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2013年02月12日(火)更新

「音読」って最近したことありますか?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。


先日の日曜日は出版書籍のゲラ再校正に没頭しましたが、
編集者からプロの校正者は音読をすると聞き、実際に音読で校正をしてみました。

これまでも原稿を書いている時にも、煮詰まってくると自然に声が出ましたが、
意識してやってみるとこれが何とも新鮮。

目で読むと流してしまいますが、
声に出すことにより、不自然なところ、違和感のある文章が見つかります。

そういえば「素読」と言う言葉がありますが、
難しい文章や教えも大きな声で読むことにより、頭ではなく、身体で理解できるのだと思います。

休日だったので誰も会社にはいませんでしたが、
一人黙々と声を出して原稿を読む姿はちょっと不気味だったかも。

2013年02月09日(土)更新

「商標登録」、音も色も登録可能に

「人々が幸せにあるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


仕事柄、ブランドの商標調査や登録を行うことがあります。

先日もある海外のジュエリーブランドの日本での商標調査を行いました。
(残念ながらこれは登録しても難しいとのことでした)


2月8日(金)、9日(土)の2回に分けて日経新聞の朝刊に
「広がる商標登録」という興味深い記事が掲載されました。

これは、これまで日本では文字や記号に限られていた商標登録が
音や色にも拡大される見込みだという内容。

正確には、現在日本の商標法では
「文字、図形、記号、立体的形状、これらと色彩の組み合わせ」しか登録できません。

特許庁は2014年度中の施行を目指して、国会に商標法の改正案を提出する考えだそうです。


欧米やオーストラリアでは音や色なども商標として認めており、
積極的に登録している企業が多いと記事は伝えています。

例えば、米アップルは、一昨年パソコンの起動音の商標を登録しました。

海外を市場とする日本企業も米国などで商標を登録しています。

例えば、久光製薬はCMで流れる「ヒ・サ・ミ・ツ」のメロディを音の商標として
50カ国以上で登録しているそうです。


商標はそもそも自社のブランドの価値を保護し、類似商品を排除するためのものですが、
その審査の基準はなかなか難しいようです。

とくに単色の商標登録は確かに難しいですよね。

海外では靴ブランドの仏クリスチャン・ルブタンが赤い靴底の商標権をめぐり
仏イヴ・サンローランと争いました。

これは昨年秋に、米連邦控訴裁判所で、
仏クリスチャン・ルブタンの有効性が認められたそうです。






ウチは規模が小さいからと言っていると、
ある日突然他の会社から商標侵害で訴えられることもある時代です。

実際に弊社の取引先でも7~8年ほど前に、
あるフランスの大手企業から商標侵害の訴えを起こされました。
(この企業はこの時期に軒並みに類似名称を訴えていました)

裁判で争うことも必要ですが、想像以上に時間も費用もエネルギーもかかります。

ブランド価値を守るために商標登録を真剣に考えることが必要ですね。
それに思っているほど費用はかかりませんよ。

一度商標の勉強会をやってみるかな。

2013年02月09日(土)更新

新登場よりも「新発見」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


昨日に続き、「やまなしブランドツーリズム・セミナー」で感じたことを書きますね。

当日のスピーカーのお一人が「オズモール」副編集長の荒川直子さん。
(真ん中の方が荒川さんです)



オズモールは「オズマガジン」を発行しているスターツ出版が運営している
首都圏を中心としたOLの恋とキレイを応援するWEBポータルサイトです。

ぜひ、一度ご覧ください、女性が実に欲張りなことがよくわかります。
これでもかってくらいの濃厚なサイトです。
http://www.ozmall.co.jp/

ちなみにオズモールのユーザー登録数は165万人だそうです。すごいね。


荒川さんのお話ではたくさんの気づきがあったのですが、
そのひとつが「新登場」よりも「新発見」。

山梨県観光部のブランド推進課の佐藤さんはこれを「リブランディング」と語っています。


ブランディングの「価値のタネ」を発見する時のひとつの心構えに
「ないもの探し」よりも「あるもの探し」があります。

ないものをいくら探しても見つかりませんが、
実は見飽きたあるもののなかに「価値のタネ」が眠っています。

「新登場」も確かに魅力的ですが、そうそう画期的な商品やサービス、
既成の概念を覆すような新パラダイムは生まれません。

新登場と言いながらも、小さな変化で、
どこが違うのかわからないものやどうでもいいようなものがたくさんあります。


ならばどうするか。

価値がないのではなく、当たり前すぎて、常識的で光があたっていないだけのこと。

いま目の前にあるものの価値を新たに編集し直すことの方がおもしろい。

角度を変えてみると、新鮮な「新発見」が生まれます。


セミナーの翌日、ある経営者の方と話していて「猫ちぐら」が話題になりました。

「猫ちぐら」ってご存知ですか。(犬ちぐらもあるようですが・・・)

これは藁で編んだ子守のためのお椀型で「ゆりかご」のこと。
新潟県関川村周辺の伝統工芸品だそうです。

これがいま猫のペットハウスとして注目を集めています。
詳しくはこちら→http://www.nekochigura.com/

「猫ちぐら」についての本も出版されているのですから驚きです。

これなんかまさに「新発見」だと思うんだけど。

うちの老猫「ぷり」にも買ってあげたいなあ。




2013年02月08日(金)更新

「やまなしブランドツーリズム・セミナー」に参加しました。

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。

 
昨日、山梨県笛吹市で開催された「やまなしブランドツーリズム・セミナー」に初めて参加しました。
このセミナーは友人の山梨県庁観光部のブランド推進課の佐藤さんのFBで知りました。
佐藤さん、ありがとうね。
 
