㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
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2013年03月05日(火)更新
イタリアに行きたい、いや行く!
海外でどこが好きかと問われたら、文句なしで「イタリア」。
これまでも海外では一番イタリアに行っています。
最初に行ったのは2000年の10月。これですっかりはまりました。
ちょっと間があいて、次に行ったのが2004年、それからは2008年まで毎年行ってたなあ。
もちろんどれも仕事。と言うよりもイタリアに行きたくて仕事をつくっていた感じでした。
ミラノとヴェネツィアの間のちょっとヴェネツィア寄りのヴィツエンツァという街で
1月に開催される「ヴィツエンツァ・オロ」というジュエリーの展示会に足を運びました。
それにいまもやっていますが、ナポリから車で20分ほど行った
トッレ・デル・グレコと言う街のカメオ作家の
日本でのプロモーションの仕事をお手伝いする関係で何度も訪問しました。
しかし、ここ数年はすっかりとご無沙汰。
会社をともに立ち上げたパートナーの金田とは
「毎年イタリアに行く」という約束だったのですが、これも不履行のまま。
これではいかんなあと言うことで、今年は何としてもイタリアに行こうと思います。
いや思うのではなく、必ず行く。
問題はスケジュールだな、いまの感じだと秋頃かなあ・・・。
そんなことを考えながら、
仕事の合間に好きな街の筆頭のフィレンツェの写真を眺めています。
2013年03月04日(月)更新
「外れないピアスの留め具」を開発した女性の話
昨日の日経新聞・朝刊の春秋のコラムに「外れないピアスの留め具」を開発した
菊永英里さんのことが掲載されていました。
ジュエリー関係のお取引が多いので、気になって読みました。
菊永さんが、外れないピアスの留め具を開発するきっかけは
24歳の時に恋人からもらったピアスを失くして大げんかをしたこと。
菊永さんが友人に聞いてみると、ピアスの紛失に悩む女性が多かったのです。
僕の知り合いでも、確かにピアスの留め具を失くしたという話はよく聞きますね。
菊永さんのすごいところは、外れない留め具を開発すればみんな喜ぶだろうと思い、
自分で図面を引き始め、試作や量産をしてくれる会社を探し出したこと。
インドや中国では精度が足りず、
最後は長野県の諏訪の時計部品をつくる会社が引き受けてくれたのだそうです。
勤め先も辞めて、自分で会社を設立し、特殊の内部構造の特許も取得、
いまでは5年前に発売したこの新型留め具を10万人の女性が愛用しているそうです。
菊永さんによれば、ピアス利用者の86%が紛失を経験しているそうです。
ジュエリーの業界は不況の影響で多くの企業や店が苦しんでいますが、
このピアスの例のようにまだまだ手が付いていないことがたくさんあります。
菊永さんの目標は「次は世界の市場に打って出る」こと。いいですねえ。
つくり手の発想ではなく、使い手の生活体験がそれを打ち破るシナリオですね。
まだまだつくり手や売り手の都合で出来上がっている商品やサービスがたくさんあります。
使い手の体験から改善できることが山ほどあるはず。問題はそれに気づくかどうか。
菊永さんはホームページでミッションを次のように語っています。
「もっと世の中がHAPPYになるには」
時代を変えてきた様々なすばらしいもの。
それらは全て誰かが頭の中で考えた“アイデア”が形になったことで創造されたものです。
それらを作り出せるのは選ばれた天才たちなんだ。私はずっとそう思っていました。
でも、本当にそうでしょうか。
私たちが、
「これって、こうしたら便利だよね」
「もっとこうだったらいいのに」
「こうなったらもっと楽しいよね!」
ふと思うところに、 大きな可能性が秘められているのではないかと思うのです。
「もっと世の中がHAPPYになるには」と常に考えながら
新しいアイデアを形にして、皆様にお届けできたら幸せです。
クリスメラキャッチ
http://www.chrysmela.com/
僕の初めて本が3月下旬に出版されます。
2013年02月27日(水)更新
あなたの会社(店)は何屋さん?
