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2016年11月12日(土)更新

画家「クラーナハ」の企業家としての顔                   

7月に世界遺産に登録された東京・上野の「国立西洋美術館」。
その見学会がお手伝いをしているNPOの主催で開かれました。

西洋美術館のこともおもしろかったので、近々まとめてみたいと思いますが、
今回は同館で開催されていた「クラーナハ展」のことです。


 
特別に西洋美術館の説明を受けた後、
「クラーナハ展」を観たのですが、実はほとんど知識なしで会場に入りました。
  

ルカス・クラーナハ(1472~1553年)は、
16世紀にドイツのザクセン公国の都ヴィッテンベルクで宮廷画家として活躍した人です。
没後は同名の息子がその技を継ぎました。
 
王侯貴族のオーダーに基づき、肖像画やキリスト教のテーマに基づいた寓意画などを描き、
その名をとどろかせたクラーナハですが、実はもう一つの顔がありました。

それは大きな工房を持ち、絵画の大量生産を行っていたことです。
 いうなれば、クラーナハは画家であると同時に企業家でもあったのです。

制作した作品は息子や弟子たちまで含めると数千点にも及び、
宮廷などの特権階級だけではなく、裕福な市民にも行き渡っていたといわれています。
 

会場でも感じたことですが、クラーナハ工房の作品の特徴は体型やポーズがどれもよく似ています。
一種のテンプレートのようなものがあり、顔の表情や体型やポーズはパターン化され、
各パーツごとにその分野に得意な専門家が描いていたようです。
 

もう一つ、クラーナハが同時代の画家と比較して優れていたのは、
特定分野にこだわらず、斬新な絵画テーマを採用したことです。

今回の展示会の目玉でもあったのですが、クラーナハは宗教画の中から、
女性の裸体だけを抜き出して数多く描いています

まあ、いまも当時も裸体を喜ぶ人がたくさんいたのだと思います。

 
さらにクラーナハは、ザクセン選帝侯から授けられたサインを、ほぼ全作品に刻印しています。

いうなれば、このサインは工房の生産物を他と見分け、
その価値を高めるための商標としての役割を果たしていたのです。

これってまさにブランディングですね。
 

90点以上が集まった今回の回顧展ですが、一番惹きつけられたのは、
はじめて公開された「ホロフェルネスの首を持つユディト」でした。



美しい未亡人のユディトは、切断した敵将ホロフェルネスの生々しい頭を持ち、
おだやかで何ごともなかったように涼しい顔をしています。

怖い作品ですねえ。首の断面もすごい。

妖しい美しさを持った作品ですが、一面どこかコミックや劇画のようにも感じられます。
 

いずれにしろ、個人的にはそれほど好きにはなれない画家ですが、
独特の個性とそれを最大限に生かした企業家精神を持っていたことには興味を惹かれました。

画家としてのセンスにビジネスとブランディングのセンスも兼ね備えていたのがクラーナハです。 

2016年11月10日(木)更新

お客様が欲しいと思っていることを、想像しないかたちで提供する

ブランドとは幸せの記憶のスタンプです。
その名前を見聞きしたときに幸せな記憶がよみがえってくるのがブランドです。



幸せの記憶のスタンプはどうしたら増えるのでしょうか。
どんな事業もそうですが、お客さまは必ず要望・期待を持って接します。


その期待と要望にどのように応えるかによって
スタンプは増えもすれば、ときには消滅していきます。

下記の図はそれをまとめたものです。



「期待を無視」「期待以下」は論外です。

スタンプは捺されずに、かつて捺されていたものも消滅します。
これが繰り返されると、事業としての継続性は難しくなります。
お客さまは黙って去っていくか、不満をあちらこちらで言いふらします。


真ん中の「期待通り」はどうでしょうか?

一見すると、良さげに見えますが、これは可もなく不可もなくです。
当たり前のことですが、いまよりもいいところがあれば簡単に乗り換えます。


それでは「期待以上」はどうでしょうか!?

