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「商標登録」、音も色も登録可能に

投稿日時:2013/02/09(土) 16:03rss

「人々が幸せにあるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


仕事柄、ブランドの商標調査や登録を行うことがあります。

先日もある海外のジュエリーブランドの日本での商標調査を行いました。
(残念ながらこれは登録しても難しいとのことでした)


2月8日(金)、9日(土)の2回に分けて日経新聞の朝刊に
「広がる商標登録」という興味深い記事が掲載されました。

これは、これまで日本では文字や記号に限られていた商標登録が
音や色にも拡大される見込みだという内容。

正確には、現在日本の商標法では
「文字、図形、記号、立体的形状、これらと色彩の組み合わせ」しか登録できません。

特許庁は2014年度中の施行を目指して、国会に商標法の改正案を提出する考えだそうです。


欧米やオーストラリアでは音や色なども商標として認めており、
積極的に登録している企業が多いと記事は伝えています。

例えば、米アップルは、一昨年パソコンの起動音の商標を登録しました。

海外を市場とする日本企業も米国などで商標を登録しています。

例えば、久光製薬はCMで流れる「ヒ・サ・ミ・ツ」のメロディを音の商標として
50カ国以上で登録しているそうです。


商標はそもそも自社のブランドの価値を保護し、類似商品を排除するためのものですが、
その審査の基準はなかなか難しいようです。

とくに単色の商標登録は確かに難しいですよね。

海外では靴ブランドの仏クリスチャン・ルブタンが赤い靴底の商標権をめぐり
仏イヴ・サンローランと争いました。

これは昨年秋に、米連邦控訴裁判所で、
仏クリスチャン・ルブタンの有効性が認められたそうです。






ウチは規模が小さいからと言っていると、
ある日突然他の会社から商標侵害で訴えられることもある時代です。

実際に弊社の取引先でも7~8年ほど前に、
あるフランスの大手企業から商標侵害の訴えを起こされました。
(この企業はこの時期に軒並みに類似名称を訴えていました)

裁判で争うことも必要ですが、想像以上に時間も費用もエネルギーもかかります。

ブランド価値を守るために商標登録を真剣に考えることが必要ですね。
それに思っているほど費用はかかりませんよ。

一度商標の勉強会をやってみるかな。

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(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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