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2014年06月09日(月)更新

世界観を生み出すキーワードを決める

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
前回、世界観のことを書きました。
それに対して、「言っていることはわかるけど、実際には難しい」という声をいただきました。

確かに世界観という言葉はなじみがありません。
あまりにも総合的、包括的に感じられるのかもしれません。

 
ブランドと同様に、世界観は作るものではなく、生まれるものです。
目標や結果を想定して、それに向かって物事を進めることに慣れている僕たちは、
愚直にやることに取り組みことにとまどいを感じがちです。

 
自分を振り返ってもそうかもしれませんが、
人は結果を他に任せることに意外と耐性がありません。

結果は相手任せと言うと消極的に感じてしまいます。
でも、世界観を生み出すために主体的に取り組めることがあります。
いや、積極的に取り組まなければならないことです。

 
それは、世界観を生み出すキーワードを決めることです。
このキーワードがデザインやコミュニケーションを規定し、ベースとなります。
デザインやコミュニケーションの広さと深さの中心軸となるのです。

 
個人で考えてみるとわかりやすくなります。
同じことを繰り返し語り、行動していると、周囲はその人はそういう感性を持っていると感じます。

それが繰り返されると、その人の「らしさ」になります。
世界観はこの「らしさ」から始まります。

 
あなたの「らしさ」を決める考え方と行動のキーワードを決めてください。

かりに「優しさ」「明るさ」「気さく」というキーワードとしましょう。
それから浮かんでくるイメージと実際の行動の整合性が、
その人のらしさになり、積み重なるなることでその人の世界観となります。

 
個人だけではなく、組織も同様です。
会社や店のらしさを生み出すキーワードを見め、それに沿ってコツコツとぶれずに、
行動を積み重ねることでらしさが生まれ、「ならでは」にたどり着きます。

 
キーワードから生まれる「らしさ」はまだ印象や雰囲気の段階です。
どこかに比較を含んでの判断です。

しかし、「ならでは」は独自性であり、他との比較は意味をなしません。
世界観は「ならでは」になった時に強くなります。

 
ところで、これがファンづくりに大きな影響を与える
世界観を生み出すキーワードはどうしたら決められるのでしょうか。

その源はもちろんミッションです。
キーワードはそれほど多くは必要ありません。経験的には3~5つくらいが適当です。





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