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2012年06月18日(月)更新

空を飛びたい

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 


ナショナルジオグラフィックのサイトを見ていたら
「ライト兄弟」が世界で初めて有人飛行に成功した写真がありました。
 
ウィルバーとオーヴィルの兄弟は、1903年12月17日にノースカロライナ州のキティホークという町で
12馬力のエンジンを搭載した「ライトフライヤー号」によって世界で初の有人動力飛行に成功しました。
 
兄弟が初飛行に成功した時の写真は、2人に撮影を頼まれた
海難救助所員のジョン. T. ダニエルズが撮ったもので、合計4回の飛行が試みられたのです。

この日最初の飛行はオーヴィルが操縦し、
飛行時間12秒、飛行距離36.6メートルを達成したそうです。
 
しかし、当時の世論は当初はこの成功を信用せずにこぞって反発したそうです。

大学教授や科学者は新聞等でライト兄弟の試みに
「機械が飛ぶことは科学的に不可能」という旨の記事やコメントを発表しました。

いつの世も初めてのことに対する反発は必ず出るものですね。
 
ところでライト兄弟の仕事は自転車屋さんだったそうです。
子供の時から飛行機に興味を持っていた兄弟は、
自転車屋の商売によって貯めた資金を航空の研究に注ぎこみながら、
当時手に入る限りの本や文献を読みあさったのです。
 
「三つ子の魂百までも」といいますが、やはり好きということは大きな力になります。

ところで、ライト兄弟が発明した動力飛行機はのちにフランスで発達し、
第1次世界大戦が始まると各国で研究されます。

なぜならば、軍用として飛行機が重要な役割を持つようになったからです。
 
晩年のオーヴィルは、飛行機を発明した事を悔いていたそうです。
1942年にはヘンリー・フォードに飛行機を発明したことを悔いる内容の手紙を送っています。

真意はわかりませんが、純粋に空を飛びたいという思いとは別に
飛行機が商業主義と戦争の道具として使われることに苦悩を覚えてのかもしれません。
 
成功の裏には苦悩があります。人生はなかなか思いように行きませんねえ。

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