを目指したのか?
第1部のクロストークには、新潟県新潟市と長岡市でライフスタイル提案を軸として、
家具、インテリア、雑貨の「S.H.S:スイートホームストア」を経営されている
株式会社ツールボックスの城丸正社長をお招きし、
「ライフスタイルを売る」ことの意味とその具体策をお話しいただきます。
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx
または 03-5148-2508
3月から4月にカレンダーが変わった1週間は、いろいろなことがありました。
河口湖への出張、新年度の経営計画発表会、社員募集など気ぜわしい日々でした。
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気分転換を兼ねて、昨日は「YEBISU GARDEN CINENA」で
フランス映画「最高の花婿」を観てきました。
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この作品もその伝統を受け継いでいます。
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ここから起こるさまざまな出来事を描いているのですが、多様な民族が混在するフランス社会を背景に、
きわどい差別表現と宗教的な偏見が笑いとともにスクリーンに現れます。
作品ではこれらを家族愛で上手に包み込んでいますが、
あらためてフランスは多民族という複雑な要素を内在している国なんだと感じました。
ということで、フランスの置かれた立場についてちょっと調べてみました。
フランスに限らずなのですが、欧州諸国は半世紀にわたり
各国からの移民を受け入れてきた歴史がありまし。
とくに、「アラブの春」以降、混乱が続くアラブ諸国では、
国民の生活は困窮し、貧困にあえぐ人たちが急増しました。
そうした人たちにとって、ヨーロッパ諸国への出稼ぎは生きるために残された道だったのです。
英国の植民地だったエジプト人は英語が、アルジェリア人やチュニジア人はフランス語ができます。
言葉の壁がない上に、地理的にも近いので、移民としてヨーロッパに渡っていったのです。
移民の初期の1960年代は、ヨーロッパも景気がよかったので、
仕事もあり、それほど大きな社会問題にもなりませんでした。
母国に嫌気がさした人たちは、出稼ぎ先の国に根をおろし、家族を呼び寄せました。
当然、そこで誕生した2世、3世も増えていきます。
しかし、石油ショック(1973年)以降、ヨーロッパは慢性的な不景気に陥っていきます。
出稼ぎの仕事も減っていきました。失業者の急増により治安も悪化していったのです。
しかも、これは移民の問題だけではなく、
働きたくても移民に職を奪われて働けないヨーロッパの若者にも大きな影を落としました。
世論は世の中の動きに対して敏感です。
欧州各国で移民を排斥することを唱える右翼政党が躍進し始めました。
フランスでも同様です。移民排斥を唱える声は、次第に強くなっていったのです。
働きたくても仕事もない、それまで母国だと信じていた国からも阻害される。
行き場のない若者はどこに向かったのか?
すべてがそうではないのですが、
一部はネットを通じてIS(イスラム国)の存在を知り、強い共感を抱いたのです。
まあ、映画では貧困や差別が直接描かれているわけではなく、
むしろ明るく、前向きに受け止めてストーリーに織り込まれています。
しかし、それはほんの一部であり、多くは潜在的な不平と不満の中で日々を送っているようにも感じます。
そんなことを見終わった後に感じさせてくれた「最高の花婿」という映画でした。
あっ、念のために、おもしろくて、楽しい作品であることは間違いありませんので、
もし時間があればぜひご覧ください。
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コメント一覧
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11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの -
イングリッド・バーグマンのすべて
from Re:play
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように… -
『売れ続ける理由』
from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から... -
【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん
from 経営者会報ブログ編集部
「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。 ...
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