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2015年10月16日(金)更新

上質な批判精神

「小さくて光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 
 
クエストリーの若手女性メンバー3名が、話題の店やスポットに行き、
そこで感じたことを「ブランディングクエスト」というタイトルで、
毎月一度「ブランディグクラブ」の会報で発表しています。
 

これまでに取り上げたのは、「インスパイアード by スターバックス池尻大橋店」
「かもめブックス」「100 本のスプーン」「伊東屋銀座本店」
「銀座NAGANO」「無印良品有楽町店」です。なかなかいいセレクトをしています。
 
取材先や取材方法等は、自由に任せているので、あまり干渉しないのですが、
「伊東屋銀座本店」の視察報告を聞いていて、
「これは、ちょっとおかしいぞ」というよりも「まずいぞ」と思ったことがあり、
少しだけ注文をつけました。
 

3名は取材前にネットで検索をし、視察店の情報を調べていました。
これは問題ありませんし、必要なことです。

しかし、ネットで確認をしたコンセプトなどに縛られて、視察を行うと、
それに合わせて物事を見るようになります。
 
つまり予定調和的な視察になるのです。
「ここがコンセプトを表現している」「これは情報の通り」といった感じですね。

あながち間違いではないのですが、ネット情報が正しいと思い込むと、
大事なことを読み違える危険性があります。
 

こちらが伝えたのは「上質な批判精神」でした。

本当に正解のない時代です。伝え手側が言っていうことがすべて正しいわけではありません。
実際にはコンセプトと大きくかけ離れた事象はたくさんあります。
 
視察には、いい意味での重箱の隅を突っつくような「あら探し」が必要です。

プロならば、情報をインプットしたら、一度それを封印し、シンク(考える)して、
アウトプットすることがすごく大事だと思うのです。
 

3名はこちらの言わんとしていることを理解してくれて、
その後は「インプット→シャットアウト→シンク→アウトプット」を実践してくれているようです。

まあ、シンク(考える)の内容にはまだ物足りなさを感じる時もありますが………。
 
 

11月度ブランディングセッション
「危機を乗り切るために経営者がすべきこと」
◆日時:11月18日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fジャスミン
 
 

クエストリー:http://www.questory.co.jp
 

2015年10月14日(水)更新

生活の課題を解決し、人を幸せにする専門家集団

「小さくて光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 

「商品をおけば売れる時代の体質から抜け切っていない」

これはイトーヨーカ堂の2割閉鎖に踏み切った
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長の言葉です。
 
この言葉を借りるならばまさに敵は心中にありですね。


中小企業や小さな店が生き残るには、
大量販売、価格訴求という土俵は最も避けなければなりません。
 
同質化競争で一喜一憂するよりも、別な土俵に軸足を移し、
買い手の立場に立って、どうしたら喜んでもらえるのかという
シンプルな問いに対する答えを出さなければなりません。
 

その答えは、安さや量のスピードの同質化競争ではなく、
「人を幸せにする」という価値を軸にしたものです。
 
しかも、それは部分的な手法や一時的な対応のレベルではなく、
経営の軸(=ミッション)そのものを定めることが求められています。
 
あらためてミッションを構成する
ポリシーやコンセプトやカルチャーの重要性を感じます。

ミッションによって、物事の判断基準が明確になり、
やることとやらないことがはっきりとしてくるのです。
 

「ミッションって何だかめんどうだし、本当に必要なの?」
いやいや中小企業や小さな店は、ミッションなくして生き残るのは困難な時代ですよ。
 
絞り込むことに不安を覚える経営者が少なくありませんが、
不思議なことに、とんがればとんがるほど、支持が高まってきます。

集中化することで、無駄はコストを使う必要がありません。
限られた経営資源を一点に集中化することが強さを生んでいきます。
 

とくに人的な資源をプロフェッショナル化することです。

「生活の課題を解決し、人を幸せにする専門家集団」が、
いま新しいビジネスモデルになるのを感じます。
 
 

11月度ブランディングセッション
「危機を乗り切るために経営者がすべきこと」
◆日時:11月18日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fジャスミン
 

 
クエストリー:http://www.questory.co.jp
 

2015年10月13日(火)更新

真似も10年続ければ・・・

「小さくて光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 
 
ノーベル賞を日本人が二人受賞されましたね。とくにうれしかったのは、
僕の故郷の山梨県出身の大村智さんが生理学・医学賞を受賞されたことです。
 
大村さんの口癖は、「人の真似をするな」だそうです。
「真似をやったらそれを超えることはできない」と語っています。

ブランディングも同じですねえ。 
 

成功事例は成功した人のものであり、
それをそのまま真似しても上手くいくという保証はどこにもありません。
 

いつもいろいろな事例を見ると、そんな風に感じるのですが、
先日お会いした経営者の方がおもしろいことを語っていました。
 
その店はお客様へのサービスであることを続けているのですが、
「どんなところから生まれたアイデアですか」
というこちらの質問に対してこう答えたのです。
 

「あるメーカーさんからアイデアをいただいたんです。
でも肝心のメーカーはそれをやめてしまいました。
私どもはかれこれ10年以上続けています」
 
それに続いておっしゃられたのが
「真似も10年以上続ければオリジナルになります」という言葉でした。
 

思わず「なるほどそういう考え方もあるなあ」と妙に納得したのです。

確かに10年以上も続けていると、やり方や伝え方にも独自の工夫が生まれます。 
これが結果として、オリジナルになってくるのだと思います。

「オリジナルは継続の力から生まれる」
そんな風に考えを新たにさせられた瞬間でした。
 
 