どうも風邪がまだ完全に抜けきっていない感じで体調がイマイチです。
それに加えて花粉症も始まっています。春が待ち遠しいのですが、う~んと言う感じですね。
クエストリーのブランディングプロジェクトのひとつに、「ミッションの立案」があります。
いまもミッションを作り上げるプロジェクトを3社のお取引先で行っています。
今日はその中の1社のプロジェクトミーティングでした。
4ヶ月を掛けて取り組んできた「ミッション」がとうとう完成しました。
来月には社員全員参加で「ミッション発表会」を開催します。
ところで、ミッションプロジェクトの中で、こんな質問をすることがあります。
「あなたの会社(店)は何屋さんですか?」
多くの方は、業種や取り扱い商品をお答えになります。
例えば、宝石店、文房具屋、イタリアンレストラン、焼き肉店、クリーニング屋・・・と言った感じですね。
もちろんこれでも間違いではないのですが、
同じ業種や商品を扱う店や会社は世の中にたくさんあります。
嫌ないい方かもしれませんが、あなたの会社は砂浜の一粒の砂と同じです。
たくさんの中のひとつでしかないのですから、あなたの独自性は光り輝きません。
そこでもう一歩踏み込んで考えることをプロジェクトでは行います。
あなたは何をお客様に約束しているのでしょうか?
商品やサービスを通じて何を提供しているのでしょうか?
誰のどんな課題を解決しようとしているのでしょうか?
それに対する答えを明確に言い切れる経営者は意外と少ないのです。
これを短い言葉で言い切れる会社は向かうべき道が定まっているので、やるべきことが明確です。
言いかえれば、会社の基本軸がはっきりとしているのです。
基本軸が決まると、軸に合わないこと、軸とは違うことが見えてきます。
勇気を持ってこれを捨てることですね。
軸が決まっていないと、どれも大事に見えてなかなか捨てることができません。
水がいっぱいのグラスに新しい水を注いでもあふれ出して周りが濡れるだけですよ。
でもね、捨てるとあなたの独自性は黙っていても光り輝いてきます。
しつこいようですが、新しいものをつけ加える前に、捨てること、これがすごく大事です。
さて、質問です・・・「あなたの会社(店)は何屋さんですか?」
2013年02月26日(火)更新
大分県が「おんせん県」を商標登録申請
今朝の朝日新聞に、別府や湯布院などで知られ、温泉の湧出量日本一を誇る大分県が
昨年10月に「おんせん県」を特許庁に商標登録申請をしたと言う記事が掲載されていました。
これに対し、草津や伊香保などを抱え、「日本一の温泉県」とPRしてきた群馬県が
気をもんでいると記事は伝えています。
大分県はなぜ「おんせん県」を商標登録申請したのでしょうか。
大分県だけではないのですが、地方の観光事業は東日本大震災と原発事故の影響で
外国人観光客が激減し、非常に苦しい状況にあります。
それを回復させるために、各県ともいろいろな取り組みをしているようですが、
大分県も昨年から「おんせん県観光誘致協議会」が発足させ、
「おんせん県」のPRイベントに取り組んでいるそうです。
取り組みにさらに力を入れようとした時に出たのが、今回の商標登録の問題だったようです。
実は大分県は過去にサッカーの「大分トリニータ」がJ2に参入した際に、
前身のチーム名の「トリニティ」がすでに商標登録されていたという苦い経験があります。
結局、「トリニティ」から「トリニータ」に改名を余儀なくされました。
これらから第三者に先に商標を登録されたら使えなくなると言う危機感があったようです。
もうひとつは香川県が「うどん県」としてイメージアップに成功したことで、
「うどん県」を商標登録したと言うこともあるようです。
「おんせん県」が商標として登録されるかどうかは特許庁の判断にかかっているわけですが、
もしこれが認められれば、今後国内では「おんせん県」を自由に使えなくなるわけですね。
民間業者が地方の名前を商標登録して地方自治体が使えないというトラブルが結構あるようです。
「おんせん県」が通るかどうかはちょっと微妙な感じがしますが、結論は3月に出されるそうです。
上の画像は、大分県「湯布院の狭霧台」の風景、一度行ってみたいなあ。
2013年02月25日(月)更新
頼り切っていることの怖さと不便さ
今日は便利だなあと思う反面、それに依存していることに怖さと不便を感じた一日でした。
先週の金曜日が体調不良で早退をしたので、今朝は早めに出社しました。
いつも通り紅茶を入れて、PCを立ち上げてグーグルカレンダーで
今週の予定をチェックしていたときに、突然インターネットの接続が切れました。
設置してある二つのサーバーの電源が落ちていて、再起動をしてもつながりません。
インターネット、メール、仕事のデータが保管されているサーバー・・・どれにも接続できません。
弊社ではブランドのデザイン業務も多いので、
過去も進行中の仕事もデータのほとんどがPCではなく、サーバーに保存されています。