これってすごいじゃあないのかと思うかもしれませんが、
数多くの消費経験を繰り返してきた目の超えた顧客にとっては
ある程度予想できる範囲の満足です。


目指すべきは、一番右側の「期待をはるかに超えて」です。

お客さまにとっては思いがけない喜びや驚きです。いうなれば感動レベルです。
これが繰り返されると、記憶のスタンプはどんどん捺されていきます。

結果として、熱烈なファンになるのです。


それでも、提供側も完璧ではありません。ときにはミスやトラブルもおきます。
しかし、ファン心理はおもしろい。

ミスやトラブルを受け止め、支援と救済をしようとするのです。


「期待をはるかに超える」言葉でいうのは簡単ですが、実行となるとひと筋縄では行きません。
多様化するお客さまの期待と要望に応えるにはマニュアルでは到底不可能です。

そのためのキーワードが今回のタイトルの
「お客様が欲しいと思っていることを、想像しないかたちで提供する」ということです。

まずは、お客さまがほしいと思っていること探しです。

お客さまが無意識に発しているサインを見逃していませんか?
もっと、もっとお客様の声に耳を傾けましょう。
声なき仕草や態度に敏感になりましょう。

想像もしないかたちで提供するにはアイディアが決め手です。
同業者だけを見ていても新しいアイディアは生まれません。
偉業社から学ぶことをおすすめします。



2017年1月度ブランディングセッションのご案内 



◆テーマ
 文具店に学ぶ!リアル店舗だから出来る新しいニーズの作り方
>詳細はコチラ


◆特別ゲスト:広瀬一成氏(株式会社アサヒ商会 代表取締役 )
      
●日 時:2017年1月18日(水)13:30~17:00(受付開始13:10~)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ミモザ
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー TEL.03-5148-2508
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 

2016年11月08日(火)更新

スカイマークの機内で、ウディ・アレンの映画を観たのですが・・・

どうでもいい個人的な話題です。

一昨日の出張先の北海道の新千歳空港から羽田に向かうスカイマークの機内でのこと。

ひと眠りした後、やることがないなあと思っていた時に、
Amazon VideoからiPadにダウンロードした映画を思い出しました。

ダウンロードしてあったのは3作品、その中から選んだのは
ウディアレンの「地球は女で回っている」でした。


「ウディ・アレン」が好きです。

時代が変わってもウディ・アレンのイメージって変わりません。
ある意味ではセルフブランディングがしっかりと出来ているのだと思います。

同じジャズ好きで、ご本人もクラリネットを演奏するというのも
好きな理由の一つかもしれないなあ。



最初にウディ・アレンを意識したのは映画「アニー・ホール」だと思います。
まあ、この時は主演女優のダイアン・キートンが好きだっただけですが・・・。

ウディ・アレンの監督や出演作品ってかなりの数があります。

相当数を観ていると思っていたのですが、
ウキペディアで確認すると、観てない作品の多いこと、多いこと。

これまでに観た作品を挙げると、「「ボギー、俺も男だ!」「カイロの紫のバラ」
「ハンナとその姉妹」「ラジオデイズ」「世界中がアイ・ラブ・ユー」「ギター弾きの恋」
「それでも恋するバルセロナ」「人生万歳!」「ミッドナイト・イン・パリ」「ブルージャスミン」・・・

好きなのは「ラジオデイズ」か「ギター弾きの恋」かな。

  

さて、機内で観はじめたのは「地球は女で回っている」という作品。

一人で観るにはいいのですが、最初から男女の少々過激なシーンがあり、
お隣のシートの女性が気になって途中で止めてしまいました。



どんなシーンかはご覧になっていただけるとおわかりになります。
ということで、どうでもいいブログでした。
 

2016年11月07日(月)更新

強みと違いだけでは差別化できない

ブランディングとは差別化です。

他社との不毛な同質化競争を回避して、
唯一無二の自社ならではの価値を作り出すのがブランディングです。

言うのは簡単ですが、実際に差別化するにはどうしたらいいのでしょうか?


