㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
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2012年06月09日(土)更新
「I have a dream:私には夢がある」
野田首相が大飯原発の再稼働を明言しましたね。
「国民の生活を守るためには再稼働すべきが私の判断だ」ということですが、
本当に原発の再稼働で「国民を守れる」のでしょうか。
「原発を停めたままでは日本の社会は立ち行かない」と言うけれども、
原発の危険性と隣り合わせの生活を国民が望んでいるのでしょうか。
まあ、絶対的な安全はないのですが、
福島原発の事故で国全体が青ざめたのはほんの1年ちょっと前のことですよ。
その事故の処理も終わっていないのに再稼働です。
「この国は本当にどうなっていくのか」‥‥‥そう思わずにはいられません。
他人事ではなく、一人ひとりに迫っていることです。しっかりと行方を見守る必要がありますね。
少々、気が重くなるような話題を書いてしまいましたが、
今回のタイトルは、アメリカ公民権運動の指導者だった
「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師」の有名なスピーチの一節です。
いまから49年前の1963年8月28日、ワシントンDCのリンカーン記念堂の演題に立った
キング牧師は25万人の参加者を前に演説を行います。
その中で「I have a dream」を9回も繰り返しているのです。
http://www.youtube.com/watch?v=sX6-z9Vcw0A
スピーチの出だしだけ紹介しておきますね。
私は同胞達に伝えたい。今日の、そして明日の困難に直面してはいても、私にはなお夢がある。
それはアメリカン・ドリームに深く根ざした夢なのだ。
つまり将来、この国が立ち上がり、
『すべての人間は平等である』というこの国の信条を真実にする日が来るという夢なのだ。
私には夢がある。ジョージアの赤色の丘の上で、
かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が
同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が。
その後1964年に公民権法が制定され、法律上では人種差別は終わりを告げます。
同年キング牧師はノーベル平和賞受賞しますが、
4年後の1968年4月4日、遊説中のテネシー州メンフィスのモーテルで暗殺され亡くなります。
享年39歳でした。
「I have a dream:私には夢がある」‥‥‥やはり、夢がない社会や時代はだめですね。
2012年06月08日(金)更新
マーケティングとブランディングの違い
「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
「マーケティングとブランディングの違いって何?」………時々こんな質問を受けます。
本当は「マーケティングとブランディング」を並列で考えていること自体が意味がないのですが、
あえてちょっと整理をしてみたいと思います。
マーケティングとブランディング、まあ、似てるっちゃあ似てるけど、根本的に違いますね。
深く考えるといろいろなことがありますが、シンプルに考えるとこうではないかと思います。
それは………「ウチっていいでしょう」というのがマーケティング、
「オタクっていいね」といわれるのがブランディングです。
「ウチの会社はブランドです」と声高に叫んでも、周りが認めてくれなければブランドではないですからねえ。
だから弊社では「ブランドを作る」という表現を使わずに、「ブランドになる」という言い方をしています。
もっというとブランドかどうかなどは気にせず、
自分たちのミッションを愚直に実行することが、結果的に「ブランドになる」のだと思います。
マーケティングは差別化が軸になります。
他と比較して、違いを見い出し、それを優位性に変え、
そこを対象者にむけてアピールすることがマーケティングです(もちろん顧客に支持されるためです)。
ライバルがいるのですから至極当然のことですね。
しかし、ブランディングは差別化ではなく「独自化」です。
差別化のマーケティングには「ライバル」がいますが、「独自化」のブランドにはライバルがいないのです
(相手が勝手にライバルと感じていることはありますが………)。
でもブランディングでも目指すべき相手に伝わらなければ何も生まれません。
「ブランドマーケティング」という言葉を使う人もいますが、
僕は「ブランド」には「コミュニケーション」という言葉がふさわしいと思っています。
まあ、学者ではないので理屈で考えても意味がありません。
ブランディングの実務家として現実のプロジェクトの中でこれをお取引先といっしょに考え、取り組んでいる毎日です。
2012年06月07日(木)更新
「絞りこみ」は目的のために、「削りこみ」は目標のために
昨日のお取引先でのミーティングで感じたことを書きますね。
経営状態が悪くなると、多くの経営者は経費の削減に取り組みます。
「削減」という漢字がそうであるように、これは文字通り「削りこみ」です。
しかし、削りこみ方を間違えると、いままで以上に体力がダウンしてしまいます。
水分をとらずにフルマラソンを走るようなものですね。
「削り込み」に似た言葉に「絞りこみ」があります。
目の前の大変な状況に対して、何を選び、どれを捨てるのかの判断と行動が「絞りこみ」です。
あるいは取るべき対策の中から、どれに光を当てるのかの意思決定ですね。
フルマラソンを完走するための食生活は何を食べ、何を止めるということです。
虫眼鏡で太陽の光を一点に集めるのと同じです。集まった光は熱を帯び、やがて燃え上がります。
つまり、「絞りこみ」は目的思考であり、「削りこみ」は目標思考なのです。
もちろんどちらも経営には大切ですが、優先順位は「絞りこみ」です。
「削りこみ」は「絞りこみ」に順ずる次なる行動といえますね。
<7月度ブランディングセッションのご案内>
日 時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン
参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
限定30名様まで無料!
