㈱クエストリー 社長 櫻田弘文「ブランディング」通信 | 経営者会報 (社長ブログ)
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュース! コンサルティング会社・社長のジャム・セッション
2018年07月06日(金)更新
「とりあえず」は要注意です!
日常生活でよく使われる言葉の一つが「とりあえず」。
「とりあえずビール」は代表的な使い方です。
この「とりあえず」、仕事でもよく出てきますねえ。
「とりあえず」は便利な言葉なんですが、これがよく出てくる仕事は要注意です。
「よくわからないけど、とりあえずやってみてください」こんな感じです。
だいたい不十分なことが多い場面で出てきますね。
もちろん、条件がきれいに整った仕事などそれほど多くはありません。
もっと厄介なのは「とりあえず」が口癖のような人。
こういう人の仕事は途中で流れたり、方向がぶれることが多いのです。
本人はそれほど難しく考えていないのだろうけど、
スケジュールやコストでトラブルになることも多い。
「とりあえず」が口癖の人の対処法は次の通りかな。
「とりあえず」とはいつまでのことなのか、
どういう状態になったら本稼働なのか、
条件がある程度整うまで待てないのか・・・
これらをしっかりと確認してから仕事を進めることですね。
いずれにしろ、自分でも「とりあえず」は要注意です。
2018年07月05日(木)更新
やってみました!マシュマロチャレンジ
車に例えると、エンジンは「ポリシー(理念)」、ボディは「コンセプト(約束)」
そしてガソリンが「カルチャー(文化)」です。
どんなに素晴らしいエンジンとカッコいいボディを持っていても
ガソリンがないと動きません。ただの鉄のかたまりです。
これは企業も同じ、ポリシーとコンセプトを具現化するのは
人がつくり出す「カルチャー」です。
先ほどの企業ではさまざまな方法を使い、
カルチャーの重要性を理解してもらうと同時に、
社員同士の距離感を縮めることに取り組んできました。
例えば「OKワード・NGワードづくり」「朝礼を変えよう」「接客の決めセリフ」などです。
そして先月行ったのがチームビルディングの手法である「マシュマロチャレンジ」です。
ルールは極めてシンプルです。
4人でチームとなり、乾燥パスタ20本、マスキングテープ90㎝、タコ糸90㎝、
そしてマシュマロ1個でできる限り高い塔を作り、その上にマシュマロをおくこと。
1回当りのチャレンジ時間は18分、計測後に振り返りを10分間、それを2~3回行います。
そんなの簡単と思うかもしれませんが、これがなかなか難物なのです。
詳細については「日本マシュマロチャレンジ協会」をご覧ください。
http://www.marshmallow-challenge-japan.org
世界記録は何と99㎝だそうです。この日の記録は38㎝でした。
このゲームをコーディネートして感じたことは、
人は本来チームで何かを成し遂げることが大好きだと言うことです。
まあ、中にはゴルゴ13のように
「仕事は一人でやるのが主義」と言う方もいるかもしれませんが、
やっぱりみんなで何かを実現するのはとんでもなく楽しいことです。
みんな夢中になってやっているうちに、チームはどんどんフラットになり、
新しいアイディアが次々と生まれてきます。
恐るべし、マシュマロチャレンジです。
あなたの会社でも一度やってみませんか?