これが使えないとなると、本当に仕事になりません。
そのうちに電話もつながらないのに気が付きました。
IP電話を使っているので、サーバのダウンが問題のようです。
弊社ではサーバーをはじめ、電話、コピーやプリンターの複合機などの
ネットワーク全般を毎月リース代を含め、結構の金額をかけて外部の会社に委託しています。
すぐに連絡をして遠隔操作を試みるがうまくいきません。
しばらくして、社内で一番詳しい岡本マネージャーが出社して、
いろいろと遠隔操作でやり取りをして、電話とデータが保存されているサーバーは復旧。
しかし、インターネットとメールが使えません。
普段問題なく使っているので、これが使えないとなると思ったよりも不便です。
僕と岡本マネージャーは出張の時間が迫ったので、復旧を外部の会社に依頼しました。
結局、メンテナンスのスタッフがきてくれて完全に復旧したのは夕方でした。
その間の不便なことはこの上ありません。正直言って仕事になりませんね。
そういうものかと思うのですが、こういうときに限ってメールでデータを送って欲しいという連絡が来ます。
近くだったので、CDに落として届ける始末です。
なぜこういう状況になったのか、メンテナンスのスタッフに説明を受けても専門過ぎてわかりません。
「だから、こういうのに頼ってばかりではだめだよ」というのは簡単ですが、
もはや日常のインフラとしてインターネットは欠かすことができません。
必ずこういうことは起きることを前提にして、先月「レスキュー」契約をしたばかりでしたが、
まだ正式に機材やソフトが導入されていないので、今回は出張費がかかるようです。
費用ももったいないのですが、時間の無駄とそれによって起きるストレスが問題。
万全はないのですが、今まで以上に対策を立てる必要があることを実感した一日でした。
2013年02月23日(土)更新
不覚にも風邪でダウン・・・!
16歳になる我が家のじいちゃんネコ「ぷり」。
2週間ほど前からおしっこの出が悪くなり、トイレで長いことしゃがみこむことが多くなりました。
そのうちに血症も出るようになり、動かなくなり、餌も食べません。
慌てて病院に連れていくと、何と即入院。
3日後には退院しましたが、尿道に管がつながりおしっこを溜める袋を提げたままです。
しかも管を取らないようにエリザベスハットを付けられてしまいました。
少しは動いて餌も食べるようになりましたが、かなり重症です。
ネコの16歳は人間でいえば80歳とのこと、家族で様子を見守り日々です。元気になって欲しい。
画像は元気なころの「ぷり」です。
と思っていたら、今度は僕が風邪でダウンしました。
先週末あたりからちょっと変だなあと思ってはいたのですが、
今週の水曜日に会社で仕事をしていると熱っぽい。
こういうときはお医者さんに診てもらうに限るので、すぐに会社の近くの病院に行きました。
熱は37.5度でしたので、インフルエンザはセーフ。
風邪との診断で早めに帰宅して休むように言われましたが、
この日は夜に取引先でブランディングプロジェクト。何とかこなしました。
翌日は大したことがなかったので薬が効いたかなと思ったら、午後からは再び熱っぽい。
昨日は朝から絶不調。微熱と喉の痛み、それに咳が出ます。
午前中に大事な来客があったので、出社しましたが、
午後からはまったく仕事になりませんでした。
本当は金曜日から土曜日にかけてブロガー仲間といっしょに
青森県八戸市に行くことになっていましたが、これもキャンセル。
Facebookの仲間の投稿を見ると、本当に残念無念。
おいしい「とら鯖棒すし」も食べ損ねたなあ。
たのしみにしていた講演も聞けませんでした。
そうはいっても体調は絶不調。
昨日は4時過ぎに早退し、帰宅。19時から今朝の8時まで寝ていました。
内容は覚えていませんが、なんか変な夢を何回も見たように思います。
今日は熱は下がったのですが、まだ喉が痛く、咳が出ます。それに身体がだるい。
どうも自己診断するに、風邪と花粉症が合わさっているように思います。
まあ、午後から始めた出版原稿のゲラ三校も先ほど見終わりましたので、
明日はおとなしく養生します。
風邪がはやっているようですので、皆様も気を付けてください。
2013年02月22日(金)更新
26年前の今日、ポップアートの旗手が世を去りました。
今日2月22日は「アンディ・ウォーホル(1928年8月6日 - 1987年2月22日)」の26回目の命日です。
「アンディ・ウォーホル」は20世紀を代表するアメリカの画家・版画家・芸術家でポップアートの旗手。
ロックバンドのプロデュースや映画制作なども手掛けたマルチ・アーティストですね。
「アンディ・ウォーホル」のトレードマークは銀髪でした。
一目で「ウォーホル」とわかるアイコンですね。
「ウォーホル」が亡くなる前年にプランタン銀座で開催された「アンディ・ウォーホル展」をみました。
確か、古いシステム手帳の中に展示会のチケットがあったはずと探して見ると・・・ありました。
