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2012年02月06日(月)更新

「鍵盤ジャグリング」のCMで感じること

「人々が幸せになるブランド」をプロデューしているクエストリーの櫻田です。

気になっているテレビCMがあります。
それは富士ゼロックスの「知的フィールド」というシリーズCMです。

シリーズCMは、次の4本。
「二人シーソーで女の子の飛ばしてしまった赤い風船をキャッチするCM」、
「ジャグリングで鍵盤を鳴らして音楽を奏でるCM」、
「1人がひとつの音をピアノで奏でるCM」、
「ロナウドが闘牛でサッカーの練習をするCM」

多分どれかひとつはご覧になったことがあると思います。

どれもユニークな内容ですが、個人的に好きなのは2番目の
「ジャグリングで鍵盤を鳴らして音楽を奏でるCM」です。
http://www.youtube.com/watch?v=SYKiVtEbXXs&NR=1

路上で一人の男性がジャグリングをしていますが、誰も足をとめません。
どんなにジャグリングがうまくても、ジャグリングはジャグリング。

道行く人は自分が知っているジャグリングと違いがないものには無関心。
要は自分には関係ないと思っているのです。

確かな技術を持っていながら、自分の価値を見出せずに落ち込む男性。

これって会社や店にもよくあることです。
例えば、いい商品を作っているのに世の中に受け入れられない会社とちょっと似ています。

そんなある日、一人の子供がジャグリングで鍵盤を鳴らし音楽を奏でることを彼に教えます。

そしてこの鍵盤ジャグリングで“ハンガリアンラプソディ1番”を演奏すると
たちまち人だかりが出来ます。建物の窓から身を乗り出して見る人もいます。

そして、演奏が終わると全員が拍手喝さいです。

このCMで感じるのは「違い」がないと受け入れられないこと、

その「違い」は強い共感を生み出し、人々を楽しく幸せにするものでなければやはり受け入れられません。

こう考えると店も会社も同じですね。
“誰を、どのように幸せにするのか”を明確に軸として打ち立てなければ、
同質化競争から抜け出すことは出来ません。

2012年02月04日(土)更新

今週の【ブランディング会社の社長のつぶやき】

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
  
 Facebookに毎日投稿している
 【ブランディング会社の社長のつぶやき】の
 今週分(1月31日~2月4日) をまとめてみました。
 今週はセミナーあり、健康診断あり、甲府に一泊二日の
 出張先ありと、あわただしい1週間でした。
 少しでもブランディングのヒントになればと思います。 
 
 
【1月30日(月):ブランディング会社の社長のつぶやき】
 午前中は来月から始まるブランディングプロジェクトの社内ミーティング。経営の軸であるミッションの話。強み、違い、好きなどの切り口があるが、「使命感」がミッションにリンクすると強烈なパワーが生まれる。問題は「使命感」に気付くきっかけづくり。
 
【1月31日(火):ブランディング会社の社長のつぶやき】
「○○○は儲かりますか?」と言う質問にあなたはどう答えるだろうか?客観論としての答えは、市場性や利益率、投資コストなどが判断材料だが、主体論としては情熱、誠実、執念などが判断材料になります。要は儲かるかどうかは条件や環境ではなく、儲かるような仕組みを自分で作ると言うこと、問われているのは何としてもやると言う主体性です。
 
【2月1日(水):ブランディング会社の社長のつぶやき】
プランをじっくりと温めることは必要。しかし、その間に状況はどんどん変わります。本当に大事なのは考えることよりも、決断すること。考えると言いながら、実際は先送りをしていることが多いよね。そもそも完璧なプランなんかないんだから。
 
【2月2日(木):ブランディング会社の社長のつぶやき】
言葉には思いが乗り移る。「何とかしたい」では願望レベルと受け止める。「何がなんでもしたい」「何としてもしたい」、これでやっと本気で話を聞こうとする。そう伝えたら、そんな言い方は私らしくないといい放った経営者がいた。らしさなんかどうでもいい、それよりも相手が動くかどうかだ。
 
