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2014年07月03日(木)更新

目指すべきお客様を伝える

[小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
一昨日は、講演を依頼されている秋のセミナーの打ち合わせ。
終了後に、主催者の方々と会社の近くの「ポンデュガール2デュジィエム」で飲み会でした。

「ポンデュガール2デュジィエム」→http://www.pontdugard2.jp/
 
運営しているのは「リオンブルーアンテルナショナル」、代表は安生浩さん。
 
肩に力が入っていないゆるい感じの経営スタイルですが、
実はファンづくりのセオリーをしっかりと押さえています。
 
 
ホームページを見ると開業の理由がきちんと語られています。
店内の統一感もいい感じです。

とくにいいのがお客様とスタッフの距離感。

ベタベタで見なく、クールでもなく、程よい距離ですが、
何かの時にはさっと対応してくれるお店です。
 


ところで、ファンづくりで大事なことのひとつに
「目指すべきお客様を明確にする」ということがあります。


今回「ポンデュガール2デュジィエム」でおもしろいなあと思ったのは店頭のボード。

何気に読むと、「選ばれる理由」と「目指すべきお客様」が
わかりやすく、楽しく(1種のセンスですね)書かれていました。

自分たちはこういう人にきてほしいと思っても、
思っているだけでは伝わりません。

はっきりと所信表明をしなければ店は光りませんね。




クエストリー:http://www.questory.co.jp



クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx
 

2014年07月02日(水)更新

​ブームやファッションを追いかけるということは・・・

「小さくても光り輝くブランド」プロデュースしているクエストリーの櫻田です。


10年ほど前のメモが出てきました。
そこには、こんな言葉が書いてありました。



経営にブームやファッションを持ち込んではいけません。
経営は信念を持って取り組むべきもの。

その時々の流行になびいていては風向きが変わった途端に進路を見失い、
会社を難破の危機にさらすことになる。



これは信越化学工業を13期連続最高益に導いた前社長、金川千尋氏の言葉です。

当時もいまもこの言葉の意味は重い。

いたずらにブームやトレンドを追いかけることは
時流対応という名を借りた時流迎合になります。

そして、時流迎合は必ず同質化への道につながります。

顧客のニーズは多様化しているのにも関わらず、
同質化経営を追いかけ続け、不毛な競争を繰り返している会社が何と多いことか。

そんなことを考えさせられた言葉です。

 

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2014年07月01日(火)更新

武蔵野東高等専修学校の生徒募集プロジェクト

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


少子化に伴い学校経営が難しくなっているという話を聞きます。

嫌な言い方ですが、当然、限られたパイの奪い合いの状況になってきていますね。

とくに私立校は、公立校との入学金や授業料の格差で苦しんでいます。
 
どこにでもあるような学校であれば、学費の負担増から私立校は選ばれません。
どうしたら私立校は生徒数を増やすことができるのでしょうか?
 
しかし、厳しい環境の中でも、「選ばれる理由」、
しかも独自性の理由が明確になっている学校は生徒数が増えています。

選ばれる理由づくりと同時にそれを伝える仕組みも学校経営には必要ですね。

立ち位置の問題もあるのかもしれませんが、
企業やショップと比べると、学校は相当遅れているように感じます。

 
そんな「選ばれる理由」の独自化とそれを伝える工夫に取り組ませていただいたのが、
東京都武蔵野市にある「武蔵野東高等専修学校」の生徒募集のプロジュエクトでした。




着地点は、2015年度版生徒募集パンフレットでしたが、
最初のお打ち合わせから9ヶ月間をかけたプロジェクトでした。

 
まず特徴の「専修学校とは何か?」を理解するとことから始まったプロジェクトですが、
ここではその説明は省きます。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://www.zenkokukoutousenshugakkoukyoukai.gr.jp/about02.html

