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2016年04月03日(日)更新

フランスが抱えているもの

「中小企業のブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 

3月から4月にカレンダーが変わった1週間は、いろいろなことがありました。
河口湖への出張、新年度の経営計画発表会、社員募集など気ぜわしい日々でした。

おまけに花粉症と飲み会も重なり、もう体調も気持ちもへろへろ状態。
 

気分転換を兼ねて、昨日は「YEBISU GARDEN CINENA」で
フランス映画「最高の花婿」を観てきました。

アクションやサスペンスではなく、くすりと笑えるような作品が観たかったのです。
結果はこの映画で正解でした。
 


作品はフランスのロワール地方を舞台に4姉妹の結婚相手をめぐる騒動を映し出したコメディーです。

まあ、おしゃれでスマートでありながら、適度な皮肉を込めるのがフランス流なのですが、
この作品もその伝統を受け継いでいます。

 「最高の花婿」→
http://www.cetera.co.jp/hanamuko/
 

4人の娘たちが選んだ相手が、すべて国が違う男性。
ここから起こるさまざまな出来事を描いているのですが、多様な民族が混在するフランス社会を背景に、
きわどい差別表現と宗教的な偏見が笑いとともにスクリーンに現れます。



作品ではこれらを家族愛で上手に包み込んでいますが、
あらためてフランスは多民族という複雑な要素を内在している国なんだと感じました。

ということで、フランスの置かれた立場についてちょっと調べてみました。
 

フランスに限らずなのですが、欧州諸国は半世紀にわたり
各国からの移民を受け入れてきた歴史がありまし。

とくに、「アラブの春」以降、混乱が続くアラブ諸国では、
国民の生活は困窮し、貧困にあえぐ人たちが急増しました。
 

そうした人たちにとって、ヨーロッパ諸国への出稼ぎは生きるために残された道だったのです。

英国の植民地だったエジプト人は英語が、アルジェリア人やチュニジア人はフランス語ができます。
言葉の壁がない上に、地理的にも近いので、移民としてヨーロッパに渡っていったのです。


 
移民の初期の1960年代は、ヨーロッパも景気がよかったので、
仕事もあり、それほど大きな社会問題にもなりませんでした。
 
母国に嫌気がさした人たちは、出稼ぎ先の国に根をおろし、家族を呼び寄せました。
当然、そこで誕生した2世、3世も増えていきます。

しかし、石油ショック(1973年)以降、ヨーロッパは慢性的な不景気に陥っていきます。
 

出稼ぎの仕事も減っていきました。失業者の急増により治安も悪化していったのです。

しかも、これは移民の問題だけではなく、
働きたくても移民に職を奪われて働けないヨーロッパの若者にも大きな影を落としました。
 
世論は世の中の動きに対して敏感です。
欧州各国で移民を排斥することを唱える右翼政党が躍進し始めました。

フランスでも同様です。移民排斥を唱える声は、次第に強くなっていったのです。
 

働きたくても仕事もない、それまで母国だと信じていた国からも阻害される。

行き場のない若者はどこに向かったのか?

すべてがそうではないのですが、
一部はネットを通じてIS(イスラム国)の存在を知り、強い共感を抱いたのです。
 
まあ、映画では貧困や差別が直接描かれているわけではなく、
むしろ明るく、前向きに受け止めてストーリーに織り込まれています。

しかし、それはほんの一部であり、多くは潜在的な不平と不満の中で日々を送っているようにも感じます。
 
そんなことを見終わった後に感じさせてくれた「最高の花婿」という映画でした。

あっ、念のために、おもしろくて、楽しい作品であることは間違いありませんので、
もし時間があればぜひご覧ください。
 

 
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2016年03月27日(日)更新

客って現金なものです

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
 
昨年秋に都内に引っ越しをしたのですが、
マンションに隣接しているクリーニング屋さんを利用しています。

右から診療所、調剤薬局、そしてクリーニング屋さんがひとつの建物に並んでいます。
 

クリーニングを出しに行くと、白衣の女性たちがテキパキと対応してくれます。
数回通ってわかったのですが、隣の調剤薬局とクリーニング店は奥でつながっており、
スタッフも両方の仕事を兼ねているようなのです。
 
近くて便利なんですが、ただひとつだけ、納得がいかないことがあります。
メーカーズシャツ鎌倉のワイシャツを愛用しているのですが、
これがワイシャツ価格になったり、オープンシャツ価格になったりするのです。

オープンシャツだと価格がワイシャツの倍になります。
 
何が違うのか尋ねてみると、色物や生地の厚さによって、
生地を傷めないようにアイロンのかけ方が異なるのだとか・・・でも、イマイチよくわかりません。
 

ある時、オープンシャツ扱いというのをワイシャツでいいですと、
お願いしたところ、引取りの時に、工場からのメモが入っており、
次回からはオープンシャツでお願いしますとのこと。

スタッフの方も申し訳なさそうに伝えてくれました。

 
でも、もっと納得がいかないのは、
最初の頃、同じシャツでもその時の受付の人によってワイシャツ扱いになったり、
オープンシャツ扱いになったことがあったのです。面倒なので、クレームはつけませんでしたが・・・。
 