11月度ブランディングセッション
「危機を乗り切るために経営者がすべきこと」
◆日時:11月18日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fジャスミン
 
 

クエストリー:http://www.questory.co.jp
 

2015年10月01日(木)更新

情けない!かすれ声での講演

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの桜田です。


盛岡のお取引先でのブランディングセミナーを終えて、仙台に移動しました。
今夜は仙台泊まりです。強い雨・・・明け方まで大荒れのようです。

話すことはコンサルティングの仕事で不可欠の要素です。
お取引先と個別の話し合いもありますが、今日のような講演の依頼も少なくあります。


話すことが仕事でありながら、今日は本当に困りました。
というよりも参加者に申し訳なかったなあという気持ちです。

どうしたのかと言いますと、朝から声が出なくなってしまったのです。
まったく出ないということではなく、かすれ声なのです。

今日はハスキーボイスですなどと、講演の頭に話しましたが、
時間が経つにつれ、それどころではありませんでした。

原因は、治ったと思った風邪がぶり返したのです。
風邪なんか年に一度くらいしかひかなかったのになあ・・・。



ひきはじめからもう3週間ほどになりますが、本当にしつこい風邪です。
熱もなく、頭痛もないのですが、喉の調子が変なのです。

咳も出るのですが、それよりもすっかり声がやられてしまいました。
60歳を迎えたら、治癒力も免疫力も落ちてきたかと思うと、いな~あな感じです。

かすれ声になるとは予想しませんでした。
これまでの調子が悪いときもありましたら、話し始めると何とかなったのです。

午前中90分間、午後からワークタイムをはさんで60分間の講演はなんとかこなしましたが、
この状態ですから、参加者にとってはお聞き苦しいことこの上もありません。



セミナー終了後には、新しく始まるプロジェクトを支えてくださる
大事なキーマンの方々とのお引き合わせもあったのですが、こちらもかすれ声でした。

内容以前の問題として、これではダメですねえ。プロ失格です。
早めにしっかりと治して、体力をつけて、常にベストの状態でいなくてはと思う仙台の夜です。



11月度ブランディングセッション
日 時:11月18日(水)13:30~17:00
会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7F ジャスミン
テーマ:危機を乗り越えるために経営者がすべきこと
    ~つぶれてたまるか、ピンチをチャンスに変える!~


クエストリー:http://www.questory.co.jp


 

2015年09月24日(木)更新

毎週発行している「クエストリー・ブランディングクラブ」会報のこと

「小さくて光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。
 
 
毎週金曜日に発行している「クエストリー・ブランディングクラブ」の会報が
明日の発行で690号になります。パチパチパチ!

ブランディングクラブは2013年7月に発足したので、
会報の前には「ショップブランディングレポート」という名称でした。
 
実はその前は「クエストリーレポート」、始まりは「六然レポート」でした。
つまり、これまでに4回名称が変わったわけです。

変わったのは名称だけではなく、最初はA4にWordの文字だけの1枚のレポートでしたが、
いまではA4・カラーの4ページです。
 

これは先週発行した689号です。


そういえば、20号目くらいまでは、Faxとメールの両方での送信だったなあ。

最初はお取引先や仕事仲間に20名ほどに送っていました。
いまではクラブ会員と仕事の関係先の50名ほどに送っています(あんまり増えていないなあ)。
 

クエストリーを立ち上げる前の、フリーランスのときから発行しているのですが、
途中何度か中断もありました。

社内でもやめようという声が何度も上がりましたが、
そのたびに「いや続けよう」と話し、かれこれ15年ほどは続いています。

我ながらしつこいなあと思います。
 

正直言って、取材や原稿やレイアウトが毎週ですので、
メンバーにとっては結構大変な思いをさせていると思います。

でも、クラブ会報として役割だけではなく、
これがクエストリーの考え方を整理させてくれているのを実感します。

それと「ブランディング対談」という2週に渡り掲載している
ブランディングに取り組んでいる方との対談のコーナーがあるのですが、
これまで50人くらいの方々にご登場いただきました。

このネットワークがクエストリーの大事な資産でもあります。
 

会報なので、会員以外には出していないのですが、
もしサンプルを見たいという方がいましたら、メールでもFBでも構いませんので、ご連絡をください。

ちょっと前のものになりますが、お送りいたします。
 


11月度ブランディングセッション
「危機を乗り切るために経営者がすべきこと」
◆日時:11月18日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fジャスミン
 


クエストリー:http://www.questory.co.jp
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