(残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
詳細は→http://www.questory.co.jp/
「新潟」、「お米」というつながりをベースに、
おむすびの「銀座十石」、糀の「古町糀製造所」を展開している㈱和僑商店は
絞り込みで成功しているブランディング事例ですよ。もしよかったら、ご参加くださいね。
2012年06月06日(水)更新
「エールフランス」のポスターはブランディングデザイン
JR東京駅の八重洲口と丸の内口の間の通路に
「AIR FRANCE:エールフランス」のポスターが貼られていますが、これがなかなかいいのです。
「エールフランス」のポスターは昔から独特のセンスを持っていました。
とくにフランスポスターデザインの巨匠「レイモン・サヴィニャック(1907~2002)」が描いた
1956年版のポスターは有名です。
彼は「世界で一番長いネットワーク」を表現するために、首の長さが自慢のキリンを描いています。
体には「エールフランス」がカバーしている国の国旗が貼り付けられています。
いま見ても新鮮ですね。単なる企業広告を超えてアートの世界観を醸し出しています。
「レイモン・サヴィニャック」に限らず、「エールフランス」のポスターは
昔からその群を抜いたアート感覚のセンスで群を抜いていました。
「エールフランス」のポスター専門のサイトがあるくらいです。
ぜひ、ご覧になってください。そのデザインの美しいこと。
http://www.art-aviation.com/Air_france/AFFICHE1.htm
僕自身もそう感じていますが、広告がおもしろくないという声がよく聞かれます。
でも、「エールフランス」のポスターを見ると、ブランドの世界観を作り出すためには、
やはりデザインの力が大きいなあと思います。手を抜いてはいけませんねえ。
「レイモン・サヴィニャック」はこんな言葉を残しています。
「ユーモアは魔法の薬。
ストレスから心を開放し、頭を回転させ、自由な発想を育む。それは日々、味わうべきもの」
フランス人らしいエスプリにあふれた言葉ですね。
同時に、ブランディングにおいても大事なことではないでしょうか。
<7月度ブランディングセッションのご案内>
日 時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン
参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
限定30名様まで無料!
(残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
詳細は→http://www.questory.co.jp/
2012年05月31日(木)更新
伝えるか、伝えないか、この差は天地ほど開いている。
東京スカイツリーが5月22日にオープンしましたが、
来年春の開業を目指しているのがウチの会社の近くの「歌舞伎座」。でもあまり話題になっていませんね。
工事中の前を頻繁に通るのですが、ただのビルに見えるのは僕だけ?