ということで、少々不満はあるのですが、何よりも近くて便利なので毎週利用しています。
 
さて、先日出したクリーニングを、今日引取りに行った時のことです。
お店に入ると、すぐに「櫻田さん、いつもありがとうございます」
もう一人の方も「櫻田さん、お引取りですね」と声をかけてくれたのです。
 

客というのは現金なものです。
名前で呼ばれることって、客側にとっては特別感があり、満足度の指数がぐんと上がります。

少しだけの不満を感じながら利用していたのですが、これで一気に不満解消でした。



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2016年03月18日(金)更新

相手に誠実な関心を寄せる

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 
 
古典的な名著ですが、デール・カーネギーの「人を動かす」の中に、
「人に好かれる6原則」があります。

その原則の①は「相手に関心を寄せる」です。


 
あらためてこれって大事だなあと思ったのは、
八丁堀にある「サ嘉ダチ」という立ち飲みのお店に行ったときのこと。

 
お取引先の方から「いいお店だからぜひ」とは言われていたのですが、
場所が曖昧だったのと、帰宅コースが違うので、すっかりと忘れていました。
 
3週間ほど前に八丁堀を通りかかって、この店に気が付き、早速入店。

立ち飲みながら、評判通りの魚をメインとした料理を
しっかりと食べさせてくれるお店でした。

 

この店では明るくて笑顔が素敵な一人の若い女性が働いていました。
料理を運んでくれた時に話しかけてみると、この春に大学を卒業し、
この店で正式に働くことになったのだそうです。
 
「卒業旅行でイタリアに行ってきたんです」とうれしそうに語ってくれました。
こちらもイタリアは何度も訪問しているので、イタリアの魅力を少しだけ話しました。
 

先日、会社のメンバーといっしょに仕事帰りに立ち寄ってみました。
この日も彼女は明るい笑顔で忙しそうに働いていました。



こちらは覚えていても、大勢のお客様が来るのですから
忘れているだろうなあと思っていました。

 
ところが、何気ない会話を交わしている時に、
「またイタリアのことを教えてください」と言われました。

正直言って「へえぇ、覚えているんだ」と驚きました。
 

もちろん長年商売をされている方にとっては当たり前のことかもしれませんが、
20代前半の娘さんが、一度だけ行った客のことを覚えているって、
そうそうないと思います。
 

単純なものでこれだけでまた来ようと思ってしまいます。

アイデアを凝らした集客策よりも「相手に誠実な関心を寄せる」
こんなところに商売繁盛のポイントがありますね。


 
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http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx または 03-5148-2508

2016年03月11日(金)更新

何となくモヤモヤの理由は「積読」!

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。


花粉のせいかこのところ何となくモヤモヤとした感じが続いています。

何なんだろうと考えていて、はたと思い当たったことの一つが「読書」。
会社のデスク、自宅のテーブルの上に合わせて
20冊ほどが積んであります。

要は読み切っていない本が積読状態なのです。




本好きな父の影響で子供の頃から本は常に身近な存在でした。

本屋さんも好きなので、定期的に足を運ぶ、読みたい本と出合う、買う、積読状態になる。

FBでも知り合いが読んだ本に関心を覚えるとすぐにネットで購入、積読状態になる。


おまけに、昨秋都内に引っ越しをしたのですが、すぐ目の前が区立図書館。

本好きにはうれしいロケーションです。日曜日の午後に立ち寄り、雑誌コーナーでページを繰り、
館内をぶらぶらと歩きながら、おもしろそうな小説やエッセイを借りる、積読状態になる。


本好きはすぐに読みたくなるので、手に入ると読み始めるのですが、
読みきらないうちに、また新しい本と出合う。

手に入れる。結果的に積読状態になる。この繰り返しが軽いストレスになっている感じかな。


当たり前だけれども、本を読むには時間が必要です。

その時間が取れていない状態なのがモヤモヤの原因の一つかもしれない。

1日の時間の組み立てをリセットする必要があります。

まあ、これ以外にも思い当たることが複数あるのですが・・・。



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◆テーマ
 編集消費の時代は「ライフスタイル」を売る!
      
●日 時:2016年5月18日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階 ミモザ
●交流会:17:30~19:30 銀座界隈のお店
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx または 03-5148-2508


2016年03月07日(月)更新

ランキーパーから届いたメール

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。


季節が冬から春に向かっているのを感じます。
昨日の日曜日は久しぶりに(体調不良だったので2週間ぶりです)にランニングをしました。


いつもの運河沿いに向かうと、そこには木蓮の花が咲いていました。
運河の片方は6部咲きですが、反対側はまだ固いつぼみの状態です。
冬から春へと季節の移り変わりを感じました。



2週間ぶりのランニングはきついかなと思いきや、これがそうでもなかったのです。
最初は身体が重かったのですが、しばらく走っていると、すいすいと身体が動きます。

調子の良さに惹かれて、いつもよりも長い距離を走ることができました。


走りはじめる前にスマホでセットしたランキーパーには、最高の3.09㎞が記録されていました。

何しろ、無理をしないことではじめたので亀の歩みのように
ゆったりとしたランニングだけにこれはうれしいなあ。

しかも、ランニング終了後にランキーパーからメールで
「Congratulations! A New Personal Best for running」というメッセージが届いたのには驚きました。

こういうのって、わかっていてもちょっとうれしくなります。

えっ、距離ですか?・・・3㎞ちょっとです。
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