 
肝心要の独自の「選ばれる理由が」ですが、同行には既にあったのです。

同校の最大の特徴は、健常児と発達障害児の「混合教育」にあります。
同校の発達障害児の多くは、いわゆる自閉症児です。
 
学校訪問をするまでは混合教育の本当の意味がわかりませんでした。
でも、発達障害の生徒さんたちに接すると、これは一つの個性であることがわかりました。

社会から隠すべき異質なものではまったくありません。
 
むしろ僕たちが失いつつある純粋な魂を持った生徒たちがたくさんいます。

また、健常児の多くはなんらかな理由で不登校になり、
社会と接点を結ぶのが苦手な生徒さんたちです。

その二つの魂がともに3年間学ぶ学校が、武蔵野東高等専修学校です。
http://www.musashino-higashi.org/koto.php


しかし、この混合教育を文字や写真で表現するのはすごく難しい。
独自の世界観をどう表現するのかがポイントでした。

最終的にたどり着いたのは「リアルな力」というキーワード。
それを補完するのは「生きる力」「学ぶ力」「働く力」という3つの言葉です。
 


今回、かなりの数の学校案内や生徒募集のパンフレットを集めましたが、
ビジュアルの共通点は、笑顔で前向きな表情の生徒の写真が表紙を飾っていることです。

武蔵野東高等専修学校では、これを避けてイラストで生徒さんたちを表現しました。
さらに、混合教育を新入生徒2人の物語で伝えることにしたのです。


そして出来上がったのが、A4サイズ、16ページのパンフレットです。

限られた紙面で、どこまで武蔵野東高等専修学校の持っている世界観を
伝えられたかわかりませんが、これまでにない生徒募集の案内になりました。

 
現在、募集担当の先生たちが中学校の訪問を行っているということです。
もう少し落ち着いた時に、状況をお聞きしたいと思います。

いずれにしろ、企業や商品だけではなく、
学校も他にない選ばれる理由を明確にせざるを得ない時代になったのだと思います。



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2014年06月30日(月)更新

7月度ブランディングセッションに川上徹也さんご登壇

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


7月17日(木)にクエストリー・ブランディングクラブの
「7月度ブランディングセッション」を開催いたします。



今回のテーマは「モノを売るための『物語』の生み出し方」。
物語の第一人者といえば湘南ストーリーブランディング研究所の川上徹也さん。

 
川上さんは、たくさんの著書を書かれていますが、
近著は「強い文章力養成講座」「物を売るバカ」。

 

物語はわかるようでいてなかなかわかりにくい。
実際に取り組もうとするととまどうという方がいます。

川上さんは、この物語の作り方を実にわかりやすく解説してくれます。
 
川上さんとは、先月末にFacebookの友達のご紹介でご縁ができ、
その翌日に弊社のお近くで仕事があったので帰りに立ち寄ってくださいました。

お話しをして、そのお人柄に惚れ込み、
すぐに講演をご依頼しましたところ、ご快諾いただいたのです。



当日は、川上さんには90分のご講演をお願いしています。
また、ブランディングセッションの特徴はワークショップと情報交換。
今回も川上さんにナビゲートしていただき、物語づくりのワークショップも行います。

また、接点が作りにくい他の業種や業態の方との出会いも楽しみのひとつですよ。
 
さらに、今回はよりたくさんの方にお聞きいただきたいので、
クラブ会員以外のオープン参加の枠をご用意いたしました。

ご参加料は7,000円ですが、その価値はたっぷりとあります。
俗な言い方になりますが、元が取れるということです。
 
会場の関係で20名様程度がいっぱいとのこと、
お早めにお申し込みください。お申し込みは下記からどうぞ。



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2014年06月17日(火)更新

​物語で世界観のキーワードを刷り込んでいく

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

世界観がファンを生み出すということを先日書きました。
今日は世界観を育てる具体策です。

世界観を育てるポイントは、世界観をわかりやすい3~5のキーワードで示し続けることです。
もちろん、あらゆる場面や手段を通じてということになります。
 
しかし、ただキーワードを連呼すれば世界観が深まるわけではありません。
ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」です。