まずは自社にある強み、違いを見つけ出すことです。

これまでの経験から申し上げるのですが、強みや違いのない会社はありません。
それに気がついていないか、眠ったままになっているだけなのです。

見つけ出す手法はたくさんのプロジェクトを通じて学びました。
業種や業態、エリアや規模を超えて、ほぼ活用できます。

大事なのは光の当て方を変えることです。
常識と言われること、当たり前の中にこそ、強みや違いは眠っています。


それでは強みや違いが見つかれば、差別化できるのでしょうか?
答えはNOです。

それはそうでしょ、自分はそう思っても周りが支持なければ、単なる自己満足です。

ここがブランディングの肝になるのですが、
強みや違いを相手の価値に変えることです。

「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、これが難しいのです。
特に自社の商品やサービスに自信があればあるほど、本当に難しい。

いいものならば、必ず認められる。クオリティが高いので支持されるはず。
これがメンタルブロック、つまり意識の壁になるのです。


そこで必要なのは次の問い掛けです。

私たちの優位性を認めてくれるのは誰なのか?
その対象者はどんな価値を求めているのか?

この二つの問いかけがブランディングの肝です。

この答えが差別化の軸になります。
ここをクリアすれば、次のステージに進むことができます。


頭が割れそうにあるほど考える・・・本当にそうだと思うのです。
この二つの問いの答えを真剣に考え抜くことが、ブランディングです。

2016年11月06日(日)更新

ドイツで出会ったおもしろいもの、これってデザインです!

ところ変わればという言葉がありますが、
本当にそうだなあと思ったのが先月出張したドイツでした。

論より証拠で、まずは画像を見ていただきたいと思います。
 

まずはミンフェンの街角で見かけたこれは何でしょうか?
実は郵便配達の自転車です。

日本は確か赤だと思いますが、ドイツは黄色の何ですねえ。

前後のバッグにたくさんの郵便物が入ります。
前輪の後ろの二つの車輪も気になります(動かすのかなあ)。



 
次はこれです。これって目から鱗でした。
アルザスからドイツに戻るドイツの鉄道DBの車体に書かれていたのは路線図でした。

車体に路線図が書かれていると、不案内の方でもちょっと安心できますよね。
日本でも取りれたらいいと思うけどなあ。


 

あるレストランでディナーを食べた時のこと。

美味しい食事を終えて、お会計をしてもらうとこんな容器に入って会計書が届きました。
この店だけなのかもしれませんが、なかなかユニーク。飴が入っているのもいいですねえ。
 



フランスのアルザスに向かうDBの乗り換え駅でのこと。
40分ほど乗り換えの時間があったので近所をぶらぶらしていると、
ある住宅の玄関先にこれがありました。

実はこれ、「赤ちゃんが生まれました」というサインです。
よく見ると、下に赤ちゃんの名前を書いたカードがありました。




 思わず目が向かってしまうのが、街中の野菜や果物の売店です。
何が目を向けさせるのでしょうか?

それは商品の種類や価格ではなく、見せ方にあったのです。
カラーコーディネートが実に上手だと思いませんか?



