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2016年09月12日(月)更新

映画『はじまりはヒップホップ』はおすすめです  

先日『はじまりはヒップホップ』というドキュメンタリー映画を観ました。

ドキュメンタリーって当たり外れが大きいような気がして、
ちょっとどうかなと思ったのですが、これは当たりでした。
 
平均年齢83歳の世界最高齢のダンスグループ「ヒップ・オペレーション」が、
ラスベガスで開催される世界最大のヒップホップダンス大会へ挑戦する様子を追った作品です。

画像はオフィシャルサイトからお借りしました。

 
メンバーが住んでいるのは、ニュージーランドの東部、人口8,000人のワイヘキ島。
芸術家の多い土地柄のようで、ギャラリーやクラフト店も多く、
島のあちこちにはワイナリーがあるようです。行ってみたいなあ。

 

マネージャー兼振付師のビリーがとにかく素晴らしい。
ダンス経験はなく、YouTubeで学んで指導したのです。

「亡くなったら骨壺に入れて持っていくから」というジョークが通用するほど
メンバーから信頼されている女性です。
 
左下のキャップを被った女性がビリーです。

監督のブリン・エヴァンスは、フォトジャーナリストとして国際的なキャリアを積んだ後、
テレビを中心にドキュメンタリーを手掛け、
本作で劇場映画デビューを飾りました。今後が期待される監督の一人です。
 

グループ名の由来には笑ってしまいました。
全員が腰(=ヒップ:Hip)の手術(=オペレーション:Operation)を受けていたからだそうです。
杖をついた人もいますし、車いすの女性もメンバーです。なにせ73歳が若手ですから……。
 

ドキュメンタリーとはいえ、上手に構成、編集してあります。
慣れないダンスと音楽、資金不足、体力的との勝負など、
世界大会への道は山あり谷ありで、思わず涙がでました。

映画で泣いたのは久しぶりです。


主要メンバーのプロフィールが紹介されるのですが、子供の世話になることはせず、
自分の生活は出来る限り自分でコントロールし、しかも楽しんでいます。

この生き方や考え方は、一般的な日本のお年寄りとは随分異なります。

 最後にテロップで流れますが、
ラスベガスに出場した27人はいまも元気で人生を謳歌しています。

ニュージーランドの大会での若者とのやりとりも実に楽しい。
ラスベガスの本番では拍手喝采でした。
音楽やダンスは国境も年齢も超えますね。

 
メンバー同士で、結構きついジョークが飛び交う場面もあるのですが、観終わった後は、
「60代なんてまだまだ“はな垂れ”だなあ」……そんな気持ちにさせてくれます。

年齢を重ねることに悩んでいる人におすすめの一作です。
 
 

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