記憶の中にスタンプされるように刷り込んで行く工夫が必要です。
その工夫の一つが物語にして伝えることです。

次の画像はクエストリーがお手伝いをした
株式会社ハギワラ(千葉県柏市)の「創業110年キャンペーン」のメインビジュアルです。
http://www.hagiwara1903.com



110年と言う歴史を語るにあたり、印象的な物語にできないかと検討しました。

たどり着いたのは、同社の創業と同じ年の人類の偉業である、
ライト兄弟の人類初の有人動力飛行でした。

ピンとこない110年という時間も、このエピソードで物語の軸が出来ました。
このキャンペーンイメージで、10年がぐっと伝わりやすくなったのです。

キャンペーンのテーマは「出会い、感動、百十年」、
キャンペーンのキーワードは「1903年」「空を飛ぶという夢」「一人の男の志」です。


物語には抵抗やアレルギーを取り除く力があると思います。
同じことを伝えても、浸透度がまったく違うのです。

イソップ童話や日本昔話がそうであるように、
普通ならば説教臭いと反発したくなるようなことも
不思議と興味をかきたて、納得させる力が物語にはあります。
 
でも、童話や昔話はさすがに今日では読まれませんよね。
その代わりに「ワンピース」などのコミックやアニメが同じ役割を果たしているように思います。

個人的に好きな井上雄彦氏の「SLAM DUNK」や「バガボンド」も同様ですね。

これでもかってくらい人生の教訓が盛り込まれています。
 そういう意味では、功罪はあるかもしれないけれども、少年ジャンプの影響力は大きいですね。


 
ビジネスの世界での物語は、とくに差別化が難しいジャンルや
情緒的価値が消費される傾向が強い嗜好品で大きな力を発揮します。

でも、突き詰めると、「私たちは何を大事にしているのか」
これをわかりやすく伝えることです。
 

物語で世界観を育てた具体的な事例は、
来週24日(火)の「小さくても光り輝くブランド」セミナーでお話しさせていただきます。

まだお席がありますので、よろしければご参加ください。
 





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2014年06月09日(月)更新

世界観を生み出すキーワードを決める

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
前回、世界観のことを書きました。
それに対して、「言っていることはわかるけど、実際には難しい」という声をいただきました。

確かに世界観という言葉はなじみがありません。
あまりにも総合的、包括的に感じられるのかもしれません。

 
ブランドと同様に、世界観は作るものではなく、生まれるものです。
目標や結果を想定して、それに向かって物事を進めることに慣れている僕たちは、
愚直にやることに取り組みことにとまどいを感じがちです。

 
自分を振り返ってもそうかもしれませんが、
人は結果を他に任せることに意外と耐性がありません。

結果は相手任せと言うと消極的に感じてしまいます。
でも、世界観を生み出すために主体的に取り組めることがあります。
いや、積極的に取り組まなければならないことです。

 
それは、世界観を生み出すキーワードを決めることです。
このキーワードがデザインやコミュニケーションを規定し、ベースとなります。
デザインやコミュニケーションの広さと深さの中心軸となるのです。

 
個人で考えてみるとわかりやすくなります。
同じことを繰り返し語り、行動していると、周囲はその人はそういう感性を持っていると感じます。

それが繰り返されると、その人の「らしさ」になります。
世界観はこの「らしさ」から始まります。

 
あなたの「らしさ」を決める考え方と行動のキーワードを決めてください。

かりに「優しさ」「明るさ」「気さく」というキーワードとしましょう。
それから浮かんでくるイメージと実際の行動の整合性が、
その人のらしさになり、積み重なるなることでその人の世界観となります。

 
個人だけではなく、組織も同様です。
会社や店のらしさを生み出すキーワードを見め、それに沿ってコツコツとぶれずに、
行動を積み重ねることでらしさが生まれ、「ならでは」にたどり着きます。