いかがですか?
ドイツの街中には人が作るデザインがあふれていました。
これこそ文化だと思います。

2016年11月06日(日)更新

「じぶんを知るって、めんどうくさいけど、おもしろい」  

本日メルマガで配信をした内容をブログでも投稿します。

先週は北海道の帯広市でブランディングについての講演でした。
今回のテーマは「ブランディング5つの作法」です。
 
事例を交えて、5つのブランディグのポイントをお伝えしたのですが、
ポイントの一番目は「他にない自分の強みの見つける方法」でした。
 

とかち帯広空港に向かうJALの機内でウトウトした後に、
機内誌「SKYWARD」をめくっていると、ある本を紹介しているコラムが目に入りました。
 
紹介されていたのは『ぼくのニセモノをつくるには』という絵本です。
作者はヨシタケシンスケさんという方、ぼくにとっては未知の作家です。


 
自慢ではないですが、わりかし本については鼻がきく方だと思っています。
この本はすぐにピンときたのです。

帯広に着くとすぐにAmazonで発注しました。
翌日、講演の仕事を終えて自宅に戻ると絵本が届いていました。
 

帯広で買ってきたパンをワインと一緒に食べながらページをめくったのですが、
30ページほどの絵本ですから、スイスイと読めてしまいます。
 
ところが、読み進めているうちに、ヨシタケさんの世界にグッと引き込まれてしまったのです。
ストーリーはこんな感じです。
 

宿題やお手伝いや部屋の掃除、やりたくないことだらけゲンナリしていた
小学三年生のケンタくんは、ある日いいことを思いつきました。
 
それはニセモノを作ってそいつに全部やってもらうこと。
ケンタくんはお小遣いを全部つかって、一番安いお手伝いロゴボットを一体買ったのです。
 
家までの帰り道、ケンタくんはロボにニセモノ作戦を説明します。
それに対して、ロボは「じゃあ、あなたのことを詳しく教えてください」と答えました。
 
ケンタくんはロボの質問に順番に答えていきます。
 
名前と家族、外から見た自分、好きなものと嫌いなもの、出来ることと出来ないこと、
昔からいままでのこと、周りから見た自分、自分の居場所、ケンタくんしか知らないこと、などなど。
 
質問に答えていくうちに、いろいろなことに気がつくケンタくん。
自宅に着く直前にケンタくんはこんな風にロボに話します。
 
「う~ん、ぼくってなんだろう……かんがえればかんがえるほどいろいろでてきちゃう。
でも、じぶんのことをかんがえるのって、
めんどうくさいけど、なんかちょっとたのしい気もする」

 


読み終わって、「これって昨日、帯広で話したことと同じだなあ」と感じたのです。
ブランディングの第一歩は自分自身の「あるもの探し」です。
 
ケンタくんがたどり着いた結論はぼくはひとりしかいない」。

ブランディングも同じです。
他にない自社、自分ならでは唯一無二の価値を光り輝かせることです。
 
ということで、「ぼくのニセモノをつくるには」という絵本、オススメです。ぜひ、ご一読を!
 
Amazonでは下記からどうぞ。
https://www.amazon.co.jp/ぼくのニセモノをつくるには-ヨシタケ-シンスケ/dp/4893095919

2016年11月06日(日)更新

アルザスの葡萄畑で葡萄をもらう

ドイツから帰国して、結構過密なスケジュールで、
ドイツの田舎の人情の二つめのことが書けませんでした。

やっと落ち着き2週間ぶりのお休みですので、まとめてみます。

実は10年ほど前に、ある年配の男性と不思議なドイツの旅をしました。
その方の案内で、古いBMVでドイツからベルギーのアントワープに移動し、
最後の二日間はフランスのアルザスのリクヴィールという城壁の街で過ごしました。

アルザスといえば、アロマ豊かな白のアルザスワインで有名なところ。
ドイツ産には甘口のものが多いのに対し、アルザスワインはすっきりとした辛口のワインなのです。

今回のドイツ出張は、黒い森の北玄関口の街が拠点でしたが、
調べてみると、電車で1時間半ほどでアルザスに行けるということがわかり、
帰国する前日に出かけてみたのです。



訪れたのはベーゼンベルグという街。
旧市街を散策して、観光のインフォメーションに行ったのですがランチタイムで誰もいません。
肝心のワイナリーがどこにあるのかわからないのです。



しかし、ランチで入ったお店でアルザスワインを飲んでいるときに、
エルトン・ジョンに似た店のオーナーに
ワイナリーのことを尋ねるとワイナリーに電話をかけてくれました。

見学OKということで、呼んでくれたタクシーで20分ほどワイン街道を行くと
「Cleebourg」いうワイナリーに到着。

残念ながら、醸造のところは予約していなかったので見学することができませんでしたが、
10分ほどの映像を見せてくれて、早速試飲の開始です。



試飲とはいえ、気前よく注いでくれるのですっかりいい気分になってしまいました。

予約した迎えのタクシーが来るまでは酔い覚ましで近隣を散策。
葡萄畑はワイナリーの手前でしたので、帰りに車を停めてもらうことにしました。



運転手との10分という約束で葡萄畑に行くと、
農家のおじさんがニコニコしながら葡萄を切って手のひらいっぱいにくれるではないですか?

