㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
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変化しないことが一番リスクの大きい選択です。
自分の立っている岸辺が変化と言う急流にどんどん削り取られています。その岸辺に3人の人がいました。
一人は意を決して流れの中に入っていきました。二人目はみんなが渡るまで待とうとしています。
三人目はまだ大丈夫だと言っていまのところに留まっています。
英国の首相を務めたウィンストン・チャーチルは“過去にこだわるものは、未来を失う”と語っています。
日産とルノーのCEOのカルロス・ゴーン氏は
“日産にきて一番驚いたことは、家が火事で燃えているのに誰も何もしないで座っていることだ”と言っています。
“適者生存の原理で生き残った者は、
最も強い者でなく最も賢い者でもなく、最も変化に敏感に反応した者である”、
進化論の提唱者として知られるチャールズ・ダーウィンの言葉と言われますが、実は違うようです。
誰の言葉かは別として、その意味するところは重要です。
“変化”することの大事さを頭ではわかっていても身体は現状維持を望みます。
なぜなのでしょうか?それは慣れ親しんだ現状の方が楽だからです。
現場を見ますと、変化といいながらあれやこれやと言い訳を付けて、先送りをしている事例がたくさん目につきます。
パラダイムが根本から変わりつつあるいま、何が正解で何が不正解かなど事前にわかるはずがありません。
やってダメだったらやり直せばいいじゃあないかというくらいでなければ、何も出来ません。
現状の温かさに甘えて動かないことの方がはるかに危険です。
地方の小規模な信用金庫のひとつだった長崎県民信用金庫の生き残りをかけた取り組みをまとめた
“異常が正常”(高津成志著、ビーケーシー発行)という本があります。
この中では“捨てることが戦略”と繰り返し書かれています。まさに変化ということを実感します。
トップが現状を肯定した時から、その会社の老化は始まると言われます。
ある意味では現状維持は後退と同義語、優れた経営者は絶えざる現状否定論者です。
とはいっても、悲観的に物事を考えるのも良くありません。変化を歓迎し、受け入れる気持ちが大事ですね。
ところで、冒頭の流れが急になった川の話ですが、大事なのは削り取られつつある岸辺から向こう岸に渡ることです。
ある経営者は「川を渡るのではなく、橋を掛けるという発想も大事だな」と語っていました。
こう言うことを考えると楽しくなってきませんか。
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