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2012年11月16日(金)更新

ジャズの名曲「バードランドの子守歌」の「バード」とは何か?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
ジャズの名曲に「バードランドの子守歌」があります。サラ・ヴォーンのアルバムが有名です。

ニューヨークにはかつて「バードランド」という名門ジャズクラブがありました。
六本木にも同じ名前のジャズクラブがありますね。随分前に何度か通ったなあ。
 
ところで、この「バード」とは何か。

長いことそういう場所があるのだと思っていましたが、
実は伝説のジャズサックス奏者「チャリー・パーカー」の愛称の「バード」からきているのです。



 

「バード」の由来については諸説あるようです。

一時期「チャリー・パーカー」はレストランでの皿洗いの仕事をしていました。
このレストランでの唯一の贅沢がチキンの食べ放題。
「チャリー・パーカー」がとんでもない数のチキンを食べたことからきたともいわれています。
 
「チャリー・パーカー」は1920年にアメリカのカンザスシティで生を受けました。
高校のマーチングバンドでサックスと出会い、15歳でプロのミュージシャンとして働き始めます。
 
「チャリー・パーカー」が最も輝いていたのは、1940年代半ばから後半にかけてのこと。

ジャズの流れがスウィングからビ・バップへと大きく変わろうとしていた時期に、
その天才的なひらめきによる神がかったアドリブ演奏を数多く残しています。
 
しかし、当時のジャズメンの多くがそうであったように、
「チャリー・パーカー」も麻薬とアルコールに耽溺した人生を歩みました。

麻薬による奇行と精神病院への入院を繰り返し、1955年に35歳という若さで亡くなるのです。
 
神と狂気の紙一重のような演奏を残しながら、
まさに破滅型というような人生を送った「チャリー・パーカー」がこんな言葉を残しています。
 
「Don't play the saxophone. Let it play you.」
(サックスを演奏するのではない。サックスにあなたを演じさせるのだ)
 
「チャリー・パーカー」はサックスで自分を表現しましたが、
仕事や経営も自分を表現するためのものと考えれば、少し見方が変わってくるように思いますね。

もちろん、ブランドはその最たるものであることはいうまでもありません。
 
もしよければ、下記のYouTubeで「チャリー・パーカー」の名演をお楽しみください。
ガーシュイン作曲のジャズのスタンダードナンバー「I've Got Rhythm」です。

https://www.youtube.com/watch?v=3fgxyyrqZ-I&feature=related