大きくする 標準 小さくする

2017年01月11日(水)更新

求めているのは解決策です!

長年いっしょに暮らしていても、夫婦というのはなかなか価値観が合わないことがあります。
まあ、お互いに別な人格を持っているのだから当たり前なのですが・・・。
 

年末年始休暇に入った時のこと、
新しい年のカレンダーを用意しなければという話になりました。

ここ5年ほどは仕事関係のカメラマンが撮影した
ペーパーアートをテーマにしたカレンダーを会社でも自宅でも使っていました。
 
素敵なペーパーアートの写真とちょうどいいサイズが気に入っていました。
ところが今年は諸事情があって作成していないとのこと。

そのうち手頃なものが手に入ると思っているうちに年末になったわけです。
 

「忘年会でいただいてきたお相撲のカレンダーがあるんじゃなかったけ?」とかみさんの声。

確かにお取引先からいただいた立派な大相撲のカレンダーはありますよ。
これはこれですごくいいのです。



しかし、リビングのカレンダーは、出張予定を書き込むのでシンプルなものでなければダメ、
さらにリビングの壁のサイズに合うのはA4からB4くらいまでのもの、これも譲れない。
 

「なんだっていいじゃあないの」と被せるかみさん
「センスのない奴だな」と思うけれども、声には出しては言わない。

こちらの思っているカレンダーを伝えると、
「それだったら100円ショップにでもあるんじゃあないの」。

  「100円ショップにあるわけないじゃないか」これも思っても言わない。


その日の夕方に散髪に行った時に、
すぐ近くに100円ショップがあったのを思い出し、念のために立ち寄りました。
 
すると、そこにあるじゃあないですか、こちらの希望のカレンダーが・・・。



価格は108円、もちろん即購入です。念のために100円だから買ったわけではありません。
2000円くらいまででもこちらの期待要望にぴったりであれば買うつもりでした。
それがたまたま100円ショップにあったわけです。
 

たかがカレンダーですが、されどカレンダーです。
求めていたのはこちらの課題を解決するためのモノです。

この感覚が弱いといくら価格を下げても売れません。

でも頭ではわかっていても、
多くの会社や店が品質や価格やデザインだけで勝負をしようとします。

結果的に出る言葉は「いい品なのに売れない」
実は売れないのではなく、買う理由が見出せないだけです。

 
ちなみにかみさんには100円ショップで買ったと言っていません。
たぶんわかっていると思いますが・・・。
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