本当に歌舞伎座が出来るのって感じです。
その歌舞伎座の裏手に「アメリカン」という喫茶店があります。
開店から30年近い歴史を持つ店でかなりの人気店。歌舞伎役者さんも通っているようです。
人気の秘密はサンドウィッチのボリュームとリーズナブルの価格。
昨日も行ったのですが、すでに全部売り切れでした。
さて、その時に気になったのが上の写真です。
「工事関係の方」と言うのはおそらく歌舞伎座の工事関係者のことだと思います。
決してデザイン的に優れているわけではないのですが、この貼り紙は大事なことを教えてくれます。
多くの店がたくさんのお客様に来店して欲しいと思っています。
しかし、その気持ちを伝えなければ、何も生まれません。
伝えるからこそ目に見える反応があるのですね。この貼り紙をみれば少々汚れた作業服でも入りやすいよね。
下の貼り紙はインターネットに取り上げてくれたお礼ですね。
これはかなり高度な貼り紙ですね。お礼の貼り紙でありながら、
実はインターネットでたくさん取り上げられていることを伝えています。うまいなあと思ってしまいます。
情報を出すことの重要性を多くの経営者が知っています。
やった方がいいことも知っている。
お客様への感謝の気持ちも厚いか薄いかは別として必ずあります。
でも「デザインがどうたらこうたら、反応がどうのこうの」と言っているうちにタイミングを逃してしまう。
伝えるか、伝えないか………この差は天地ほど開いていますよ。
2012年05月30日(水)更新
「ビリー・ホリデイ」の「奇妙な果実」に込められたメッセージ
店や会社を経営するということは、望む、望まないは別として
「ひとつのメッセージを世に送り出すこと」だと思っています。
とくに昔から店は「構える」「張る」と言われるように、存在そのものがメッセージ性を持っています。
しかし、このメッセージと言うやつはなかなか難物です。
ただ伝わればいいわけではなく、やはりそこに共感が必要なのです。
メッセージは言語や文字で伝わるのが一般的ですが、
強い共感を生み出すには、時代や状況に合わせた独自の編集が必要です。
今日はそんな話をしたいと思います。
1930年代に活躍したジャズシンガーに「ビリー・ホリデイ」がいます。
彼女の有名なレパートリーは「奇妙な果実:Strange Fruit」です。
この曲は1930年にニューヨーク市ブロンクス地区の
ユダヤ人教師「エイベル・ミーアポル」によって作詞、作曲されました。
「奇妙な果実」とは何か?
それは木にぶら下げられた黒人の死体のことです。
当時のアメリカ南部では黒人をリンチにかけて木に吊るし、
火をつけて焼き殺すことがしばしば行われていました。
ミーアポル教師は人種差別を告発する歌としてこの曲を作ったのです。
グリニッジヴィレッジのナイトクラブ「カフェ・ソサエティ」の支配人はこの歌を耳にし、
クラブの専属歌手の「ビリー・ホリデイ」に歌うことを勧めました。
あまりにも陰惨な歌詞に危惧を抱きながら、
初めて彼女が「奇妙な果実」をステージで歌った時のことです。
歌が終わると客席はしーんと静まり返り、拍手ひとつ起きませんでした。
「ああっ、歌わなければよかった」と思った瞬間、
一人の客の拍手をきっかけとして、客席全体が割れんばかりの拍手と称賛の声に包まれたのです。
黒人の地位や権利がまったく保証されておらず、虐殺が日常茶飯事であった当時の状況を考えると、
黒人女性が人種差別を告発する「奇妙な果実」を歌うのは非常に危険な行為でした。
しかし、彼女は1939年からこの歌を必ずステージの最後に歌うようになったのです。
こうして「奇妙な果実」に込められたミーアポル教師のメッセージは
「ビリー・ホリデイ」により、黒人への暴力の反対運動を代表する歌として広まっていきました。
やがてこれが20年後に黒人やマイノリティグループの公民権運動へとつながっていったのです。
最近強く感じるのは、「ブランディングとは公益性を持った経営活動」と言うことです。
ライバルや競合に勝ことだけの「同質化競争」は自分だけの幸せが目的です。
しかし、競争とは無縁の「独自化経営」は、お客様はもちろんこと、
経営者も社員も取引き先もみんな喜ぶことが目的であり、結果として社会の幸せにつながります。
<7月度ブランディングセッションのご案内>
日 時:7月11日(水)PM13:45~17:00(受付開始13:15)
会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階・ジャスミン
参加料:「ブランディングクラブ」発足記念につき、
限定30名様まで無料!