いっしょに写真にも入ってくれました。



こういう突然の訪問はときには迷惑がられますが、ありがたい応対。
出張の疲れもちょっと安らぐ瞬間でした。

ドイツもフランスも、田舎の年配者は旅人に優しいですね。
ちなみにいただいた葡萄は10分以上待ってくれた運転手さんにプレゼントしました。

2016年10月30日(日)更新

ドイツの田舎で林檎をもらう!

10月22日から29日までドイツに仕事で出張してきました。
ドイツは7年ぶり、東日本大震災の前ですから、ずいぶん前のことのような気がします。

海外は行く度に、自分自身のものの見方に刺激を受けます。
ある意味ではこれが目的といってもいいかもしれません。

仕事の内容は守秘気味があるので、ちょっと書きにくいのですが、
いくつか忘れないうちにドイツの旅のことを書いておこうと思います。

今回訪問したのは中南部の人口12万人弱の小さな地方都市のプフォルツハイムでした。
日本の関東地方でいうと、栃木の那須塩原市、静岡の掛川市の人口が12万人弱ですので、
何となくイメージがわくかもしれません。

印象的だったことはいろいろあるのですが、
ああこういうことが大事だなあと思ったことがありました。

それは、本来の目的の仕事がひと息ついた6日目のこと。
電車に乗って2時間弱でフランスのアルザス地方に行けることがわかりました。

アルザスといえば、アルザスワイン、実は10数年前に訪れたことがあります。
ということで、かなりざっくりとした計画で出かけることにしました。



途中で40分ほどの乗り換え時間があり、電車を降りた街をぶらぶらとしました。
こういう時間は結構好きです。アルザスに着かなくてもいいかなと思うほどです。

駅から10分ほど歩くと、農家の直売所らしきところに出ました。
林檎、胡桃、馬鈴薯のなどが無造作に置かれています。



気になって覗いていると結構お客さんが来るのです。
なかでも林檎は人気らしく、次々と売れていきます。

僕らも食べたくなったのですが、移動中でもあり、量は入りません。

 

そこで、図々しくも3個だけ売って欲しいというと、
農家のおじさんは箱の中から3個のリングを取り出し、
持って行けとばかりに差し出してくれるではありませんか。

お金を払おうとすると、首を横に振って要らないと言います。



ということで、ドイツの田舎で新鮮な林檎をがぶりと食べたのです。
これがみずみずしく美味しいのです。

朝ごはんをしっかり食べたのですが、ガリガリと食べることができました。

実はこの日は、もう一つドイツの田舎の人情に触れることがあったのですが、それはまた次回。

2016年10月09日(日)更新

日曜日の夜のユーモア小噺「5題」

「ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに」がクエストリーの企業精神です。
とってつけたような前振りですが、今週も日曜日の夜にくすっと笑える小噺をご紹介します。


【日本昔話①】
良いおじいさんが飼っていたポチという犬がいました。
ポチが「ここ掘れワンワン」と吠えたところを掘ると、宝物がザクザク。
それを見ていた悪いおじいさんがポチに吠えさせました。
そこを掘るとガラクタばかり。
悪いおじいさんは怒ってポチのシッポを引っぱっりました。
ポチはおもわず「放さんか、じいさん」


【日本昔話②】
キビ団子の好きな猿。さっきもらったにもかかわらず、
桃太郎さん、キビ団子を一つ下さい」と言った。
数少ないキビ団子。桃太郎は猿に言いました。
「も、もうたろう」


【ネズミの大きさ】
「おい、ネズミを捕まえた。大きなネズミだ。」
「なんでぇ、ちっとも大きくねぇじゃあねぇか、こんなの、小せぇよ。」
「いいや、大きい。」、「小さい。」、「大きい。」、「小さい。」、「大きい。」、「小さい。」
すると、ねずみが一声・・・「チュウ」


【美術館にて】
奥様:「この絵、素敵ね、構図も色合いも良いわね。これってルノアールでしょ」
係員:「奥様、それはセザンヌでございます」
奥様:「あらそう。どちらも印象派だから間違えてもしかたないわね?」
   「これはわかるわ、特徴がありますもの?これってゴッホでしょ」
係員:「奥様、それはモディリアーニでございます」
奥様:「モディリアーニ?聞いたことないわね」
   「ああっ。これはわかります、有名ですもの。ピカソでしょ」
係員:「奥様・・・それは鏡です」


