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2012年06月21日(木)更新

「一人ヒヤリング」のすすめ

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
店や企業を対象とした「ブランディグプロジェクト」の中で「ヒヤリング」というプロセスがあります。
価値のタネを「見つける」、「育てる」、「カタチにする」「伝える」の
4つのステージの「見つける」の段階で主に行うプログラムです。
 
ヒヤリングの対象は、基本的には経営者、経営幹部、社員ですが、
ときにはパート・アルバイト、そして外注先まで広げる時もあります。

いうまでもなく、ヒヤリングの目的はその店や企業に眠っている価値のタネを見つけ出す(気が付く)ことです。
 
ヒヤリングの項目はプロジェクトの内容に応じて個別に設計をしますが、
必ず項目に入れるのは「その人の歴史」です。

「いまは過去にあり、未来はいまにあり」という言葉がありますが、
いまが出来上がった背景には、過去の事実の積み重ねがあります。
 
もちろん、過去をいくら見つめてもいまは変えられないのも事実です。
人には触れられたくない過去もたくさんあります。

いたずらに過去を掘り返すのではなく、光を当てるのは転換期での意思決定です。
「それほど深く考えてのことではない」といいながらも、必ずそこには意思があります。
 
例えば、勤めていた会社を辞めたとしたらその意味は何かということです。

何をしたかったのか、なぜやめるという結論を出したのか、
事実に基づき、ポジティブに紐解くと、
そこにその人の持っている価値のタネが潜んでいることがこれまでたくさんありました。
 
このヒヤリングは、する側とされる側の2極で成り立っていますが、
実はこのヒヤリングは一人でもできるのです。

「自問自答」といってもいいのですが、とらえ方によっては自分責めるようなイメージがあるので、
「一人ヒヤリング」と思ってくださいね。
 
経営は意思決定の連続です。

しかも膨大な情報の生みの中で瞬時に判断をしなければならない状態が続くこともあります。
そのなかでしばし自分だけの静かな時間を作り、
「一人ヒヤリング」をすることも経営者には必要ではないでしょうか。
 
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