㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
本当に景気のせいだけだろうか?
こんにちは、クエストリーの櫻田です。
イタリアのナポリから車で20分ほど行ったところに
トッレ・デル・グレコという人口10万人ほどの街があります。
僕は不思議なご縁から、この街をこれまでに3度訪れています。
実はここはシェルカメオの故郷、
シェルカメオの大半がこの街で制作されているのです。
そのカメオのプロモーションの仕事で訪問したのです。
シェルカメオの作家のひとりにアニエッロ・ペルニーチェさんという方がいます。
ペルニーチェさんは、カメオ作家の一族に生まれ、
9歳の時からカメオを彫り始めました。
特に美人画においては独特のこだわりを持ち
ペルニーチェスタイルといわれる
美しいカメオ彫刻を確立をしたイタリアでも屈指の作家です。
しかし、決して偉ぶるところがなく、実に温かい人柄の紳士です。
私どもの会社では、数年前からこのペルニーチェさんの
日本でのマーケティングとプロモーションを担当しています。
僕も、弊社のメンバーもみんなペルニーチェさんのファンです。
昨年はオフィシャルサイトを立ち上げました。
年に数回、日本にいらっしゃるのですが、
先月も東京のお台場で開催されていた
国際宝飾展に出展するために来日をされました。
国際宝飾展の前後では、神戸と群馬の専門店で
ペルニーチェさんの作品展が開催されました。
宝飾業界は冷え込み景気の中で、多くの店が苦戦を強いられています。
しかし、苦戦の要因は、景気の問題だけではありません。
商品に対する思い入れのなさ、
創り手に対する尊敬と支援の欠如、
正しい情報の開示不足、
利益のみを追求した生産者への圧力、
価格訴求に対する消費者の不信感、
催事販売への安易な片寄り………
一言でいうと、これまでずいぶんと甘い商売をやってきたということです。
勉強をしてこなかったツケが回ってきているのだと思います。
ペルニーチェさんの作品展を開催した2店のお店は、
ペルニーチェさんと彼が創り出すカメオに強い思い入れを持っています。
神戸のお店は、もう10年以上に渡り、
ペルニーチェさんのカメオを取り扱っています。
カメオに力を入れていることを知った問屋さんや輸入業者が営業に来るのですが、
頑としてペルニーチェさんの作品しか扱いません。
群馬のお店が作品展の開催を決めたのは昨年の8月のことでした。
私どもがプロデュースしたのは「体験型プロモーション」でした。
ご自分たちが体験したこと、
それとお客様がカメオを購入することにより得られる体験
このふたつを伝えることを企画の柱にしたのです。
まず、9月にペルニーチェさんが来日したときに東京に出向きお会いしました。
その様子はお店の発行している通信でお客様に情報発信をしました。
また、お店の名前の由来になっている花のカメオを
オリジナルで制作してもらいました。
作品展の案内状の表紙を飾ったのは、このカメオです。
また、作品展の初日には上顧客をお呼びして、
ペルニーチェさんを囲むパーティも開催しています。
こころ温まるいいパーティでした。
パーティに参加されたほとんどの方がカメオを購入されたそうです。
ある体に障害のあるご年配のお客様は、
お店にいらっしゃるなり“マリア様を彫ったカメオが欲しい”いわれたそうです。
お店のペルニーチェさんとお店のスタッフが選んだ作品は
女性がお子さんを抱いている優しい表情の作品でした。
売れない、売れないと嘆く前に、もう一度自分の取り扱っている商品を
真剣に見つめ直す時期が来ているのだと思います。
自分はなぜこの商品を取り扱いたいのか、
商品の背景にはどんな物語があるのか、
どんな人に、どんな体験をしてもらいたいのか、
まだまだ、やるべきこと、打つ手はたくさんあります。
アニエッロ・ペルニーチェ:オフィシャルサイト
www.aniellopernice.jp
-------------------------