 
キーワードから生まれる「らしさ」はまだ印象や雰囲気の段階です。
どこかに比較を含んでの判断です。

しかし、「ならでは」は独自性であり、他との比較は意味をなしません。
世界観は「ならでは」になった時に強くなります。

 
ところで、これがファンづくりに大きな影響を与える
世界観を生み出すキーワードはどうしたら決められるのでしょうか。

その源はもちろんミッションです。
キーワードはそれほど多くは必要ありません。経験的には3~5つくらいが適当です。





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2014年06月06日(金)更新

世界観とは何でしょうか?

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 
 
先日「上顧客とファンの違い」を、昨日は「大坊珈琲店の世界観」をブログで書きました。
今日は「世界観」の話しです。

結論から述べますと、小さな会社や店のファンは世界観から生まれると思っています。
 

ところで「世界観」って何でしょうかね。ファンと同様に極めて曖昧。
雰囲気とかイメージと同じような意味合いで使われているように感じます。

しかし、世界観の意味するところはもう少し深いところにあります。
 
世界観とは読んで字のごとく世界の「観」方です。人はそれぞれ異なる感性を持っています。
「この世の中がどんな風に感じられるのか」………
当然のことですが、それは一人ひとり違います。

それぞれの世界についての「感じ方」が世界観です。

 
世界の見方は選択や判断の基準に現れます。
そしてこれらの目に見えない要素が目に見える要素を決めていきます。

喋り方や仕草、持ち物や使い方、趣味や関心事………
ここから「○○○らしい」「○○○ならでは」が生まれてきます。


 

個人だけではなく、もちろん会社や店にも世界観はあります。
その多くは経営者のものの見方や代々伝わる考え方がバックボーンになっています。

見方や考え方を明文化したミッションや経営理念は世界観の相当大きな要素ですね。
 
ブランディングはミッションを軸として、経営のさまざまな要素を、
統一性を維持しながら細部にまで落とし込んでいく取り組みです。

一貫性を持った取り組みから、会社や店ならではの独特の雰囲気、
つまり世界観が醸し出されます。
 

「大坊珈琲店」に初めて入ったときに感じたのは、
「すごく自分に合っている」という感覚でした。

どれがということではないのです。
言語にならない部分や見えないところの集合体の印象が居心地のよさを形づくっていたのです。
 
カウンターの上の棚には、早川書店のポケットミステリーや
池波正太郎や司馬遼太郎の小説が並んでいました。

これがコミック本(コミックがダメということではありませんよ)では、
「大坊珈琲店」世界観は異なります。



 
言語にならない部分や見えないところの集合体を主体的にコントロールすることを
ブランディングでは「デザイン」と表現します。

デザインはビジュアルに限定した狭義の意味ではありません。
 
言葉や音、香りや肌感覚など五感全体を通じて感じるもの全体を
コントロールすることがブランドのデザインです。

言い方を変えれば、顧客接点全体を「統一感を持って継続的にコントロールする」ことが
ブランディングデザインです。
 


もちろん、デザインはミッションとリンクしています。
ブランドの世界観は「ミッション」と「デザイン」の
組み合わせから生まれると言っても過言ではありません。

「大坊珈琲店」はそれが見事に結実していたのです。
 
商品やサービス、接客やおもてなし、立地や店舗………
これらはファンを生み出す要素の一部です。

全体に関わるデザインから生まれる世界観が人を惹き付けるのです。
 
「神は細部に宿る」の言葉通り、細部のこだわりと全体の調和が世界観を生み出します。
それを体感していただくことによりファンが生まれてくるのです。

まさに「大坊珈琲店」の僕のように………。
 

 


