大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


久米信行さんの『ピンで生きなさい』を読了

投稿日時:2014/01/06(月) 18:01rss

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
師匠として尊敬している久米信行さんの
『ピンで生きなさい』(ポプラ新書)を年末に読了しました。
本をいただき、出版記念の会にも参加しながら、読み終わるのが遅くなりました。





久米さんと始めてお会いしたのは、 2008年11月05日のこと。
東京都中央区の「へそ展」で開催された久米さんの講演に
まったく予備知識なく参加したのです。


その時の印象は強烈。仕事の方向性がぼんやりとしていた時でしたので、
この人にはもう一度会わなくてはとすぐに名刺交換をしました
(1番と思ったのですが、2番でした)。

もう一度お会いしたい旨を伝えると、「ランチをいっしょに食べましょう」との言葉。
以来、師匠のお一人です。弊社の集まりでは毎年講演していただいています。



本書には、ピンで生きるためのヒントが31章にまとまられています。
僕も中小企業の経営者の一人として、
そうだよなあ、そうだよなと感じるところ極めて多い本です。

もちろん中小企業であろうとも会社は組織です。
それでもやはりピンの視点がなければ中小企業の経営の舵取りをすることは難しい・・・。


ちょっと乱暴な言い方かもしれないけど「ピンの視点がなければやってられない」。
中小企業は名刺にも看板にも頼れません。

それらを盾にした相手にこれまでどれだけ腹を立てたことか。
とくに創業間もないころの銀行の対応はひどかったなあ。
「嫌ならよそへどうぞ」と言い放ったTM銀行の対応にはいまでも怒りがぶり返します。


いっしょに会社を立ち上げた仲間はいましたが、やはり孤独でした。

さすがにいまでは腹を立てても何も変わらない、
それよりもいま目の前の厄介ごとを少しでも楽しもうと思えるようになりました
(時々そうでもなくなりますが・・・)。そう思わないとやってられないのが本音です。



多くの経営者がそうかもしれませんが、
経営の舵取りに迷い苦しみ、時にはぶれる時があります。
時にはそうではないだろうと思いながらも失敗の道に踏み込んでいきます。

そのたびに仲間や周りを振り回している自分に嫌気がさしてきます。
そんな時のために、第4章には「ピンで生きるのが辛くなったとき」が用意されています。


ピンで生きる人は、「孤独になることを厭わない力=孤独力」が、
自己成長や自己実現のエンジンになることを確信している。

何よりも大切なことは、孤独に「道」を歩んでいる同志が、
今も昔も「どこかにいる」と信じていることだ。

独りで道を歩む有名無名の同志たちが社会を革新してきた。


・・・しみじと感じます。いいですねえ。


僕も一冊だけですが、本を出しているので感じるのですが、
『ピンで生きなさい』は目次構成がしっかりとしています。

あとがきを読むと久米さんと編集者の力の結晶ということがよくわかります。
久米さんのお人柄なんだろうなあ。

中小企業の経営者にこそ読んで欲しい一冊です。
あっ、もちろん経営者でなくてもお勧めですよ。ぜひ、ご一読を。



クエストリー:http://www.questory.co.jp
クエストリー・ブランディングクラブ:http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx


 

トラックバック一覧

コメント


うれしいご紹介記事をありがとうございます。深いご縁を感じてしまいました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by 久米 信行 at 2014/01/08 22:08:42 PASS:

うれしいご紹介記事をありがとうございます。深いご縁を感じてしまいました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by 久米 信行 at 2014/01/08 22:08:50 PASS:
名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

詳細へ

個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

詳細へ

バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • 全豪オープン 大坂選手優勝。 from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
  • 「ブランディング対談集&講演録」を頂きました! from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの
  • イングリッド・バーグマンのすべて from Re:play
      イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように…
  • 『売れ続ける理由』 from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
    売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から...
  • 【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。  ...