2018年07月04日(水)更新
ひと声、ひと手間、ひと工夫
しかし、いつの時代でも商売の基本は「お客さまを喜ばせる」に変わりはありません。
大事なポイントは「喜ばせ方」が変化していることです。
随分前のことですが、東京・中野のジュエリーショップからこんなことを学びました。
その店では、珈琲や紅茶などのお飲物を来店客にお出ししているのですが、
カップのサイズに比べ、やや大きいソーサーを使っていました。
ソーサーの脇には小さなガラスの器が載せられ、
そこには小花が一輪活けられていました。
これだけのことなのですが、
お客さまはそれを見るたびに「あら素敵」とうれしそうな声を上げ、
これが会話の糸口になっていたのです。
この事例を多くの店に伝えしましたが、実行した店はそれほどの数ではありません。
始めてもやめてしまったところもたくさんあります。
理由は「めんどうだから」。
でも、めんどうなことをやるから喜ばれるのではないでしょうか。
繁盛している店を見ると、そこには「ひと声、ひと手間、ひと工夫」があります。
誰でも実行出来ることを、実践し、継続し、
その店ならではの魅力に育て上げるのは、一朝一夕にはできません。
先ほどの花一輪のことですが、「手間がかかりませんか?」と尋ねると、
「小さい店なので、5個ほど用意しておけば充分使い回しができます」とのこと。
継続には思いだけではなく、仕組みの力も必要ですね。
2018年07月03日(火)更新
手段は簡単に目的化する
時にはその落とし穴を自ら掘っているケースも見受けられます。
落とし穴の一つが「手段の目的化」です。
まあ、結構痛い思いをしているからね。
自戒を込めて書いてみたいと思います。
頭ではわかっているつもりでも、手段は簡単に目的化します。
怖いのはそれに誰も気が付いていないことです。
最初は目的が明確なんです・・・が。
気が付くと手段が目的に変わってしまった経験が誰しもあると思います。
目的のない行動は、やらなくてもいい行動、これは言い切れます。
例えば、よくあるのが情報収集の目的と手段の取り違えです。
情報を集めることに集中し、その情報から何を分析し、
何のために活かすのかがわからなくなるのです。
目的の曖昧な仕事は、やることの焦点が絞られていないので、
あれもこれもと作業量が増え、ムダが多くなりますねえ。
反対に目的が明確な仕事は、しなくていいことが明らかなので、
作業量は減り、結果的に効率も上がります。
この差は本当に大きい。もちろん時間も効果もです。
でも、なぜ僕たちは手段を優先するのだろうか。
不思議なことに「なぜやるか」ということよりも
「どうやるか」に重きを置きがちです。
なぜならば、後者の方が具体的でわかりやすく、
すぐに取りかかれるからです。
目的を手段にしないためには、目的が・・・
「はっきりと描かれていること」、
「目に見えるようになっていること」、
「常に目的を振り返ること」・・・この3点が大事。
達成や実現のために、手段があるわけでいわばツールでしかありません。
いや、ホントこれってすごく大事なことですねえ。
2018年07月02日(月)更新
久しぶりに映画で涙・・・『ワンダー、君は太陽』
久しぶりのブログです。しかもこれまた久しぶりの映画ブログです。
うれしくても悲しくてもですが、最近泣くことってなかったのですが、
この映画は泣かされました。
『ワンダー、君は太陽』です。
公式サイトはこちら→http://wonder-movie.jp
原作は全世界で800万部以上を売り上げた
「R・J・パラシオ」のベストセラー小説『ワンダー』(まったく知りませんでした)。
オーガストことオギーはスターウォーズが大好きな普通の10歳の男の子。
ただし、顔以外は……。
映画ファンとしてはこれからご覧になられる方にとって
ネタバレになるので、詳しいストリーは書きません。
ちょっと名作『スタンド・バイ・ミー』を彷彿させるところもあったなあ。
とくに最後のシーンはヤバいですよ。僕は涙、涙でした。
だからこそ、映画は映画館で見た方がいいのです。
人と言うのは、時にはとんでもなく残酷になるけど、
この映画を見ると本当は誰もが幸せになることを望んでいる。
本当にそう思うのです。ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
最後にどうでもいことですが、母親役はジュリア・ロバーツです。
随分前からそう思っていたけど、
この女優さんの演技は上手なのか、下手なのか、意見が分かれるところです。
まあ、僕は後者だけど……。
それは別として、『ワンダー、君は太陽』、本当におすすめです。
2018年05月15日(火)更新
「一人ヒヤリング」のすすめ
「ヒヤリング」というプロセスがあります。
ヒヤリングの対象は、基本的には経営者、経営幹部、社員ですが、
ときにはパート・アルバイト、そして外注先まで広げる時もあります。
いうまでもなく、ヒヤリングの目的は
その店や企業に眠っている価値のタネを見つけ出す(気が付く)ことです。
ヒヤリングの項目はプロジェクトの内容に応じて個別に設計をしますが、
必ず項目に入れるのは「その人の歴史」です。
「いまは過去にあり、未来はいまにあり」という言葉がありますが、
いまが出来上がった背景には、過去の事実の積み重ねがあります。
もちろん、過去をいくら見つめてもいまは変えられないのも事実です。
人には触れられたくない過去もたくさんあります。
光を当てるのは転換期での判断です。
「深く考えてのことではない」といいながらも、そこには意思があります。
事実に基づき、ポジティブに紐解くと、
そこにその人だけの価値のタネが潜んでいることがたくさんありました。
ランニングは一人ヒヤリングに最適です。
このヒヤリングは、する側とされる側の2極で成り立っていますが、