㈱クエストリー
www.questory.co.jp
Photo Essay 「櫻の木」
sakuraman.blog90.fc2.com
イタリアのナポリから車で20分ほど行ったところに
トッレ・デル・グレコという人口10万人ほどの街があります。
僕は不思議なご縁から、この街をこれまでに3度訪れています。
実はここはシェルカメオの故郷、
シェルカメオの大半がこの街で制作されているのです。
そのカメオのプロモーションの仕事で訪問したのです。
シェルカメオの作家のひとりにアニエッロ・ペルニーチェさんという方がいます。
ペルニーチェさんは、カメオ作家の一族に生まれ、
9歳の時からカメオを彫り始めました。
特に美人画においては独特のこだわりを持ち
ペルニーチェスタイルといわれる
美しいカメオ彫刻を確立をしたイタリアでも屈指の作家です。
しかし、決して偉ぶるところがなく、実に温かい人柄の紳士です。
私どもの会社では、数年前からこのペルニーチェさんの
日本でのマーケティングとプロモーションを担当しています。
僕も、弊社のメンバーもみんなペルニーチェさんのファンです。
昨年はオフィシャルサイトを立ち上げました。
年に数回、日本にいらっしゃるのですが、
先月も東京のお台場で開催されていた
国際宝飾展に出展するために来日をされました。
国際宝飾展の前後では、神戸と群馬の専門店で
ペルニーチェさんの作品展が開催されました。
宝飾業界は冷え込み景気の中で、多くの店が苦戦を強いられています。
しかし、苦戦の要因は、景気の問題だけではありません。
商品に対する思い入れのなさ、
創り手に対する尊敬と支援の欠如、
正しい情報の開示不足、
利益のみを追求した生産者への圧力、
価格訴求に対する消費者の不信感、
催事販売への安易な片寄り………
一言でいうと、これまでずいぶんと甘い商売をやってきたということです。
勉強をしてこなかったツケが回ってきているのだと思います。
ペルニーチェさんの作品展を開催した2店のお店は、
ペルニーチェさんと彼が創り出すカメオに強い思い入れを持っています。
神戸のお店は、もう10年以上に渡り、
ペルニーチェさんのカメオを取り扱っています。
カメオに力を入れていることを知った問屋さんや輸入業者が営業に来るのですが、
頑としてペルニーチェさんの作品しか扱いません。
群馬のお店が作品展の開催を決めたのは昨年の8月のことでした。
私どもがプロデュースしたのは「体験型プロモーション」でした。
ご自分たちが体験したこと、
それとお客様がカメオを購入することにより得られる体験
このふたつを伝えることを企画の柱にしたのです。
まず、9月にペルニーチェさんが来日したときに東京に出向きお会いしました。
その様子はお店の発行している通信でお客様に情報発信をしました。
また、お店の名前の由来になっている花のカメオを
オリジナルで制作してもらいました。
作品展の案内状の表紙を飾ったのは、このカメオです。
また、作品展の初日には上顧客をお呼びして、
ペルニーチェさんを囲むパーティも開催しています。
こころ温まるいいパーティでした。
パーティに参加されたほとんどの方がカメオを購入されたそうです。
ある体に障害のあるご年配のお客様は、
お店にいらっしゃるなり“マリア様を彫ったカメオが欲しい”いわれたそうです。
お店のペルニーチェさんとお店のスタッフが選んだ作品は
女性がお子さんを抱いている優しい表情の作品でした。
売れない、売れないと嘆く前に、もう一度自分の取り扱っている商品を
真剣に見つめ直す時期が来ているのだと思います。
自分はなぜこの商品を取り扱いたいのか、
商品の背景にはどんな物語があるのか、
どんな人に、どんな体験をしてもらいたいのか、
まだまだ、やるべきこと、打つ手はたくさんあります。
アニエッロ・ペルニーチェ:オフィシャルサイト
www.aniellopernice.jp
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