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2015年10月22日(木)更新

「寄り添う」と「媚びる」の違い

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


クエストリーはカタチのあるものを提供している会社ではありません。

コンサルティングやプランニングはもとより、
目に見えるブランドシンブルや印刷媒体やホームページなどの、
見に見えるカタチを創る仕事もありますが、
基本は目に見えないデザインの仕事です。

これらの仕事で大事になるのはコミュニケーションに基づく信頼関係です。

ところがこのコミュニケーションの考え方、とらえ方が
あいまいのままですと、真の信頼関係は生まれません。

わかっているようでいて、これがときには大きなトラブルになるのです。

 
コミュニケーションの本質は「違いを明確にすること」です。

これまでずっとそう思って仕事をしてきました。
結果的にはそれがぶつかり合いになることもありました。
でも、そのぶつかり合いは双方が良くなるためのものであり、感情的ないがみあいではありません。

 
「コミュニケーション=仲良くすること」という考えには抵抗があるのです。

それでも一般的には
「相手と仲良くすること」「揉めないですますこと」が
コミュニケーションだという風潮があります。

「仲良く、揉めないで」の行き着く先は「媚びる」ことにつながります。


 
もちろん、無用なぶつかり合いは意味がありませんが、
自分の考え方はこうだけど、あなたはどう思いますか?」
といったやりとりこそがコミュニケーションだと思います。

これは真剣に相手を認め、お互いの思いをすり合わせる「寄り添う」気持ちがなければできません。

 
お客様満足という大義名分のもと、お客さんの要望を何でも
「はい、はい」と聞き入れるようになってしまってはNGです。

大人の知恵だという考えもあるかもしれませんが、
やはり「媚びる」精神は個人的に好きになれません。

 
ましてや相手に好かれるための歓心を買うようなおべんちゃらやリップサービスは辟易するのです。
相手の強さや魅力の前で、自信を失い、自ら屈しているとしか思えないのです。


偉そうな態度という表層的な見方ではなく、どうであれお互いの課題の前では対等です。

 
媚びたり擦り寄ったりすることよりも、お互いの持っている考え方、経験、能力を重ね合わせ、
より方向に持っていくことがコミュニケーションです。

媚びること」と「寄り添うこと」はまったくの別物です。
ここを勘違いすると大変なことになります・・・と常に肝に命じています。



11月度ブランディングセッション
「危機を乗り切るために経営者がすべきこと」
◆日時:11月18日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fジャスミン
 
 

クエストリー:http://www.questory.co.jp