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武蔵野東高等専修学校の生徒募集プロジェクト

投稿日時:2014/07/01(火) 08:26rss

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


少子化に伴い学校経営が難しくなっているという話を聞きます。

嫌な言い方ですが、当然、限られたパイの奪い合いの状況になってきていますね。

とくに私立校は、公立校との入学金や授業料の格差で苦しんでいます。
 
どこにでもあるような学校であれば、学費の負担増から私立校は選ばれません。
どうしたら私立校は生徒数を増やすことができるのでしょうか?
 
しかし、厳しい環境の中でも、「選ばれる理由」、
しかも独自性の理由が明確になっている学校は生徒数が増えています。

選ばれる理由づくりと同時にそれを伝える仕組みも学校経営には必要ですね。

立ち位置の問題もあるのかもしれませんが、
企業やショップと比べると、学校は相当遅れているように感じます。

 
そんな「選ばれる理由」の独自化とそれを伝える工夫に取り組ませていただいたのが、
東京都武蔵野市にある「武蔵野東高等専修学校」の生徒募集のプロジュエクトでした。




着地点は、2015年度版生徒募集パンフレットでしたが、
最初のお打ち合わせから9ヶ月間をかけたプロジェクトでした。

 
まず特徴の「専修学校とは何か?」を理解するとことから始まったプロジェクトですが、
ここではその説明は省きます。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://www.zenkokukoutousenshugakkoukyoukai.gr.jp/about02.html

 
肝心要の独自の「選ばれる理由が」ですが、同行には既にあったのです。

同校の最大の特徴は、健常児と発達障害児の「混合教育」にあります。
同校の発達障害児の多くは、いわゆる自閉症児です。
 
学校訪問をするまでは混合教育の本当の意味がわかりませんでした。
でも、発達障害の生徒さんたちに接すると、これは一つの個性であることがわかりました。

社会から隠すべき異質なものではまったくありません。
 
むしろ僕たちが失いつつある純粋な魂を持った生徒たちがたくさんいます。

また、健常児の多くはなんらかな理由で不登校になり、
社会と接点を結ぶのが苦手な生徒さんたちです。

その二つの魂がともに3年間学ぶ学校が、武蔵野東高等専修学校です。
http://www.musashino-higashi.org/koto.php


しかし、この混合教育を文字や写真で表現するのはすごく難しい。
独自の世界観をどう表現するのかがポイントでした。

最終的にたどり着いたのは「リアルな力」というキーワード。
それを補完するのは「生きる力」「学ぶ力」「働く力」という3つの言葉です。
 


今回、かなりの数の学校案内や生徒募集のパンフレットを集めましたが、
ビジュアルの共通点は、笑顔で前向きな表情の生徒の写真が表紙を飾っていることです。

武蔵野東高等専修学校では、これを避けてイラストで生徒さんたちを表現しました。
さらに、混合教育を新入生徒2人の物語で伝えることにしたのです。


そして出来上がったのが、A4サイズ、16ページのパンフレットです。

限られた紙面で、どこまで武蔵野東高等専修学校の持っている世界観を
伝えられたかわかりませんが、これまでにない生徒募集の案内になりました。

 
現在、募集担当の先生たちが中学校の訪問を行っているということです。
もう少し落ち着いた時に、状況をお聞きしたいと思います。

いずれにしろ、企業や商品だけではなく、
学校も他にない選ばれる理由を明確にせざるを得ない時代になったのだと思います。



クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx

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1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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