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2016年11月06日(日)更新

「じぶんを知るって、めんどうくさいけど、おもしろい」  

本日メルマガで配信をした内容をブログでも投稿します。

先週は北海道の帯広市でブランディングについての講演でした。
今回のテーマは「ブランディング5つの作法」です。
 
事例を交えて、5つのブランディグのポイントをお伝えしたのですが、
ポイントの一番目は「他にない自分の強みの見つける方法」でした。
 

とかち帯広空港に向かうJALの機内でウトウトした後に、
機内誌「SKYWARD」をめくっていると、ある本を紹介しているコラムが目に入りました。
 
紹介されていたのは『ぼくのニセモノをつくるには』という絵本です。
作者はヨシタケシンスケさんという方、ぼくにとっては未知の作家です。


 
自慢ではないですが、わりかし本については鼻がきく方だと思っています。
この本はすぐにピンときたのです。

帯広に着くとすぐにAmazonで発注しました。
翌日、講演の仕事を終えて自宅に戻ると絵本が届いていました。
 

帯広で買ってきたパンをワインと一緒に食べながらページをめくったのですが、
30ページほどの絵本ですから、スイスイと読めてしまいます。
 
ところが、読み進めているうちに、ヨシタケさんの世界にグッと引き込まれてしまったのです。
ストーリーはこんな感じです。
 

宿題やお手伝いや部屋の掃除、やりたくないことだらけゲンナリしていた
小学三年生のケンタくんは、ある日いいことを思いつきました。
 
それはニセモノを作ってそいつに全部やってもらうこと。
ケンタくんはお小遣いを全部つかって、一番安いお手伝いロゴボットを一体買ったのです。
 
家までの帰り道、ケンタくんはロボにニセモノ作戦を説明します。
それに対して、ロボは「じゃあ、あなたのことを詳しく教えてください」と答えました。
 
ケンタくんはロボの質問に順番に答えていきます。
 
名前と家族、外から見た自分、好きなものと嫌いなもの、出来ることと出来ないこと、
昔からいままでのこと、周りから見た自分、自分の居場所、ケンタくんしか知らないこと、などなど。
 
質問に答えていくうちに、いろいろなことに気がつくケンタくん。
自宅に着く直前にケンタくんはこんな風にロボに話します。
 
「う~ん、ぼくってなんだろう……かんがえればかんがえるほどいろいろでてきちゃう。
でも、じぶんのことをかんがえるのって、
めんどうくさいけど、なんかちょっとたのしい気もする」

 


読み終わって、「これって昨日、帯広で話したことと同じだなあ」と感じたのです。
ブランディングの第一歩は自分自身の「あるもの探し」です。
 
ケンタくんがたどり着いた結論はぼくはひとりしかいない」。

ブランディングも同じです。
他にない自社、自分ならでは唯一無二の価値を光り輝かせることです。
 
ということで、「ぼくのニセモノをつくるには」という絵本、オススメです。ぜひ、ご一読を!
 
Amazonでは下記からどうぞ。
https://www.amazon.co.jp/ぼくのニセモノをつくるには-ヨシタケ-シンスケ/dp/4893095919

2016年11月06日(日)更新

アルザスの葡萄畑で葡萄をもらう

ドイツから帰国して、結構過密なスケジュールで、
ドイツの田舎の人情の二つめのことが書けませんでした。

やっと落ち着き2週間ぶりのお休みですので、まとめてみます。

実は10年ほど前に、ある年配の男性と不思議なドイツの旅をしました。
その方の案内で、古いBMVでドイツからベルギーのアントワープに移動し、
最後の二日間はフランスのアルザスのリクヴィールという城壁の街で過ごしました。

アルザスといえば、アロマ豊かな白のアルザスワインで有名なところ。
ドイツ産には甘口のものが多いのに対し、アルザスワインはすっきりとした辛口のワインなのです。

今回のドイツ出張は、黒い森の北玄関口の街が拠点でしたが、
調べてみると、電車で1時間半ほどでアルザスに行けるということがわかり、
帰国する前日に出かけてみたのです。



訪れたのはベーゼンベルグという街。
旧市街を散策して、観光のインフォメーションに行ったのですがランチタイムで誰もいません。
肝心のワイナリーがどこにあるのかわからないのです。



しかし、ランチで入ったお店でアルザスワインを飲んでいるときに、
エルトン・ジョンに似た店のオーナーに
ワイナリーのことを尋ねるとワイナリーに電話をかけてくれました。