実はこのヒヤリングは一人でもできるのです。
「自問自答」といってもいいのですが、
とらえ方によっては自分責めるようなイメージがあるので、
「一人ヒヤリング」と思ってくださいね。
経営は意思決定の連続です。しかも膨大な情報の生みの中で
瞬時に判断をしなければならない状態が続くこともあります。
しばし自分だけの静かな時間を作り、
「一人ヒヤリング」をすることも経営者には必要ではないでしょうか。
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┗■「5月度ブランディングセミナー」━━━━━━━━━━
◆テーマ
ソウ・エクスペリエンスに学ぶ
体験価値の売り方・・・良い体験は良い人生を語る
●日 時:2018年5月16日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ローズ
【ゲスト講師】
西村 琢 氏
ソウ・エクスペリエンス株式会社 代表取締役
▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx
または 03-5148-2508まで
2018年05月14日(月)更新
簡単ではないけど、やっぱり差別化よりも「独自化」です
それでは、差別化すればブランドは安泰かというと、
そうとも言い切れません。
差別化はどこまでいっても競争です。
差別化したと思っても競争相手もすぐに追いついてきます。
しかも、微差僅差の差別化ではお客さまはその違いを認識できません。
先日、会社のミニコンポの調子が悪くなりました。
CDのカセットが開かなくなったのです。
もう5年くらい使っているからね。
でも念のために修理の見積もりをメーカーに依頼しました。
出てきた見積り金額は18,000円・・・微妙です
「買い替えようかなあ」「どうしてですか?」
「CDを聴きたいから」「ネットで聴けるじゃあないですか」・・・。
「それもそうだね」ということで、修理には出さずに、
AmazonミュージックやJazz Radio!で聴いています。
まあ、音質がどうとかいうタイプではないので・・・。
何が言いたいかといいますと、
ミニコンポで差別化をしようと思っても、ミニコンポ同士の競争ではなく、
ユーザーはまったく違う土俵を選んでしまうこともあります。
日本の企業はこれまで機能の良さや、品質の良さを磨き上げてきました。
しかし、それだけでは差別化出来ない現実が目の前にあります。
差別化ではなく、競争を拒否した「独自化」こそがブランドです。
簡単ではありませんが、やっぱりここを目指しましょう。
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2018年05月10日(木)更新
最大公約数狙いではもう通用しない
多様化、個性化する消費者ニーズに対応できず、
結果として満足度は低くなります。
可能な限り多くの人々を引きつけたいと思うのはわかるのですが、
「すべての人に好かれたい」「全員がいいと言ってくれる」ものはあり得ません。
価格の訴求でもそれは同じこと、
安ければ支持してくれるというのは錯覚に過ぎません。
みんなが「良い」と合意するものは無難な最大公約数でしかありません。
みんながほしいと思うような商品やサービスを追いかけるのは疲れませんか。
「こっちを立てればあっちが立たず」という矛盾の中で、
仕事を進めざるを得ないからです。
それよりも自分が好きなこと、ほしいものを仕事にしましょう。
ブランディングってそういうものです。
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2018年05月07日(月)更新
なぜ顧客を絞り込む必要があるのか?
しかし、なぜ必要なのかに対する答えは案外不明確のままです。
絞り込まない経営の特徴を考えると、絞り込みの重要性がわかります。
万人受けを狙うと品揃えやサービスは多岐に渡り、価格の設定も幅広くなります。
それに伴い売場面積やスタッフも増やさざるを得ません。
すべてがコストアップにつながります。
さらに顧客層ごとに競争相手が存在します。
顧客を絞り込まない経営は全方位総合型であり、
資金力、人材力に勝る大手企業が有利です。
経営資源の限られた中小企業が最も選んではいけない土俵です。
「何でも対応します」は「何も対応できません」と同じなのです。
中小企業は大手との競争を避け、
限られた経営資源を特定顧客に注ぎ込まないと残れません。
忘れてはならないのは
顧客の絞り込みが目的ではないということです。
冒頭の質問・・・なぜ、顧客を絞り込むのか。
それは顧客の満足度を最大現に高めるために顧客を絞り込みのです。
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2018年05月06日(日)更新
売り手は「助け手」です
忙しすぎず、機嫌よく働いて、仕事の価値を高めましょう。
休暇中にかみさんと買い物に行ったときに感じたことです。
お客さまは何としても安い品だけがほしいわけではありません。
高い価格の品を買う理由が見当たらないから安い方を買うのです。
商品にはたくさんの工程、多くの人の手、知恵と技術が込められています。
商品を手に入れることではじまる、お客さまの暮らしがそこにはあります。
売り手に必要なのは「作る人と使う人の間にいる」という意識です。
作り手の思いを使い手に伝え、使い手の要望を作り手に伝える。
そこから生まれた情報を自分の言葉で紡いでいくことが、
価格以上の価値を伝える最大の手段だと思うんだけどなあ。
売り手の役割は双方の「助け手」です。
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