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2012年07月23日(月)更新

「あの件はうまくいきそうにないのでやめることにします」

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
「あの件はうまくいきそうにないのでやめることにします」といわれることってありませんか。
コンサルティングの仕事をしているよく出くわします。
 
その時にひっかかるのは「うまくいきそうにない」という一言。

一概にすべてがそうとは言いませんが、
「どこまでやった結果なのか」がすごく気になるのです。
 
もちろん、とことんやった結果ならば問題がないのですが、
案外そうではないケースが多いように感じます。

だから、「ちょっとやっただけでうまくいかないと判断していいのかなあ」、そう思ってしまうのです。
結果を出している人って、やっぱりとことんやっています。
 
往々にしてそういう経営者の多くは勉強好きです。
勉強好きはいいのですが、新しいやり方に出会うとすぐに飛びつくのはどうなんでしょうか。

そんな魔法みたいなものってありません。
ついでに申し上げますと、新しいやり方にすぐ飛びつく経営者は、
取り組んだことが長続きしないという特徴もあるように感じます。
 



 
「エレーナ・イシンバエワ」というロシアの棒高跳びの女性アスリートがいます。
2005年に棒高跳で女性では不可能と言われていた5mの壁を初めて突破した選手です。

「ワールドレコードアーティスト」の異名を持ち、世界記録更新はいままでに27回。
現役の選手のなかで最多の世界記録更新回数を誇っています。
 
棒高跳びは1㎝刻みの勝負です。

「もういいか」と思ったらそれで記録は終わり。
「まだまだやれるはず」という気持ちがなければ27回も記録を塗り替えることはできません。
 
「エレーナ・イシンバエワ」と比べるつもりはないけれども、
「うまくいきそうにない」という一言、
経営者が簡単に口に出してはうまくないように思うこの頃です。

念のために、こういう話しを書くと、「そういうことが最近あったの?」
と思われるかもしれませんが、そうではありませんよ。

以前から感じていたことを、「イシンバエワ」選手で思い出したから書きました。

2012年07月20日(金)更新

「不満の声」よりも「喜びの声」に着目しましょう

「人々が幸せになるにブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。

経営において数字を見ることは大事ですが、
「何が正しいのか」、「お客様がどんなことを求めているのか」は、数字だけからは見えません。

数字の裏側になる事実を知ることがすごく大事。それを教えてくれるのが「お客様の声」です。

しかし、「お客様の声」は大事なのですが、
「お客様の声」の通りやれば商売やビジネスがうまくいくとは限りません。

実はお客様の要望や期待の中には、
かなり勝手な意見やその場の思いつきが含まれていることも事実です。

とくに不満やクレームの声は気になりますよね。
これが頻繁に寄せられると無意識に「お客の声」を避けたくなります。

その不満やクレームに敏感になり過ぎると、社員の気持ちは委縮し、
前向きな行動が少なくなり、働くモチベーションが低下します。

もちろん、安全や信用に関わるようなものはすぐに対応する必要があります。

でもね、出来ることを超えたものや個人的な感情だけに由来する不満やクレームと
一つひとつ向かい合うわけにはいきません。
「無茶な声」は思い切って無視することも必要ですね。

「不満の声」よりも大事なのは「喜びの声」です。
「喜びの声」には、自分勝手な我がままや無理難題な意見は入り込みません。
それにお金を払っておべんちゃらをいう人もいませんよ。

要はお客様の素直な感情が「喜びの声」ですね。

「不満の声」は社員を委縮させますが、「喜びの声」は社内を明るくします。

小さなつぶやきの様な声でもいいのです。
「喜びの声」はどんどん社内に広めましょう。壁に貼り出したっていい。ウェッブサイトで発信するのもグッド。

不思議なもので「喜びの声」が満ちあふれてくると、「ありがとう」という感謝のオーラで仕事が包まれます。

すると、これまで避けていた「不満の声」の肝が見えてきます。

そして、「ようし、真剣に解決しようや」という前向きな思考と行動が生まれてきます。

2012年07月16日(月)更新

社用車も大事な「コンタクトポイント」です。

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。



店や会社と顧客との接点を「コンタクトポイント」といいます。
ブランディングでは、この「コンタクトポイント」は重要な取り組みのひとつですが、これがなかなか曲者。
主体的にコントロールしなければ、すぐにお客様との間にイメージのギャップが生まれます。
 
「コンタクトポイント」は何が難しいのでしょうか。

まず一つ目は、「コンタクトポイント」は無限にあること。
顧客との接点ですから実に様々です。
だからこそ、意思を持って主体的に統一することが求められます。
(しかも、ときには時代に合わせた巧みな変化も必要になりますね)
 