入場チケットには「ウォーホル」の代表作の「マリリン・モンロー」が掲載されています。
でもどんな展示会だったかは正直まったく覚えていません。誰かに誘われて見に行ったのかなあ。
「ウォーホル」は次のような言葉を残しています。
「物事はだいたい、とてもゆっくりと起きるから、普通はみんな、それに気づきもしないんだ」
「時が経てば変わる、なんて言う人がいるけど、本当は、自分自身で変えなくちゃいけないんだ」
先々のことはわかるようでいて、わかりません。
「ウォーホル」が言うように、未来はいまにあり、気がついたら日常になっています。
ブランディングプロジェクトでもよく話のですが、
正解なんかない、自分たちが信じられるものが正解です。
「アンディ・ウォーホル」の言葉通り、自分自身で変えなくちゃね。
2013年02月21日(木)更新
価格競争はやはり不毛な競争です
こんな例え話があります。
二人の農夫が市場で野菜を売り始めました。
同じ野菜を、同じ土地で、同じような方法で育てたので
出来映えにはほとんど遜色はありません。
農夫たちは隣よりも数多く販売し、たくさんの売上を作りたいと思いました。
翌日には、一人が朝早く野菜を並べました。
その翌日にはもう一人がそれよりも早い時間に並べました。
3日目には片方の農夫がいままでよりも多い量の野菜を並べました。
4日目には隣も同様に量を増やしました。
5日目には泥を洗ってきれいにして並べました。
6日目には、隣も同じように泥を洗いました。
7日目は料理しやすいように、不要な部分をあらかじめカットして並べました。
8日目は隣も同じように不要な部分をカットしました。
9日目になると片方が値段を一割下げました。
10日目には隣は二割下げました。
11日目には思い切って三割下げました。
12日目になると隣は半額の五割引きの値段を付けました。
二人の値引き競争はどんどん進み、
やがて気が付くと二人の姿は市場から消えてしまいました。
なぜならば、野菜のタネを買うお金を稼げなくなってしまったからです。
これは例え話ではなく、実際に世の中で起きていることです。
「安くなるのはいいことじゃないの」と思うかもしれませんが、
価格競争になると接客が荒れていきます。
売り手側に「これだけ安くしているんだから・・・」という気持ちが生まれます。
これが社員に伝わり、いつの間にか接客が荒れてくるのです。
それにバーゲンの催事をやっても前ほど成果が上がらなくなっていますよ。
それでも「価格を下げることが一番の方法だと信じている」経営者の何と多いことか・・・。
悲しいかな、消費欲求が高かったときの成功体験から抜け出せないんですね。
株式会社クエストリー:ホームページ http://www.questory.co.jp/
株式会社クエストリー:法人Twitter https://twitter.com/QUESTORY
櫻田弘文:Facebook http://www.facebook.com/home.php#!/hirofumi.sakurada
2013年02月20日(水)更新
今月の請求書に同封した手紙
今日は20日締めの請求書を発行する日です。
毎月、請求書にはメッセージを同封させていただいています。
今月は次のような内容でした。(文面は同じですが、実際はもう少し手紙風です)
いつもありがとうございます。2月度のご請求書を送らせていただきます。
まだまだ寒い日々が続いていますが、季節の草花の変化にも春の気配を感じます。
個人的には憂鬱な花粉の季節の到来でもありますが・・・。
皆様、お身体をくれぐれもご自愛ください。
以前、「電通」の4代目社長、吉田秀雄氏によって1951年につくられた「鬼十則」をご紹介しました。
吉田氏は電通創立51周年の席で
「今日の電通人に望むところのものは、個人としては仕事の鬼にとなれ、
職業人としては、広告の鬼となれということであります」と挨拶されたと言います。
体育会で片付けず内でください。その意味するところは実に奥深いと思います。
今回はその吉田氏が「鬼十則」」を社内に配布した1年半後に、
再び社員に配布した電通の「責任三か条」をご紹介します
(参考文献:われ広告の鬼とならん)。
責任三か条!その1
命令、復命、連絡、報告はその結果を承認し、その効果を把握する
まではそれをなした者の責任である。
その限度における責任は断じて回避できない。
責任三ヶ条!その2
一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないのならば、一を
聞いて一を完全に行う注意力と責任を持たねばならぬ。
一を聞いて十を誤る如きものは百害あって一利もない。正に組織活
動のガンである。削減せらるべきである。
責任三ヶ条!その3
われわれにとっては形式的な責任論はもはや一片の価値もない。
われわれの仕事は突けば火を噴くのだ。
われわれはその日その日に命をかけている。
いかがでしょうか?厳しいとお感じですか?