見学OKということで、呼んでくれたタクシーで20分ほどワイン街道を行くと
「Cleebourg」いうワイナリーに到着。

残念ながら、醸造のところは予約していなかったので見学することができませんでしたが、
10分ほどの映像を見せてくれて、早速試飲の開始です。



試飲とはいえ、気前よく注いでくれるのですっかりいい気分になってしまいました。

予約した迎えのタクシーが来るまでは酔い覚ましで近隣を散策。
葡萄畑はワイナリーの手前でしたので、帰りに車を停めてもらうことにしました。



運転手との10分という約束で葡萄畑に行くと、
農家のおじさんがニコニコしながら葡萄を切って手のひらいっぱいにくれるではないですか?

いっしょに写真にも入ってくれました。



こういう突然の訪問はときには迷惑がられますが、ありがたい応対。
出張の疲れもちょっと安らぐ瞬間でした。

ドイツもフランスも、田舎の年配者は旅人に優しいですね。
ちなみにいただいた葡萄は10分以上待ってくれた運転手さんにプレゼントしました。

2016年10月30日(日)更新

ドイツの田舎で林檎をもらう!

10月22日から29日までドイツに仕事で出張してきました。
ドイツは7年ぶり、東日本大震災の前ですから、ずいぶん前のことのような気がします。

海外は行く度に、自分自身のものの見方に刺激を受けます。
ある意味ではこれが目的といってもいいかもしれません。

仕事の内容は守秘気味があるので、ちょっと書きにくいのですが、
いくつか忘れないうちにドイツの旅のことを書いておこうと思います。

今回訪問したのは中南部の人口12万人弱の小さな地方都市のプフォルツハイムでした。
日本の関東地方でいうと、栃木の那須塩原市、静岡の掛川市の人口が12万人弱ですので、
何となくイメージがわくかもしれません。

印象的だったことはいろいろあるのですが、
ああこういうことが大事だなあと思ったことがありました。

それは、本来の目的の仕事がひと息ついた6日目のこと。
電車に乗って2時間弱でフランスのアルザス地方に行けることがわかりました。

アルザスといえば、アルザスワイン、実は10数年前に訪れたことがあります。
ということで、かなりざっくりとした計画で出かけることにしました。



途中で40分ほどの乗り換え時間があり、電車を降りた街をぶらぶらとしました。
こういう時間は結構好きです。アルザスに着かなくてもいいかなと思うほどです。

駅から10分ほど歩くと、農家の直売所らしきところに出ました。
林檎、胡桃、馬鈴薯のなどが無造作に置かれています。



気になって覗いていると結構お客さんが来るのです。
なかでも林檎は人気らしく、次々と売れていきます。

僕らも食べたくなったのですが、移動中でもあり、量は入りません。

 

そこで、図々しくも3個だけ売って欲しいというと、
農家のおじさんは箱の中から3個のリングを取り出し、
持って行けとばかりに差し出してくれるではありませんか。

お金を払おうとすると、首を横に振って要らないと言います。



ということで、ドイツの田舎で新鮮な林檎をがぶりと食べたのです。
これがみずみずしく美味しいのです。

朝ごはんをしっかり食べたのですが、ガリガリと食べることができました。

実はこの日は、もう一つドイツの田舎の人情に触れることがあったのですが、それはまた次回。

2016年10月09日(日)更新

日曜日の夜のユーモア小噺「5題」

「ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに」がクエストリーの企業精神です。
とってつけたような前振りですが、今週も日曜日の夜にくすっと笑える小噺をご紹介します。


【日本昔話①】
良いおじいさんが飼っていたポチという犬がいました。
ポチが「ここ掘れワンワン」と吠えたところを掘ると、宝物がザクザク。
それを見ていた悪いおじいさんがポチに吠えさせました。
そこを掘るとガラクタばかり。
悪いおじいさんは怒ってポチのシッポを引っぱっりました。
ポチはおもわず「放さんか、じいさん」


【日本昔話②】
キビ団子の好きな猿。さっきもらったにもかかわらず、
桃太郎さん、キビ団子を一つ下さい」と言った。
数少ないキビ団子。桃太郎は猿に言いました。
「も、もうたろう」


【ネズミの大きさ】
「おい、ネズミを捕まえた。大きなネズミだ。」
「なんでぇ、ちっとも大きくねぇじゃあねぇか、こんなの、小せぇよ。」
「いいや、大きい。」、「小さい。」、「大きい。」、「小さい。」、「大きい。」、「小さい。」
すると、ねずみが一声・・・「チュウ」