僕も山梨生まれですが、山梨にはワイン、ジュエリー、フルーツ、日本酒、織物、和紙など
たくさんのブランド資源があります。

僕の生まれ育った南アルプス市は桃、さくらんぼ、スイカなどが栽培されていて、
山梨のフルーツ王国ですよ。
 
山梨に行ったことがない人が実は河口湖、清里には行ったことがあり、
そこが山梨県だと思っていないと言う話は笑えないことだけど、ちょっと笑ってしまいました。
(でも本当にそういう人がいるのかなあ、いるんだろうな)
 
山梨ブランドの極めつけは「富士山」ですね。先日出張で飛行機に乗ったけれども
上空から見てもその唯一無二の存在感はすごいね。





でも正直に申し上げると、子供のころから毎日見て育ちましたので
そんなにすごいとは感じていませんでしたが・・・。
 
「やまなしブランドツーリズム」はこれらの山梨県の地域ブランドを核にした
体験・交流型の新しい旅行商品のことです。

佐藤さんの講演では、地域ブランド産業と観光産業が
「認識不足」「連携不足」「発信不足」に陥っていると指摘。これも同感ですね。
 
佐藤さんは、ソーシャルメディア等を最大限に活用し、新しいネットワークを構築し、
旅行商品を造成し販売すること、
そして真の目的は山梨のファン・リピーターを作ることを強調していました。
 
笹子トンネル事故でアクセスが不便でも山梨に行こうと言うファンを作り、
維持していくことを語っていましたが、ブランドのファンと言うのは救済や支援と言う行動をとります。

それが自分の使命だとさえ感じるのがブランドのファンです。
 
渦中に入ると自分たちの持っている本来の価値が見えなくなるのは地域も会社もショップも共通です。
あまりにも身近すぎて、常識的で、当たり前になっているのだと思います。

眠っているすごい価値に気がついていないのです。
 
生活者が地元のことに価値を感じているのにも関わらず、
やはり中央志向、マス志向、最大公約数志向からなかなか抜け出せません。

価値のパラダイムはすっかり変わったのになあ。
大きいことはそんなに魅力的ではなくなってきていますよ。
 
主流、中央、大勢に仕組みを合わせていくことは、一見すると安心、無難のように見えますが、
しかし、意識するかどうかは別として、
これは実は国内外の大手企業とガチンコでぶつかる同質化競争と言うリスクを背負わなくてはなりません。
 
地方や中小企業であることは追い風です。時代の扉が開きやすくなっているのを感じます。
それを活かすには、しっかりと自分の軸を立て、立ち位置を絞り込み、
愚直に深堀りをしなければ支持を得ることはできません。
 
地方だから、小さいからこそ、この特性を生かし、
価値の連携を図り、ネットワークを組む、ソーシャルな土俵で勝負することがかっこいいのになあ。
そんなことを感じさせてくれたセミナーでした。
 
オズモールの副編集長の荒川直子さんの話もすごくおもしろかった。
それは今度また書きますね。
 

2013年02月07日(木)更新

「何となく感じが悪い」が曲者です。

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。

 
「店は生き物」と言いますが、お客様はこのことを無意識に感じます。
「何か感じ悪いなあ」というつぶやきとともに。

そんなことを一昨日感じました。
 
会社の近くにおいしいワインと食事が手頃の価格で飲めるお店が昨年オープンしました。
仕事が終わってちょっと飲みたい時に便利なので、これまで何度か利用しました。
 
昨夜も9時過ぎに撮影の仕事を終えてスタジオから
帰社したメンバーといっしょに立ち寄りました。

ほぼ満席でしたが、タイミング良く席が空きはいることが出来ました。

ところが後ろのテーブルの4人グループがにぎやかさを通りこしてうるさいほどの騒ぎ。
 
話をしながら飲めるのがいいところなのですが、向かいの相手の声も聞こえないほど。

しばらくすると、離れた席が空いたので、お店の方にお願いして移動しました。
 
「ずいぶんにぎやかだね」と声をかけると、
「すみません」という申し訳なさそうな返事が戻ってきました。
 
しばらくしてワインをボトルでオーダーして飲もうとした時に運ばれてきた
ワイングラスの縁が汚れているのに気が付きました。
 
う~ん、どうしたのかなあ。こんなことはこれまではなかったのに。

お店がもう1店舗増えたことは聞いていたので、
どうしても手薄になったのかなと思ってしまいます。
 
「そう言えば、以前いた気配りのきく女性スタッフの姿が最近見えないよね」
と粗探しをしたくなります。

そのうちにいっしょのメンバーも「何かこの味も飽きたよね」と言いだす始末。
 
こうなると「何となく感じ悪いよね」の負のリンクがつながってしまいます。

飲食店だけではなく、物販の店も含めて「お店は生き物」。
 
店側は「このところ人手が足りなくて」、「いろいろなお客様がいるので」
といった軽い風邪をひいた程度で考えていても、
お客様から見ると相当に重症ということもあります。
 
自戒を含めて、向かうべき軸を明確にして、
日々基本を見直すことの大事さを実感した夜でした。

それにしてももったいないよなあ、あのお店・・・。
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「やまなしブランドツーリズム・セミナー」に参加しました。
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「何となく感じが悪い」が曲者です。
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