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2014年06月05日(木)更新

​「大坊珈琲店」の世界観

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

昨年暮れに東京・青山の「大坊珈琲店」が、ビルの建て直しで38年の歴史を閉じました。
このお店は20年近く通ったお店です。

残念なことに閉店を知ったのは今年に入ってからでした。
もう一度行きたかったと悔やんだのですが、それも後の祭りです。

実はこの8年間ほどはある事情によって
珈琲が飲めないわけではないのですが、少々苦手になりました。

しかし、青山に行ったときは、時間が許す限り「大坊珈琲店」に立ち寄りました。

 


なぜ珈琲が苦手になってもなぜ足を運ぶのか………?
それは僕が「大坊珈琲店」の大ファンだからです。


思いつくままに僕が「大坊珈琲店」で気に入っていたことを挙げてみますね。
それを考えることが、ファンづくりのヒントになると思います。
 
店内には店主の大坊さん自らが、手回しの焙煎機でローストした
珈琲のいい香りが漂っていました。

濃さを番号でオーダーをする深入りの珈琲がおいしいこと。

口数が少ないオーナーが珈琲を淹れる様子の素晴らしいこと。
カウンターに座ると、その様子を見ることが出来ました。
 
珈琲カップも上質感がありました。ミルクコーヒーは抹茶茶碗でした。
チーズケーキもおいしかったなあ。

木肌のはっきりとした木製のカウンターやテーブルや椅子の味わいも好きでした。
カウンターは経年変化で手前側に反っていました。

店内にはいつも使い込まれた清潔感が漂っていました。


 
小さな音量でジャズが流れているのも気に入っていました。
入り口近くに架けられていた女性を描いた油絵もよかったなあ。
カウンターの上に早川のポケットミステリーが並んでいたのもたまりません。

 
馴れ馴れしくもなく、よそよそしくもないスタッフと客との適度な距離感も心地よかったですね。

ああ、それから客層も良かったですね。
大声で喋ったり、バカ笑いするような人も少なく、
狭い店でしたので、上手に譲り合って座っていました。


 
作家(村上春樹さんもその一人です)や映画や音楽の関係者も通ったと言います。
閉店が決まり、私家版の「大坊珈琲店」という書籍が限定1,000部で発売になりましたが、
寄稿しているのはそうそうたるメンバーです。
 

他にもたくさんありますが、こうやって挙げていくと、一つだけではなく、
それらが組合わさった「大坊珈琲店」の全体が気に入っていたのがわかります。

雰囲気と言う軽い言葉ではなく「大坊珈琲店」の世界観に強く惹かれたのです。
 

「世界観」………これがファンを生み出す源です。
次回は「世界観とは何か?」を考えてみたいと思います。
 


ぜひご参加ください。お申し込みは下記のサイトから



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2014年06月02日(月)更新

ファンと上顧客の違いとは?

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
今日から6月です。月日の経つのは本当に早いですね。
すでに情報をリリースしていますが、6月24日(火)に
「小さくても光り輝くブランドセミナー」を東京・銀座で開催します。

テーマは「ファンづくりの10の原則」です。
ということで、少しずつ「ファン」についてブログに書いていこうと思います。
 


 
僕たちは普段に何気に「ファン」という言葉を使っています。
「○○○のファンです」「ファンだから応援する」「ファンが大集合」……

でも、このファンって、実はわかるような、わからないような曖昧な言葉ですね。
 
ウィキペディアでは「特定の対象に対する応援者、愛好者のこと。
狂信者を意味するファナティスト(fanatist)の略」と解説されています。

まあ、「熱心な支持者や愛好者」というのが一般的な理解だと思います。
 

ビジネスや商売で考えるとどうなるのでしょうか。
あなたの会社や店のことを「好きで好きでたまらない存在」がファンではないでしょうか。
 
好きを超えて、愛情やあこがれを感じていると言っても過言ではありません。
 

それとファンにはサポーターの意味も含まれています。
大げさに感じるかもしれませんが、何らかの形で経営に参画をしたいと感じているのがファンです。
 
5月に岩手の握手会でメンバーらが襲われた事件を受け、
AKB48のファンもイベントの警備強化に協力する意向を示していることが昨日報道されました。
 
ファンで結成する応援グループが今後、握手会場などで、
ファンに警戒を呼びかけるプラカードを持ち、安全な運営を呼び掛ける運動を始めるというのです。

やっぱりファンは強力なサポーターなんですねえ。


 