【病院にて】
患者:「先生、ちょっと腕が痛いんで見て下さい」
医者:「どの辺ですか?」
患者:「この腕の、この辺、関節のあたり………」
医者:「うーん、ここか、少しひどいなあ」
患者:「痛み止めの注射を打っていただけますか?」
医者:「ここは注射はダメです」
患者:「どうしてですか?」
医者:「曲がり角はチューシャ禁止なんです」


お後がよろしいようで・・・・


◆テーマ
 書店に学ぶ!小さな会社が生き残るためのファンづくりの極意
>詳細はコチラ
 
 201609191542_1-500x0.jpg
◆特別ゲスト:宮川 大輔氏(宮川春光堂本店 店長 )
      
●日 時:2016年11月9日(水)13:30~17:00(受付時間13:10~)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ローズ
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー TEL.03-5148-2508
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 

2016年10月03日(月)更新

「人と本、人と人、人と地域」をつなぐ書店から学ぶ

時代の変化の中で、商売のやり方が大きく変わらざるをえない業種やカテゴリーがあります。
それを後押ししたのはインターネットであることはいうまでもありません。
 
例えば、仕事の関係でいえば、印刷もその一つかもしれない。
ネット入稿により、いまでは営業レスのビジネススタイルが普通になりつつあります。
 
価格の安さ、速さ、手軽さは、それまでの印刷の仕組みを、
がらりと変えたと言ってもいいかもしれません
(クオリティということになると、正直いまひとつ不安ですが・・・)。
 

大荒れの業界って少ないですねえ。


同じように、書店もネットによって、従来のビジネススタイルが大きく変わりました。
確かに、僕もAmazonとリアル店舗を使い分けしています。
 
買う本がはっきりと決まっている時には、Amazonを、
何となくいい本と出会いたいという気分の時は書店に足を運びます。

書店に足を運ぶのは書店の雰囲気が好きということもあるなあ。 

確かに、地方の書店は相当厳しい現状にあると思います。
これは書店だけの話ではありません。すべての業種にとって他人事ではないはずです。
 
それでも、元気にがんばっているお店もたくさんあります。
人の生活はすべてデジタルの世界で完結するはずがありません。

大事なのは「顧客接点」の作り方だと思うのです。
 

「Amazonに対抗する方法」「ネットに奪われた顧客の取り戻し方」
「お金が限られた小さな店が生き残る方法」・・・

こんな問題意識をお持ちの方は、11月9日(水)に東京銀座で開催する
「11月度ブランディングセッション」にぜひお越しください。
 

今回のテーマは、「小さな店が生き残るためのファンづくりの極意」、
ゲストには、山梨県甲府市の書店「宮川春光堂本店」の4代目、宮川大輔さんをお招きします。
 


宮川さんは「《知》の出会いをコーディネートするのが本屋の役割」と考え、
従来の本屋にはない活動を通じて、お客様とつながり、
地域を活性化させ、熱烈なファンを生み出しています。
 
宮川さんがまず取り組んだのは、本屋が持っている要素をきちんと理解して分解し、
自分の地域ならではのものに組み立て直していくことでした。
 

現在は「本を通じて新しい世界と出会いを提供する場が本屋の仕事」とし、
地元の文化を徹底的に掘り下げ、他には真似できない取り組みで活動の幅を広げています。
 
小さな店だからこそできること、自社ならばどのような役割や活動を通じて、
「ファンづくり」が出来るのかを考えてみましょう!皆様のご参加をお待ちしております!!


◆テーマ
 書店に学ぶ!小さな会社が生き残るためのファンづくりの極意
>詳細はコチラ
 
 
◆特別ゲスト:宮川 大輔氏(宮川春光堂本店 店長 )
      
●日 時:2016年11月9日(水)13:30~17:00(受付時間13:10~)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ローズ
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx または 03-5148-2508
 
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会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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