(残数が少なくなっています。お申し込みはお早めに)
詳細は→http://www.questory.co.jp/
2012年05月29日(火)更新
「NIKE:ナイキ」のブランドネーミングとロゴデザインの魅力
今回はブランディングには「ネーミング」と「ロゴデザイン」がすごく大事という話です。
「NIKE:ナイキ」と言えば、いまや世界最大のスポーツブランドメーカーですね。
その「ナイキ」のブランドネーミングとロゴデザインが以前から気になっていました。
調べてみるとその誕生のバックストーリーはなかなか興味深い。
「NIKE」の創業者の「フィル・ナイト」はスタンフォード大学の修士論文を書いている時に
「プーマ」「アディダス」などドイツの大手メーカーが独占している競技用シューズの市場に、
低賃金の労働力で効率的な生産を行えば参入できると考えました。
スタンフォード大学を卒業後、「フィル・ナイト」が修士論文を実現するために選んだのは
何と日本のメーカー、「オニツカタイガー(現在のアシックス)」でした。
彼は1962年に来日し、、「オニツカタイガー」にシューズの発注を行っています。
1964年に日本から帰国すると、彼は大学時代のコーチ
(「フィル・ナイト」はもともと将来を嘱望された優秀な陸上選手でした)の
ビル・バウワーマンとチームを組んでブルーリボンスポーツ社を設立します。
そしてここからがブランディングの話。
1971年に社名を「NIKE」に変更するのですが、
「NIKE」の由来はギリシャ神話の勝利の女神「NIKE:ニケ」をアレンジしたものです。
「NIKE]と言うネーミングに独特の物語が漂ってきます。
さらに「フィル・ナイト」は、1972年に「NIKE」をブランドとして売り込むために、
グラフィックデザイナーを始めたばかりの「キャロライン・デビッドソン」にロゴのデザインを依頼します。
これが現在の「NIKE」のロゴマークです。
デビッドソンはこのロゴを「ニケ」の彫像の翼をモチーフにデザインしたといいます。
「NIKE」のロゴはいまでは「勢いよく動く」という意味の「スウッシュ」と呼ばれていますが、
シンプルでありながら、躍動感やスピード感を上手に表現したデザインですね。
ちなみにデビッドソンに支払われたデザイン料は35ドルでした。
しかし、12年後の1983年に「フィル・ナイト」はデビッドソンを昼食会に誘います。
そこで彼女を待っていたのは、ダイヤモンドと金で出来た「スウッシュ」の指輪と「ナイキ」の株だったのです。
「NIKE」の成長を支えたのは卓越したマーケティングですが、
ネーミングとロゴデザインが果たした役割も大きいと思います。
最後に「フィル・ナイト」のブランドの本質を突いた名言をご紹介しますね。
消費者がなぜ『ナイキ』の商品を買うのか、契約選手がなぜ『ナイキ』を愛用するのか。
それは理屈の問題ではない。
なぜか『ナイキ』を好きになる、なぜか『ナイキ』を買いたくなる、なぜか『ナイキ』を履きたくなる。
すべては感情の問題、すなわち“エモーショナル・タイ(Emotional Tie=感動の絆)”である。
2012年05月25日(金)更新
修せざれば現われず
先日、福井の取引先から「道元禅師のメッセージ」と言うパンフレットをいただきました。
福井には道元禅師が開山した曹洞宗大本山「永平寺」があります。
パンフレットに書かれた「道元禅師」の教えのひとつが「修せざれば現われず」。
次のように解説が掲載されていました。
“知る”と言うことと“わかる”こととは違うのです。
知ってはいても実行に移さなければわかったことになりません。
薬の効能書を読んだだけでは病気は治りません。
禅も実行して初めて分かることなのです。
なかなか奥の深い言葉ですねえ。
私たちがブランディングでよく使う言葉のひとつに「腑に落ちる」があります。
道元禅師のメッセージの通り、知識があっても、それが腑に落ちないと、“わかった”にはならないのです。
腑に落ちていない行動は自信がなく、周囲を巻き込む力もありません。
ではどうしたら「腑に落ちる」のでしょうか。
もちろん、本を読んだり、講演を聞いたりすることも必要ですが、
これで「腑に落ちる」には、相当な問題意識と深い思考がないと難しい。
表面的な勉強だけで「わかったつもり」になると、かえって始末が悪いのです。
経験則ですが、「腑に落ちる」ためには「なぜ?」と言う問い掛けが不可欠です。
トヨタの改善運動のキーワードは「なぜなぜ5回」。
原因をとことん追究し、真の原因である“真因”を探り当てるには、
「なぜ?」を5回繰り返し、問題の核心を突いていくのです。
「腑に落ちる」も同様です。
「なぜ?」を繰り返し、もうこれ以上は難しいと思った時に、「そうか!」が生まれます。
アルキメデスが風呂の中で「アルキメデスの原理」を思いついた時の「エウレカ」がまさにこれですね。
あなたは今回のブログが腑に落ちましたか?
