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2012年08月19日(日)更新

「付和雷同」・・・不安定な天候が教えてくれたこと

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
このところ天候が不安定ですね。

昨日もそうでしたが、今日もお昼ごろから雷がごろごろと鳴り、
あっという間にすごい土砂降りとなりました。



※画像は気象庁のサイトからお借りしました。

雷がごろごろと鳴るのを聞いているうちに「付和雷同」という言葉を思い出しました。
 
「付和雷同」はよく「不和雷同」と間違って書かれることがありますが、正しくは「付和雷同」。

何となく意味はわかるのですが、何で「雷同」なのか?
いまひとつピンと来ません。そこでインターネットで調べると、これがなかなかおもしろいのです。
 
ネットの辞書には「自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること」と書かれていました。

つまり、自分の意見を持たずに、すぐに人の意見に賛同して、簡単に乗っかってしまうことを指します。
要するに自分の意見がないということですね。
 
肝心の気になる「雷同」という言葉。
これは雷が鳴るとその雷鳴が山や谷に鳴り響き、こだまが返えることの意味のようです。

一昨日がそうでしたが、稲妻がピカっと光り、雷がごろごろと鳴ると、
それに応じて部屋の中もガタガタと鳴ったような感じになります。
 
「雷同」は雷の音に周りのものも共鳴する現象のことだったんですね。

そういわれてみると確かにいますね。

誰かが何かいうと、すぐにあいづちを打ち、「そうですね」って安易に賛同する人。
周囲はまたかと思うのですが、本人はそのことには気がついていません。
 
経営者でも他の成功事例やノウハウばかりを気にするタイプの方がいます。
売れているものを追いかける経営者に多いですね。

悪気(むしろ自慢げに見えるときがあります・・・)はないのですが、
こういうタイプの経営者は実にものまね上手です。
 
しかし、その多くは単なる安易な模倣にしかすぎず、
残念ながら成果にはつながらないことの方が多いのです。

「付和雷同」・・・「自分の考えを持って物事に当たること」の大事さを
夏の日の雷と土砂降りが教えてくれました。
 
 

2009年07月03日(金)更新

変える、動く、巻き込む

「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしているクエストリーの櫻田です。

7月から会社が第2四半期に入っています。
いままで通りのことをやっていてはダメだなということを強く感じます。
そしてメンバー全員とミーティングを重ね、次のことを確認しています。
何よりも自分自身に言い聞かせています。

本当に変化の時代だ。同時にこんなにチャンスの扉が開きやすい時はない。
経営でいうところの変化とは、いままで通用したものが通用しなくなるということ。
しかし、変化を読むことは出来ない。
変化したなあと思うのは、結果を見てからのこと、この時点ではすでに遅れている。

どうせ読み切れないのであれば、変化の後追いをするのではなく、自ら変化を創り出していく側に回ろう。
変化とは動いた結果からわかること。いままでとは違うことを、実際にやってみなければわからない。
いいか、悪いかは、やった結果から判断するしかないのだから。

今日の解が、明日も通用するという保証はまったくない。
ならば、確証などなくても変えてみることの方が大事だ。やってみなければわからない。
やってみてダメだったら、違う道に向かえばいいだけのこと。

大きな変化でなくてもいい。小さな変化を次々と起こそう。
変化を起こすためには動くこと。淀んだ水は必ず腐るように、じっとしていても状況は変わらない。
現場に足を運び、元気のいい現実を注視し、消費者起点で考えよう。
変化のヒントは現場に転がっている。

変化に振り回されるではなく、自分で変化を生み出し、変化を追いかけていく側にまわろう。
“ユーモアと好奇心と遊び心を忘れず”これがクエストリーの企業精神だ。
どうせやるなら、おもしろがってやろうぜ。

というわけで、クエストリーの第2四半期(7~9月)の基本方針は、
「変える、動く、巻き込む」です。
 
これに基づき、7月は6つの具体策が進行中!
かなりおもしろいことになるぞ。


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2009年03月31日(火)更新

新年度方針発表会の開催

こんにちは、「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースしている
クエストリーの櫻田です。

毎月最終土曜日の午後、社員全員で
メンバーズ・ミーティングという集まりを行っています。
会社の目指すところ、翌月に重点時に取り組むことなどを
ディスカッションする会です。

今月は弊社の決算月ですので、
先週の土曜日のメンバーズミーティングは、新年度の方針発表会でした。
時間も11時からといつもより少し早め、
夕方5時までじっくりと話し合いを行いました。

最初の1時間は今年度の総括、
そして昼食をはさんで午後から1時間半かけてミッションの確認をしました。
弊社のミッションは、理念、コンセプト、行動指針の3つから成り立っています。
それと、クエストリーが大事にする5つの力という指針があります。
これもミッションの一部といえます。

ミッションは現場の仕事の中に練り込まれて本物になるというのが
基本的な考えですが、わかっているつもりでも、人のやることですから、
気がつくと少しずつぶれていきます。
それをリセットし、軌道修正をするために、
この話し合いは欠かすことが出来ません。

㈱クエストリーのミッションはこちら
http://www.questory.co.jp/tabid/68/Default.aspx

その後の2時間半は、
新年度の基本方針、重点方針、数値目標、年間スケジュールの話し合いでした。
一方的に発表して終わりという発表会ではなく、
全員で話し合って納得して理解することが目的です。
だから、時間はかかるのですが、それだけの価値はあります。
他人事ではなく、自分のこととしてとらえられるかどうかがポイントですね。

