大きくする 標準 小さくする

2009年12月16日(水)更新

「アバクロ」のアジア1号店が銀座6丁目にオープン

「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするクエストリーの櫻田です。

今年も残すところ2週間、つい“早いですね”という言葉が口を衝いて出てしまいます。
銀座の街もクリスマスムード一色となり、週末の歩行者天国は人でいっぱいです。

銀座といえば、昨日「アバクロ」の名前で知られるアメリカのカジュアル衣料ブランド
「アバクロンビー&フィッチ」がアジア1号店を東京・銀座の6丁目にオープンしました。

アバクロ

社員とランチミーティングをした後、見に行きました。
出店した場所は、近くに「H&M」「ユニクロ」「ZARA」が店を構えるファスト・ファッション激戦区。
「H&M」のオープンほどではありませんが、新橋方面に長い列が出来ていました。
(本日の日経MJによりますと約700人が並んだとのこと)

店内を見たかったのですが、とても並ぶ気にはなりませんでした。
高級感のある店内は、1階から11階まで吹き抜けになっており開放感たっぷりのつくりだそうです。

「アバクロ」は必ずしも低価格の展開ではありません。
セレブ御用達のカジュアルブランドとして人気が高く、
ジーンズは2万円前後、Tシャツは5千~1万円程度が多いそうです。
目の肥えた日本の消費者にどこまで通用するのかちょっと気になります。

消費が冷え込む中で、いくつもの高級ブランドショップの撤退がうわさされています。
アメリカの高級ブランド「ブルックス・ブラザース」が撤退した後のスペースには、
10月に隣の「ユニクロ」が出店し、売場面積を1.5倍に広げました。

松坂屋銀座店は「グッチ」が撤退する空スペースにフォーエバー21を誘致するため交渉中です。

銀座の数寄屋橋のエルメスの向かい側で、いま新しいビルの工事が進んでいます。
ここは「ルイ・ヴィトン」が3号店の出店を計画していて、断念したところ。
そこには、米カジュアル大手「ギャップ」が2011年2月をめどに出店する予定です。

銀座もデフレの大波をかぶり、高級ブランドのメッカだった銀座を低下価格ブランドが制圧する勢いです。

価格だけではなく、銀座の持っている独特の文化も商品の一部です。
ここを忘れると、小売店も商業地はたちまちダメになっていきます。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

left  right

―――――――――――――――――――――――――――――

クエストリーのメンバーのブログです

left  right

left  right

left  right