2012年05月24日(木)更新
参加料無料です「7月度ブランディングセッション」
昨日「クエストリー・ブランディングクラブ」を5月から立ち上げたことを書きました。
今日はそれの続きと言えば続きの話。
クラブの活動に「ブランディングセミナー」と「ブランディグセッション」の二つがあります。
セミナーは一般の方もご参加いただけますが、「セッション」はメンバー限定の集まりです。
(メディア会員はどちらも1回ずつ、正会員はすべて無料で参加出来ます)
さて、7月度の「ブランディングセッション」を7月11日(水)に東京で開催します。
本来はメンバー限定なのですが、今回に限りクラブ発足記念でメンバー外の方も参加出来ます。
しかも1社2名様まで無料です。ただし会場の関係で30名様までしか入れません。
僕も第1セッションで1時間ほど話をしますが、ぜひお聞きいただきたいのは
第2セッションの株式会社和僑商店の代表取締役 葉葺正幸さんの話。
タイトルは「古町糀製造所のブランディング……ミッションが新しいマーケットを創造する」。
これは必聴ものの講演です。
2008年のことでした。銀座マロニエ通り沿いに「銀座十石」と言うおむすびの店がありました。
中央通りと昭和通りのちょうど中間くらいのところです。
少々価格は高めですが、おしゃれな店で人気がありました。
(その後、ビルの建て直しのため、銀座松屋の中に移転)
しばらくすると、雑誌等に頻繁に登場するようになり、インターネットで調べると
㈱和僑商店と言う会社が運営していることを知りました。周りに聞いてみても評判がいのです。
そこで社長の葉葺さんに11月のブランディングセミナーで講演を依頼することにしました。
銀座の事務所にお伺いして社長の葉葺さんにお会いしたのが2008年の9月。
いろいろとお聞きするうちに、「この男、ただモノではないな」と感じました。
正式に講演を依頼すると二つ返事で了承してくれました。
こうして葉葺社長とお付き合いが始まったのです。
セミナーの後で聞いた話が「糀の店をやる」………「糀って何だ?商売になるのか?」と言うのがその時の本音。
しかし2009年7月に新潟の古町商店街(お世辞にも立地がいいとは言えません)に本当に糀の店が開業しました。
これが「古町糀製造所」の1号店です。
「古町糀製造所」オフィシャルサイト→http://www.furumachi-kouji.com/
2010年1月に同店を訪問しましたが、その時に飲んだ「糀ドリンク」のおいしかったこと。
砂糖を使わずこの甘さが生まれることに驚きました。
現在は、東京の自由が丘の路面店と銀座松屋の中の店が加わり、3店舗の「古町糀製造所」があります。
20代に読んだ1冊が安岡正篤さんの「活眼活学」。その中に出てくるのが「考察の三原則」です。三原則とは、
「目先にとらわれないで長い目で見ること」
「物事の一面ではなく、全面的・多面的に観察すること」
「枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察すること」
葉葺社長とは時々お会いしてあれこれと話しますが、そのたびに感じるのは先ほどの「考察の三原則」。
まさにこれを地で行っているのが葉葺社長です。物事を深く、広く、長く考えているのです。
しかも、その裏付けとなっている読書量たるや半端ではない。
「今年は大事な年なので講演しない」と言っていた葉葺社長が、
先日お会いした時に特別に話をしてくれることとなりました。
ご本人はFacebookで会場が近いので引き受けたと言っています(笑)が、
まさにブランディングの実践事例をお聞きになる絶好の機会です。しかも無料ですよ。
再度申し上げます。会場の関係で限定30名様ですので、お早めにお申し込みください。
詳しい内容とお申し込みは弊社サイトからどうぞ。http://www.questory.co.j
2012年05月18日(金)更新
「ブランディングセッションin山梨」が終了しました。
「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
昨日、「ブランディングセッションin山梨」を甲府商工会議所で開催しました。
21名の皆様にご参加いただき、中身の濃い会となりました。
セッション終了後の交流会でも7名の方々と楽しい時間を過ごしました。
山梨は僕の生まれ故郷です。