個人的なサポーターではなく、
ファンは「AKB48」ように一方向性ではなく、双方向性を持っています。 

互いに交流し合い、ファン同士が仲間意識で結ばれ、
主体である存在も巻き込んで一種のコミュニティを形成します。
 

ところで、ファンに似た言葉に「上顧客」があります。
しかし、その意味するところはファンとはちょっと異なります。
 
上顧客は必ずしも、あなたの会社や店を「好きで好きでたまらない」わけではありません。
利便性や効率性から利用する上顧客もいます(むしろこの方が多いのかもしれません)。
 
また上顧客はあなたの会社や店の経営に何らかの形で参加しようとは思いません。
クレームも経営参加と言えばそうかもしれませんが……。
 
さらに、上顧客は会社や店側から一方的に購入の頻度と金額を基準としてグルーピングされます。
あなたの会社や店のサポーターの役割を積極的に果たすわけではありません。
 
お互いに知り合いならば別ですが、上顧客同士が積極的に交流することはありません。
もちろん、仲間意識で結ばれたコミュニティを主体的に作ろうとは思いません。
 
 

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2014年05月28日(水)更新

原稿を書くことへの恐れ、そして誠実さ

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


以前はそれほど感じなかったのですが、最近思うのは
原稿を書くということは責任があるということ。

責任は誰のためかと言うと、読者と出版社(あるいは主催者)です。
と言うと、どこか偉そうで上から目線のように感じるかもしれません。

 
個人的に書物で救われた経験が何度もあります。

芳しくなかった出張の帰りに書店で購入した一冊の本、
自分の不甲斐なさに情けなくてページを開いた本、
何気無く買ったのに強い影響を受けた一冊・・・本から学んだことは数え切れません。

 
30代に、お取引先から「コンサルタントは聖職の一つ」とやや批判的に言われたことがあります。
自分のことを指してではなかったのですが、身が引き締まると同時に、
なんとも言い難い戸惑いも感じたのも事実です。
 
聖職とは当惑する言葉ですが、少なくても誠実であろうとは思います。
もちろん、実務の中ではさまざまな予想もしないようなこともあります。
数字成果だけを求められる場面もあります。魔法の杖?のようなことも要求されます。
 

人は思っているほど長い目で物事を見れません。
すぐに答え(言い換えれば売り上げや利益)を求められることもあります。

時には契約とは異なる内容の答えを求められることも少なくありません。
まあ、こういう人に限って答えを真剣に受け止めませんが・・・。
 



少々話が脱線しましたね。原稿を書くことに話を戻します。
 
個人的なブログなどは別として、仕事を通じて原稿を書くことが度々あります。
しかも、直接、間接は別として原稿を書くことによってお金をいただいています。
 
お金をいただくからではなく、
自分自身が本や記事から大きな影響や救いを得た経験があるからこそ、
原稿に対しては、いつも恐れを持ち、内容に誠実であろうと思います。

可能な限り推敲を重ね、その時のベストを尽くそうと決めています。
 
もちろん、読み手が受け止める感覚はさまざまです。
書き手には読み手の参考になるかどうかはわかりません。

でも与えられたテーマについて、少しでも解決や答えになればという思いを、
常に忘れてはならないと肝に命じています。

 
まあ、「へえ、この程度で」と言われたら返す言葉はありませんが・・・。

でも、原稿を書くことについては、これからも常に恐れと誠実さを忘れずにいようと思います。
原稿を書くには、やはりこれが必要です。



6月24日(火)、東京・銀座で
「小さくても光り輝くブランド」セミナーを開催します。



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会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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