大きくする 標準 小さくする


神は細部に宿る

投稿日時:2009/03/09(月) 21:21rss

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

2月26日に「身の回りにある宝物」というブログを書きました。
「地場産業ルネサンス ~もう自分で始めるしかない~」というセミナーのことです。

今日、このセミナーの討論者のお一人の高知県馬路村の村長、
上治堂司さんから手紙をいただきました。
驚いたことに、手紙は「木の団扇」に書かれていました。

馬路村からの手紙1

そういえば、セミナーでいただいた名刺は、
杉の香りと木目が美しい木の名刺でした。

馬路村名刺

馬路村といえば、いまでは全国ブランドになったユズ加工品が有名ですが、
魚梁瀬杉(やなせすぎ)に代表される良質の杉材の産地でもあります。

しかし、林業は大きな転換期を迎えています。
馬路村は、新しい林業のシステムづくりのために、
平成12年に第3セクターの株式会社エコアス馬路村を設立しました。

セミナーの当日も紹介されましたが、
杉の間伐材を使った木のバックや団扇などが商品化されています。
今回届いた団扇もそのひとつです。

神は細部に宿るという言葉があります。
ブランディングにおいては、この言葉は避けて通ることが出来ません。
ブランドの軸をブラさないためのシナリオのひとつが、
徹底的に細部にこだわり続けることです。

そこまでやるか、と思う時もありますが、
やりすぎるくらいが、ちょうどいいところに落ち着きます。
たかが、名刺一枚、手紙一通ですが、
ここにブランドへの思いが乗ってくるのだと思います。

真偽は定かではありませんが、こんなエピソードを聞いたことがあります。
あるお店で、お客様がちょっと高額のお買い物をされたそうです。
カードで支払いをし、サインをすることになりました。
お店のスタッフが差し出したペンは、ミッキーマウスのボールペンでした。
サインを書きかけたお客様の手が止まりました。
「あなた、私の買い物のサインをこのペンでさせるの」………!
このお買い物はキャンセルになったそうです。

エコアスという社名は、
「明日はきっとエコロジー、いつか生態系循環の永遠の森につながるように」
というポリシーから名付けられたそうです。
ちょっと注目のブランドです。

-------------------------








ショップブランディングのヒントを毎週お届けします

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

詳細へ

個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

詳細へ

バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • 全豪オープン 大坂選手優勝。 from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
  • 「ブランディング対談集&講演録」を頂きました! from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの
  • イングリッド・バーグマンのすべて from Re:play
      イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように…
  • 『売れ続ける理由』 from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
    売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から...
  • 【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。  ...