毎月メンバーズミーティング終了後は、
食事会(飲み会?)を行っているのですが、
今回はちょっと雰囲気を変えて、青山の骨董通りを西麻布方面に歩き、
奥に一歩入ったところにある「カルミネ・クラ」というイタリアンのお店に行きました。

和食を思わせるエントランスを入ると、蔵を改造した雰囲気のお店があります。
ちょっと隠れ家風のお店で、ワインも料理もおいしくみんな満足。

クラ・カルミネ
まるで和食のお店のようなエントランスでした

クラ・カルミネはこちら
http://www.carmine.jp/

というわけで、クエストリーはいよいよ明日から新年度のスタートです。
新年度も、お取引き先のお役に立てますようがんばりますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。


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2009年03月07日(土)更新

もしかしたら、戦略などいらないのかもしれない

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

先日、久しぶりにお取引き先のあるお店を訪問しました。
お伺いするのは、実に4年ぶり(あまりほめられたことではありませんね)
現在は別の社員が担当していますが、
僕も一時期担当したことがあり、大変お世話になったお店です。

このお店は、ご夫婦お二人で運営されていたのですが、
2年前からお嬢さんが経営に参加されました。

今回の訪問の目的のひとつはこのお嬢さんにお会いすることでした。
お店とは20年以上に渡るお付き合いです。
僕が担当していた頃は、確かお嬢さんは小学校5年生。
実に20年ぶりにお会いすることになります。

オープンと同時にお店に入りますと、
お嬢さんがお店で掃除をしていました。
20年ぶりにお会いしたのですが、まったく違和感なし。
素敵な笑顔で迎えてくれました。予想通りの素敵な女性でした。

このお店の経営者であるご夫婦には、
ちょっと信じられないくらいの熱烈なファンがいます。

その中に入っていくのは、正直大変だろうなあと思っていたのですが、
お会いした瞬間にこのお嬢さんならば大丈夫と思いました。 
何よりも明るさが素晴らしい。

社長様と2時間、あれこれとお話しをさせていただきました。
創業時のこと、訪問された海外の話題、趣味のカメラのお話、
ウォーキングのこと、お父様のこと、疎開した岩手のこと………
話題は尽きませんね。実に楽しいひとときでした。

世間では、急速な景気の悪化、100年ぶりの危機、リストラ、倒産……
暗い話題でいっぱいですが、このお店に関してはまったく関係なし、
その日も、朝からお客様が途切れることがありません。

お店に行きますと、仕事柄、
どうしても繁盛の要素やブランディングのポイントを探ろうとするのですが、
このお店はテクニックや方法論を超えています。

経営戦略や顧客満足の仕組みという言葉がまったく意味をなしません。
お客様に喜んでいただく、このひとことの積み重ねです

3日のお雛祭りの日、東京は雪が降りました。
その日のことをこんな風に語ってくれました。
“雪の日に遠くからわざわざお越しいただいた方がいたんですよ。
ちょうど、お店の雛祭りの飾りを片づけていたんですが、うれしくてね、
この方に思わずそれをプレゼントしたんです。”

もしかしたら、僕たちは商売を勘違いしているのかもしれない。
充分気をつけているつもりでも、
当たり前のことをちょっと小難しい理屈や特別っぽい方法論に
置き換えて語ることがないだろうか?

誤解を恐れずにいうと、中途半端な戦略や仕組みなどはいらないのかもしれない。

ただひたすらに目の前のお客様に喜んでいただくことを考え、実行する。
このことがご商売の原点であることは、誰もがわかっているけれども、
それを一途に、愚直に実践しているところは実は極めて少ない。
しかも、それを自分たちの楽しみとしてやっているところはもっと少ない。

気持ちのなかに溜まっていたもやもやが、洗い流されたような一日でした。


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ショップブランディングのヒントを毎週お届けします

2009年02月23日(月)更新

知らせることと、理解してもらうことの違い

こんにちは、クエストリーの櫻田です。

店に行くと、ふたつのタイプがあるのを感じます。
ひとつは、店のことを一生懸命知ってもらおうとしている店です。
もうひとつは、店のことをよく理解してもらおうとしている店です。

説得と納得といってもいいかも知れません。

知って欲しいという店では、
うちはこんな事が出来るんだよ、すごいんです、知らないでしょう
というテンションを感じます。価格の表示の仕方にもよくそれが表れています。

理解してほしいという店では、
自分たちはこういうことが好きです、これを大事にしてきた、これだけは譲れない
といった雰囲気を感じます。表面的にはわからないんですが、何となく感じます。

知ってほしい、理解してほしい、もちろんどちらも大事なことです。
でも理解してほしいという店のほうに、少しだけ小さな心配りを感じます。

POPやショーカードに特別なことが書いてあるのではないのですが、
店の中のすべてのものの総和がそう感じさせるのだと思います。

銀座まるかんの創業者で高額納税者番付にもたびたび登場する
斉藤一人さんのことを、ある週刊誌が紹介していました。
そこに書いてあったことが、ずっと気持にひっかかっていました。

斎藤さんが温泉に行くと、終了時間を知らせる貼り紙があったそうです。
「夜12時でお風呂は終わりです」

斎藤さんはこう書いてくれたらうれしいのにと言っています。
「夜12時までゆっくりとお風呂に入れます」

わずかな違いかもしれませんが、受け取る印象は随分と違いますよね。
先の貼り紙だと、ちょっといらっときますが、
後者は時間が少なくても気持ちよく入れそうです。

店の持っている世界観といってしまえば、その通りなのですが、
声高に語らなくても、小さなことの積み重ねで、じんわりとしみこんでくるのが
理解であり、納得ではないでしょうか。


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