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2014年07月18日(金)更新

大きな努力で小さな効果を上げ続ける

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


これまで経営の常識は「小さな努力で大きな効果」でしたが、
どうもこれは誤りのような気がします。

もちろん効率を求めることの必然性は疑う余地はありませんが、
いま必要なのは「大きな努力で小さな効果を上げ続ける」ことだと思います。


AとBの方法があった時、
BがAよりも劇的に良くなるならば、人はBの方法を選び取り組みます。

しかし、Bがわずかしかよくならないと、
人はBの方法を馬鹿にして、いままでのやりなれたAの方法を続けてしまいます。

わずかでもいいことならば、それにすぐ取り組む人が成果を上げられます。


微差、僅差という言葉がありますが、わずかな差でも続けていくと大きな差になります。
わずか1度の角度でも、100m先では1.74mの高さになります。

ただし、勘違いしてはならないのは、
微差、僅差の積み重ねは、ただ同じことを繰り返すことではないことです。


やれば誰でもできる簡単なことをおろそかにせず、
常に工夫を繰り返し、徹底してやり抜くことが絶対差につながります。



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2014年07月17日(木)更新

「ココ・シャネル」に学ぶブランディングのエッセンス

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


あなたもココ・シャネル(本名ガブリエル・ボヌール・シャネル)をご存知だと思います。

シャネルのファッションにはそれほどの関心はありませんが、
ココ・シャネルという人物にはブランディングという観点から惹かれるものがあります。
 


彼女の人生はまさに波乱万丈です。
幼少時代に母親が他界し、父にも捨てられ、孤児院や修道院で暮らしていました。

歌手を夢みたのですが挫折、紆余曲折の末、
帽子のデザインが認められデザイナーになったのです。

デザイナーになったシャネルは、女性たちが窮屈なコルセットでウエストを縛り、
重く動きにくいドレスを身にまとっていたことに疑問を投げかけたのです。

女性の自立を掲げ、「窮屈な服からの解放」がシャネルの挑戦でした。



当然、保守的な人々からは痛烈な非難を浴びましたが、
シャネルがデザインした女性の体型を活かした
美しいシルエットの洋服は大絶賛を持って迎えられました。


他にも、シャネルが起こしたファッション革命はたくさんあります。

足首を隠すようなスカートしかはけなかった時代にスカート丈を短くしたこと、
下着の素材であったジャージーを初めてドレスに使用したのもシャネルでした。

長くぶら下がったイヤリング、何連ものバングル、
幾重にも重ねたパールのネックレスもシャネルのアイデアです。



1939年、ファッション界の女王といわれたシャネルは、
一部の店舗を残し、すべてのビジネスを閉鎖し引退をします。

しかし1954年、15年間の沈黙を破り、
何と70歳で再びファッションビジネスにカムバックするのです。

その時に発表したのが有名なシャネルスーツでした。



シャネルはこんな言葉を残しています。

「流行は色褪せるが、スタイルだけは不変」

「好きでないことはすべて反対、つまり好きだということによって、私は自分の人生を切り開いてきた」

「かけがえのない人間になるためには、常に他の人とは違っていなければならない」。


かなり強烈ですが、まさにブランドのエッセンスのような言葉です。
「窮屈な服からの解放」というシャネルのファッションは、シャネルの生き方そのものです。

あなたが大事にしていることは?好きなことは?他との違いは?………ぜひ、考えてみてください。



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2014年07月16日(水)更新

店の終わりは、お客様の始まり

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


お客様がご来店してくださり、商品をご覧になり、気に入ったものを見つけました。
商品の特徴や機能、価格、特典をご説明すると、お買い上げいただくことになりました。

お支払いをいただき、店頭までご案内をいたします。
当然“ありがとうございました”とお声をかけてお見送りをいたします。

これでご商売は終了しました。


これがいままでのご商売の基本でした。しかし、いまこれでは売れません。

この基本の接客の流れに加えなければならないことがあるのです。

それは、お客様の目的は購入することではなく、購入した品を使うことです。

店にとっての終わりは、お客様にとっては始まりなのです。
 

お客様は買い手ですが、同時に使い手なのです。

これまでは、使い方や使う場面は、
店はあまり関心を寄せなくてもよかったのですが、そうはいかなくなりました。