【美術館にて】
奥様:「この絵、素敵ね、構図も色合いも良いわね。これってルノアールでしょ」
係員:「奥様、それはセザンヌでございます」
奥様:「あらそう。どちらも印象派だから間違えてもしかたないわね?」
   「これはわかるわ、特徴がありますもの?これってゴッホでしょ」
係員:「奥様、それはモディリアーニでございます」
奥様:「モディリアーニ?聞いたことないわね」
   「ああっ。これはわかります、有名ですもの。ピカソでしょ」
係員:「奥様・・・それは鏡です」


【病院にて】
患者:「先生、ちょっと腕が痛いんで見て下さい」
医者:「どの辺ですか?」
患者:「この腕の、この辺、関節のあたり………」
医者:「うーん、ここか、少しひどいなあ」
患者:「痛み止めの注射を打っていただけますか?」
医者:「ここは注射はダメです」
患者:「どうしてですか?」
医者:「曲がり角はチューシャ禁止なんです」


お後がよろしいようで・・・・


◆テーマ
 書店に学ぶ!小さな会社が生き残るためのファンづくりの極意
>詳細はコチラ
 
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◆特別ゲスト:宮川 大輔氏(宮川春光堂本店 店長 )
      
●日 時:2016年11月9日(水)13:30~17:00(受付時間13:10~)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ローズ
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー TEL.03-5148-2508
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 

2016年10月03日(月)更新

「人と本、人と人、人と地域」をつなぐ書店から学ぶ

時代の変化の中で、商売のやり方が大きく変わらざるをえない業種やカテゴリーがあります。
それを後押ししたのはインターネットであることはいうまでもありません。
 
例えば、仕事の関係でいえば、印刷もその一つかもしれない。
ネット入稿により、いまでは営業レスのビジネススタイルが普通になりつつあります。
 
価格の安さ、速さ、手軽さは、それまでの印刷の仕組みを、
がらりと変えたと言ってもいいかもしれません
(クオリティということになると、正直いまひとつ不安ですが・・・)。
 

大荒れの業界って少ないですねえ。


同じように、書店もネットによって、従来のビジネススタイルが大きく変わりました。
確かに、僕もAmazonとリアル店舗を使い分けしています。
 
買う本がはっきりと決まっている時には、Amazonを、
何となくいい本と出会いたいという気分の時は書店に足を運びます。

書店に足を運ぶのは書店の雰囲気が好きということもあるなあ。 

確かに、地方の書店は相当厳しい現状にあると思います。
これは書店だけの話ではありません。すべての業種にとって他人事ではないはずです。
 
それでも、元気にがんばっているお店もたくさんあります。
人の生活はすべてデジタルの世界で完結するはずがありません。

大事なのは「顧客接点」の作り方だと思うのです。
 

「Amazonに対抗する方法」「ネットに奪われた顧客の取り戻し方」
「お金が限られた小さな店が生き残る方法」・・・

こんな問題意識をお持ちの方は、11月9日(水)に東京銀座で開催する
「11月度ブランディングセッション」にぜひお越しください。
 

今回のテーマは、「小さな店が生き残るためのファンづくりの極意」、
ゲストには、山梨県甲府市の書店「宮川春光堂本店」の4代目、宮川大輔さんをお招きします。
 


宮川さんは「《知》の出会いをコーディネートするのが本屋の役割」と考え、
従来の本屋にはない活動を通じて、お客様とつながり、
地域を活性化させ、熱烈なファンを生み出しています。
 
宮川さんがまず取り組んだのは、本屋が持っている要素をきちんと理解して分解し、
自分の地域ならではのものに組み立て直していくことでした。
 

現在は「本を通じて新しい世界と出会いを提供する場が本屋の仕事」とし、
地元の文化を徹底的に掘り下げ、他には真似できない取り組みで活動の幅を広げています。
 
小さな店だからこそできること、自社ならばどのような役割や活動を通じて、
「ファンづくり」が出来るのかを考えてみましょう!皆様のご参加をお待ちしております!!


◆テーマ
 書店に学ぶ!小さな会社が生き残るためのファンづくりの極意
>詳細はコチラ
 
 
◆特別ゲスト:宮川 大輔氏(宮川春光堂本店 店長 )
      
●日 時:2016年11月9日(水)13:30~17:00(受付時間13:10~)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ローズ
 
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株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx または 03-5148-2508
 
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