二つ目は、目に見えるものも見えないものもあること。
五感を通じて伝わるものすべてが「コンタクトポイント」です。
店内のBGMも香りも大事な「コンタクトポイント」です。
弊社の「本物を扱う宝石店に飾る花は生花にしましょう」という提案もこの理由からです。
 
3つ目は、時間の経過によって変質しがちであること。
伝言ゲームに少し似ているのが「コンタクトポイント」です。
最初はきちんとしたものが、伝わっていくうちにどんどん変質し、
似ても似つかないものになる可能性があります。だからこそ継続性が求めあられます。
 
そんなことをブランディグではいつも考えているのですが、
今日の出勤途中に銀座3丁目のシャネルの近くで見かけた車がすごかった。


 
まあ、これを見た人は間違いなく花屋か植物関連の会社の車だと思うでしょうね。
 
茶色のボディとグリーンの人工芝が社名の「BOTANICAL」を見事に表現しています。
ネットで調べたら青山のキラー通りにある花屋「Botanical FUGA」さんの社用車のようです。
車体のマークはこの会社のロゴマーク。
 
たかが社用車、されど社用車!社用車は大事な「コンタクトポイント」です。
ここまで主体的にコントロールしていることがすごい。
しかも、デザインがユニーク、ちょっと愛嬌さえも感じます。

「Botanical FUGA」→http://fuga-tokyo.com/green/
 

2012年07月15日(日)更新

「レイモンド・チャンドラー」の創り上げた世界観

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 


昨日、有楽町の三省堂書店で並んでいる本を見ていて感じたことですが、
「推移小説」はたくさん出版されているけど、
「探偵小説」というジャンルはどうもぱっとしなくなってきていますね。
その代わり警察小説が増えたかな。
 
「探偵小説」の作家といえば、その代表格は1930年代に
探偵「フィリップ・マーロウ」を生み出した「レイモンド・チャンドラー」です。

日曜日の午後、急に読みたくなって、
自宅の本棚の奥から「さらば愛しき人よ」を取り出してみました。
 
ページをめくると、あらすじはあまり覚えていないけど、
「マーロウ」を初めとした登場人物の性格や考え方がかなり詳しく書かれていることに気が付きます。

「推移小説」は謎解きがおもしろさですが、「探偵小説」では謎解きは付け足し程度のようにも感じます。
 
ワクワクするような派手なストーリーで一気に引っ張られるではなく、
犯罪現場の家具や調度品、街の風景やその雰囲気、登場人物の着ている服や言動などが
一つひとつ積み上がってその世界に惹きこまれて行くのが「チャンドラー」の魅力です。
 
「タフでなくては生きていけない。優しくなくては生きる資格はない」
この有名な言葉も「マーロウ」の生きるスタイルを表現するために創作されたもの。

「長いお別れ」の原稿が長すぎるという編集者に向かって「チャンドラー」がおもしろいことをいっています。
 
「作品の長さを三分の一に縮めるなんて、そんな馬鹿なことはできません。とんでもない。
そんなことをすれば、その小説は、アンチョビー、パルメザンチーズ、ガーリック・クルトンの入っていない
シーザーサラダと同じになってしまいますよ。
それともニューヨークには、シーザーサラダってのはないのですか?」
 
登場人物の、大事にしている、譲れないこと、守り続けること・・・・
これらを積み上げて、ひとつの世界観を創り上げていった「チャンドラー」。

もちろん、小説と現実は違うけど、
これって店や企業のスタイルづくりと共通しているように感じますね。



 
これは映画の「さらば愛しき人よ」・・・よかったなあ。
「ロバート・ミッチャム」と「シャーロット・ランプリング」が
小説の雰囲気をうまく出しています。

2012年07月13日(金)更新

クリエイティブの力ってすごい。

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
これなんだかわかりますか?メガネの広告らしいのです。
視力検査風の表現がポスターですが、これなら男性は小さなアイコンまで見ますね。


 
 
弊社の行動指針は「ユーモアと好奇心と遊び心を大切に」
最近気が付いたことですが、これってクリエイティブの条件です。
 
クリエイティブの力ってすごい。
 
重いテーマもユーモアで表現すると伝わるし、
難しい内容も好奇心を引き出すことが出来るし、
とげとげしいことでも遊び心があれば笑いを引き出せます。
 
そんなことを感じさせてくれるのが「世界のおもしろい広告」。
他にも紹介サイトやブログがたくさんありますが、このサイトは定期的に掲載しています。
http://www.ideaxidea.com/archives/2006/10/post_152.html
 
見ていると、こんな手があったかと思います。
発想が柔軟になり、おもしろいアイデアが生まれてきそうです。
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