【2月3日(金):ブランディング会社の社長のつぶやき】
「既知の罠」という言葉があります。売り手側の“すでに知っている”、“わかっている”、“プロだから詳しい”と言う思い込みが、消費者との間に大きなギャップを生んでいます。売ることのプロであっても、“使い方のプロ”ではない可能性を肝に銘じるべし。
 
【2月4日(土):ブランディング会社の社長のつぶやき】
提供されるものが特別ではなく普通であっても、“思いがけないタイミング、思いがけないスピード、思いがけない組み合わせ、思いがけない場所、思いがけない相手………”で提供されると「驚き」につながります。あなたの“強み”“違い”“好き”は、どんな思いがけない「驚き」に変換することが出来ますか?

2012年02月03日(金)更新

クラフトビールのセミナーで感じたこと

「人々が幸せになる」ブランドをプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

今週は知り合いの方が開催した「日本のクラフトビール」を学ぶセミナーに行ってきました。
皆さんは居酒屋さんなどに行った時に、“とりあえずビール”って言いませんか。
大手4大メーカーの銘柄を指名する方もいるかもしれませんが、ビールはビールです。

1994年の酒税法改正により、ビールの最低製造数量基準が
2000klから60klに緩和されたことを受けて全国各地にブームのように誕生したのが地ビール。
しかし、その多くは特定地域の観光土産の域を出ませんでした。

その後、価格の安い発泡酒の攻勢などにより、高価格の地ビールは一気に窮地に立たされ、
縮小や廃業するところが続出しました。

その地ビールがいま「クラフトビール」と言う新しいポジショニングで注目を集めています。

ひとくちに「クラフトビール」と言っても様々な形態や種類があるようです。
「クラフトビール」の魅力についてパネラーの一人が
“味の幅が他の種類と比べて圧倒的に多いこと”と語っていました。
確かに個性豊かな「クラフトビール」が数多く登場してきています。

もう一人のパネラーの方が、“クラフトとは職人のこと、
大手のメーカーのビールは組織的なチームで作っているけど、
作り手の顔が見えるのがクラフトビールの魅力”と語っていたのも印象的でした。

どちらがいいとか悪いとかと言うことではなく立ち位置の違いです。

個性的な味わいでしかも作り手の顔が見えると言うことは、そこに「物語」が生まれる素地があります。

新しい市場性を生み出している「クラフトビール」ですが、
「物語」がその味わいに加わることにより、さらに幅広いファンを作り出す原動力になると思いますね。

「クラフトビール」を単なる商材としてとらえていると、やはり同質化競争に陥る危険性があります。

今日のセミナーの熱い話を聞きながら、
“作り手の物語”を軸にした「クラフトビール」のブランディングに一度取り組んでみたいなあと思いました。

今日のセミナーでは8社の「クラフトビール」の経営者がパネラーとして登壇しましたが、
話を聞いているだけで本気で飲みたくなりました。もう少し暖かくなってきたら、順番に巡ってみたいなあ。


「クラフトビール」と言えば、3月7日(水)に開催する「第25回ブランディングセミナー」の
ゲスト講演は「COEDO」ビールを製造している「コエドブルワリー」代表取締役社長 兼 CEOの朝霧重治さんです。

セミナーでも紹介されていましたが、世界的に高い評価を得ている「クラフトビール」です。
そのブランディングのプロセスを朝霧社長から聞けるチャンスです。
ぜひ、ご予定くださいね。


第25回ブランディングセミナーのご案内

■日 時:3月7日(水)13:30~18:00
■会 場:東京国際フォーラム(G-408)
■テーマ:眠っている価値を掘り起こせ!

★第1講座:
なぜ今ブランディングなのでしょうか?
櫻田弘文 株式会社 クエストリー 代表取締役

★第2講座:
ブランディング4つのポイント
岡本亮二 株式会社 クエストリー ブランディングディレクター

★第3講座・特別ゲスト講演:
新たなポジショニングで、新しい市場を切り開いたCOEDOビールのブランディングに迫る!
朝霧重治氏 株式会社 協同商事 コエドブルワリー 代表取締役社長 兼 CEO

詳細とお申し込みはこちらから→http://www.questory.co.jp/





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