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2014年06月17日(火)更新

​物語で世界観のキーワードを刷り込んでいく

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

世界観がファンを生み出すということを先日書きました。
今日は世界観を育てる具体策です。

世界観を育てるポイントは、世界観をわかりやすい3~5のキーワードで示し続けることです。
もちろん、あらゆる場面や手段を通じてということになります。
 
しかし、ただキーワードを連呼すれば世界観が深まるわけではありません。
ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」です。

記憶の中にスタンプされるように刷り込んで行く工夫が必要です。
その工夫の一つが物語にして伝えることです。

次の画像はクエストリーがお手伝いをした
株式会社ハギワラ(千葉県柏市)の「創業110年キャンペーン」のメインビジュアルです。
http://www.hagiwara1903.com



110年と言う歴史を語るにあたり、印象的な物語にできないかと検討しました。

たどり着いたのは、同社の創業と同じ年の人類の偉業である、
ライト兄弟の人類初の有人動力飛行でした。

ピンとこない110年という時間も、このエピソードで物語の軸が出来ました。
このキャンペーンイメージで、10年がぐっと伝わりやすくなったのです。

キャンペーンのテーマは「出会い、感動、百十年」、
キャンペーンのキーワードは「1903年」「空を飛ぶという夢」「一人の男の志」です。


物語には抵抗やアレルギーを取り除く力があると思います。
同じことを伝えても、浸透度がまったく違うのです。

イソップ童話や日本昔話がそうであるように、
普通ならば説教臭いと反発したくなるようなことも
不思議と興味をかきたて、納得させる力が物語にはあります。
 
でも、童話や昔話はさすがに今日では読まれませんよね。
その代わりに「ワンピース」などのコミックやアニメが同じ役割を果たしているように思います。

個人的に好きな井上雄彦氏の「SLAM DUNK」や「バガボンド」も同様ですね。

これでもかってくらい人生の教訓が盛り込まれています。
 そういう意味では、功罪はあるかもしれないけれども、少年ジャンプの影響力は大きいですね。


 
ビジネスの世界での物語は、とくに差別化が難しいジャンルや
情緒的価値が消費される傾向が強い嗜好品で大きな力を発揮します。

でも、突き詰めると、「私たちは何を大事にしているのか」
これをわかりやすく伝えることです。
 

物語で世界観を育てた具体的な事例は、
来週24日(火)の「小さくても光り輝くブランド」セミナーでお話しさせていただきます。

まだお席がありますので、よろしければご参加ください。
 





クエストリー:http://www.questory.co.jp


クエストリー・ブランディングクラブ
http://www.questory.co.jp/tabid/120/Default.aspx