なぜならば、商品そのものでの差別化が難しくなってきたからです。

売ることで終了していたご商売に、使うことのアドバイスや情報を加えなくては、
リピーターになってくれないのです。

しかも、お仕着せの情報や一方通行のアドバイスでは嫌がられるだけです。

“わかってないなあ”というお客様の本音に鈍感なお店は支持されません。

店は販売のプロかもしれませんが、お客様は使い方のプロです。

これまでの引き出しに、
使うという新たな情報が詰まった引き出しを加えなくてはならないのです。



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2014年07月14日(月)更新

「個」から「絆」へ、3つの「手」によるネットワーク

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。


先週、「川上、川中、川下」から「
使い手、助け手、創り手」へのシフトについて触れました。

今回はこのことをもう少し踏み込んでみたいと思います。
少し長いブログになりますが、もしよろしければお読みください。


「川上、川中、川下」という言葉で表現される流通体制は、
製造業であるメーカーを頂点として、
問屋を通じて小売店に商品が流れていくことを意味しています。

この川上支配に対抗しようと、大手小売業は出店を繰り返し、
規模を拡大し、次第に川中、川上に対して大きな発言力を持つようになりました。

GMS(ゼネラル・マーチャンダイジング・ストアー)がその代表格です。

「川上、川中、川下」の力関係が変化し、大手小売業といわれていたのが、
いつのまにか流通業といわれるようになったのです。


いずれにしろ、垂直の流れの中では、消費者はモノさえあれば買ってくれる存在でした。
新製品が次々と登場し、旺盛な消費欲求が市場を支えていたのです。

消費者の購買行動は品揃えの鮮度と量と価格で決まることがマーケティングの基本でした。

そして、消費者も、モノを購入することによって幸せを実感出来た時代だったのです。
 

しかし、時代は変わりました。

生活に必要なものはひと通り揃っており、
新たな買い物をしなくても特別に不自由を感じることはありません。

消費者は数多くの購入経験により、
本当に必要なものは何かを見抜く目を持つようになりました。

さらに、インターネットの普及により、
質の高い大量の情報を簡単に手に入れられるようになりました。


モノ不足の右肩上がりの成長時代ならまだしも、モノ余りの成熟時代においては、
「川上、川中、川下」という商品を主軸とした流通体制はもはや通用しません。

出せば売れる、並べれば購入するという供給者優位の時代ではないのです。
大量生産、大量商品の時代が終焉を迎えたのです。


「川上、川中、川下」は個々によくなることを目指していました。

しかし、「使い手、助け手、創り手」は全体の絆を考え、
相互によくなることを目指すネットワークです。

使い手もその一員です。
なぜならば、いまの使い手は受け身の消費者ではありません。

SNSや口コミ等を通じて、助け手、創り手を刺激し、いい関係を築く役割を担っています。



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2014年07月14日(月)更新

働くとは「傍」を「楽」にすること

「小さくても光り輝くブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。

 
1週間の始まりです。朝から気温がぐんぐんと上がり、暑い1日になりそうです。

さて、諸説があるようですが、日本語の「働く」という言葉は、
「傍」を「楽」にするという意味だそうです。
 
傍を楽にすることですが、ここでいう「傍」とは誰のことでしょうか。
自分や家族を楽にするためにお金を稼ぐ」、これが一般的です。

利益をもたらしてくれるお客様のために、あるいは共に働く仲間と答える方もいるかもしれません。
どれも正しいと思います。


でも、もう少し深く考えると、外注先や仕入れ先も「傍」のひとつです。
大きな会社になりますと、株主も存在します。


さらに、「傍」のひとつに「社会」を加えたらどうなるでしょうか。
こういうと、ソーシャルビジネスやNPOのことって思う人もいると思います。

でも、普通のビジネス?(なんか変な言い方ですが・・・)でも、
社会の役に立っているかどうかという視点がすごく大事になってきています。

 
商売やビジネスを通じて、お客様に喜びを提供する。
その結果として、利益が生まれる。

そして同時に社会がよくなるという「働く=傍を楽にする」ことの循環です。

 
かつては大きな利益を生み出すことがいい会社でしたが、
売り上げや利益だけで評価される時代は終わりました。
 
単にお金儲けだけではなく、世の中がよくなるために取り組むことが仕事です。
ブランドとは公益性を持つ存在・・・最近とくにそう感じます。



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