市町村合併で南アルプス市と言う名前に変わりましたが、
高校を卒業し、東京に出てくるまでそこで18年間を過ごしました。
仕事で甲府に行ったり、実家に帰るたびに、
感じていたのは地方の中小企業の経営の厳しさです。
とくに甲府市の中心部では空洞化が急速に進んでいるように感じます。
要は中心部に人が集まってこないのです。
中心部の空洞化は甲府市だけのことではなく、
大なり小なり全国的なことではないかと思います。
商業施設、人の集まる機能の不足と言うこともありますが、
もっと根本的なところに原因があるように感じていました。
しかし、地方の中小企業に成長のタネがないかと言うとそんなことはありません。
外部から見ますと、素晴らしい価値のタネがあるのに、
それが当たり前過ぎてその価値に気が付いていないのです。
昨日のセッションでは、まず尊敬する久米繊維工業の久米社長に
「ソーシャルメディアで中小企業を元気にするシナリオ」と題して講演をしていただきました。
いつもながら、久米社長のお話は実に興味深いことばかり。
こちらもなるほどと唸りながらお聞きしました。
僕は第2セッションで「中小企業のブランド価値の見つけ方、育て方」と言う話をさせていただきました。
「中小企業の経営課題」、「ブランドとは何か」を踏まえて、
先ほどの「眠っている価値を見つけて、育てる」ことを話しました。
今回の参加者は業種も立場も様々。企業も小売店も行政の方も参加くださいました。
共通点は山梨でがんばっていること。
地元を何とかしなくてはと言う問題意識が高い方がお集まりくださいました。
いずれにしろ、昨日のセッションでたくさんのご縁の糸が結ばれました。
このご縁を大事にし、クエストリーが出来ること、僕がやれることをしっかりと見つめて、
山梨で「楽しい騒ぎ」を起したいと思っています。
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全豪オープン 大坂選手優勝。
from (株)京都工芸【タオルはまかせたろ.com】 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 -
「ブランディング対談集&講演録」を頂きました!
from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
11月に銀座ブロッサムで開催したブランディングセッションにお招きを頂いた、株式会社クエストリーでは、ブランドになることを目指す経営者のための「ブランディングクラブ」を主催していて、ブランディングセミナーやブランディングセッションを開催しております。 また会員には毎週金曜日にブランディング会報を配布していてその会報に「ブランディグング対談」が掲載されています、その対談とセミナーやセッションでの -
イングリッド・バーグマンのすべて
from Re:play
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915-1982)は北欧スウェーデン出身の女優です。 イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆ 可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。 一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。 この方、日本で言うなら高倉健さんのように… -
『売れ続ける理由』
from なにわの社労士発~「今日もこんなええことありました」
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法クチコミを見る 『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』を 読みました。 著者は仙台市から... -
【ブログピックアップ】クエストリー 櫻田弘文さん
from 経営者会報ブログ編集部
「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは クエストリーの櫻田弘文さんです。 ...
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