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2012年06月22日(金)更新

便利の背景にある知らない事実

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
先日、ある駅でAED搭載の自動販売機を見かけました。
これはいざという時に役立つと思いましたね。



住所のシールが貼られた自動販売機も増えています。
これも事故や事件、火災などの通報に役立ちますね。
住所シールは郵便配達や宅配便の方にも好評らしい。
 
外国人が日本にきて驚くことのひとつは、街中に設置された自動販売機の多さだそうです。
多さと同時に、お金が入っている自動販売機が外にあること自体にも驚くようですが・・・。
確かに治安が悪い国ならばすぐに壊されてしまいます。
 
国内の自動販売機の普及台数(ちょっと古いデータですが、2006年末時点、日本自動販売機工業会調べ)は
約550万台。半数近くの約265万台が飲料用だそうです。

総数では米国が一番ですが、人口や国土面積を考慮すると、
感覚的には日本が設置数の多さでは世界一のようです。
 
街中にあるのが当たり前の自動販売機ですが、
福島原発の事故以来、その電気量が取り立たされるようになりました。

確かに飲料用の自動販売機265万台が、
24時間ずっと「冷却・加熱」状態で運転し続けているのですから、相当の電気量になりますね。
 
メーカー各社も節電タイプの自動販売機の開発やLED照明への変更などに取り組んでいます。
電気の使用量が増える朝夕の3時間前後は冷たい飲み物の冷却を止めるなどの対策を立てています。
でも実際にはその総数を減らさなければ焼け石に水のような気がします。
 
それまではさほど不自由を感じていなかったのに、
人間って便利なものになれるとそれが基準値になってしまいます。
コンビニでも飲み物は買えるし、自宅には冷蔵庫があります。

やはり生活全体のスタイルを見直さなければ、節電って難しいね。
 
まあ、自動販売機メーカーにとってはキャッシュを稼ぎ出すマシーンだから、
そう簡単には減らせないだろうね。

ある試算によると、日本の自動販売機が年間に稼ぎ出す金額は2兆といわれています。
便利性と経済性とそこから生まれる負のリスク・・・難しい問題です。
 
 
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