私たちもまだまだ未熟なところが多々ありますが、
「責任を全うする会社」でありたいとあらためて思います。
メンバー全員、肝に銘じます。
株式会社クエストリー 櫻田弘文
冒頭の画像は木村伊兵衛氏が1953年に撮影した吉田秀雄氏です。しびれますね。
2013年02月19日(火)更新
「モハメド・アリ」と「針鼠の概念」
なんだかよくわからないブログのタイトルですが、
「モハメド・アリ」はあまりにも有名な天才的なプロボクサーのことです。
デビュー当初は「カシアス・クレイ」と呼ばれていましたが、
1964年に「ネーション・オブ・イスラム」への参加を機に、
リングネームのみならず本名自体を「モハメド・アリ」に改名しました。
ヘビー級に華麗なフットワークと鋭い左ジャブを活用する
アウトボクシングを持ち込んだ彼のボクシングスタイルは
「Float like a butterfly, sting like a bee 蝶のように舞い、蜂のように刺す」といわれました。
1960年のローマオリンピックではライトヘビー級で金メダルを獲得し、
プロに転向してからも連戦連勝、ついにヘビー級のチャンピオンに昇り詰めていったのです。
しかし、黒人の自由を求める言動やベトナム戦争に反対する過激な発言などが
世間の誹謗と中傷を呼び、王座を剥奪されたばかりか、
4年間もの出場停止処分を受けてしまいます。
悔しさのあまり、オリンピックの金メダルを川に投げ捨てた逸話もよく知られるところです。
復帰した後は数々の華やかな戦歴を残し、「アリ」は1980年に引退するのですが、
その後、「アリ」の姿は公の場からは消してしまいました。
ボクシングの後に「アリ」を待っていたのは、パーキンソン病との戦いだったのです。
再び世界の人たちが「アリ」の姿を見たのは、
1996年のアトランタオリンピックの開会式で聖火を聖火台に点火するシーンでした。
ふるえる手でトーチを持つ姿は人々に感動を呼び起こしました。
また、昨年開催されたロンドンオリンピックの開会式では、
オリンピック旗運搬の際に、実に3年ぶりに公の場に姿を現しました。
その天才的ボクサー「モハメド・アリ」がこんな言葉を残しています。
「人は世界一のゴミ収集人になれる。
世界一のモデルにだってなれる。
たとえ何をやろうと、それが世界一なら何も問題はない。」
なるほど、納得です。
この「アリ」の言葉で思い出したのが、
「ビジョナリ―カンパニー2・・・飛躍の法則」に出てくる「針鼠の概念」というのが出てきます。
すみません、やっと「針鼠の概念」が出てきました。
「針鼠の概念」の原典は古代ギリシャ語の寓話です。
「狐はたくさんのことを知っているが、針鼠はたった一つ、肝心要の点を知っている」
「ビジョナリ―カンパニー2・・・飛躍の法則」では
その肝心要の一点を3つの円が重なる部分で示しています。
ひとつめの円は「情熱を持って取り組めるもの」、もうひとつの円が「経済的原動力になるもの」
そして、3番目の円が「アリ」の言うところの、「自社が世界一になれる部分」です。
「世界一」の基準は何かというと難しいのですが、少なくても「アリ」が言うように
「たとえ何をやろうと、それが世界一ならば問題ない」、この辺りにヒントがあるように感じます。
あなたはどの分野で世界一になろうとしているのですか?
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