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2014年07月21日(月)更新

モノづくりの現場に行くと社員の目の輝きが違ってきます

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

昨日のモノづくりの現場に行くことの続きです。

いまでは多くの業界で生産者の情報が信頼や安心の証しとして公開されるようになりました。
生産者や産地の情報はいまや当たり前になりつつあります。
 

仮に隠したとしても、インターネットを中心とした情報社会では、
その気になればある程度まで追跡をすることが可能です。

隠さずにどんどん情報を出したものが支持を得られる時代なのです。
 

中途半端に販促費や広告宣伝費を使うのならば、
モノづくりの現場に足を運んだほうが価値あるお金の使い方になります。

わけのわからない勉強会をやるよりも、
モノづくりの現場に社員を派遣した方がはるかに効果的ではないでしょうか。

それに社長ばっかり行ってもしようがないでしょう。
お客様と接する社員を行かせなくてどうするのって思うんです。
 

もちろん遊びではないのですから、
派遣する目的をはっきりと伝えることが重要なのは言うまでもありません。

これまでも何度も経験したことですが、
モノづくりの現場に行って戻ってきた社員さんは目の輝きが違います。
 

顧客に伝える語り口や表情にも力がみなぎっています。

「物語」を目指すべき顧客に伝えるためには、特別な技術や能力ではなく、
モノづくりの現場で感じた知識と感性の情報の引き出しを増やすこと、これしかありません。

最高の社員教育だと思います。
 
 

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クエストリー・ブランディングクラブ
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2014年07月21日(月)更新

​モノづくりの現場は「物語」の宝庫です

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 
先週開催いたしました「7月度ブランディングセッション」は
「モノを売るための『物語』の生み出し方」がテーマでした。

湘南ブランディングストリー研究所の川上徹也さんの講演とワークタイムで充実した会となりました。
 
 
さて、当たり前のことですが、買うという行動の前には必ず「欲しい」という現象があります。
その「欲しい」を作り出すのが「物語」だと思うのです。
 
では「物語」はどこに眠っているのでしょうか。

実は「物語」の種のひとつは「モノづくり」の現場に眠っています。
小売店の方々と話をしていて残念に思うことは、このモノづくりの現場へ足を運ばないことです。
 

書物やインターネットから得られる知識ももちろん大事ですが、
創り手の思いははるかに貴重な情報です。

クエストリーではお取引先の方々といっしょに
これまでたくさんの国内外のモノづくりの現場に足を運んできました。
 

中でも印象的だったは宝石の産地です。

情報とは五感を通して感じ取るすべてのものだと思いますが、
現地で感じる空気、聞こえるざわめき、漂う臭い、土の感触、口にした味わい、降り注ぐ光………
これらすべてが「物語」のタネなのです。
 

 
バンコクのチャンタブリの鉱山です。研磨の技術がすごかった。

宝石の産地に小売店の方々といっしょに訪問し始めた頃のことですが、
一部の問屋さんから「流通の短縮化によるコストカットが目的」という声を頂戴しました。
 
しかし、モノづくりの源を訪ねる目的は、コストカットではなく、
そこでしか得られない情報を手に入れることです。

これを理解していただくのに相当苦慮したのを思い出します。
 

また、小売店側にもモノづくりの現場に行くことのアレルギーがありました。
「面倒くさい」「費用がもったいない」「時間が取れない」「人手がない」「行く理由がわからない」
その多くは怠慢としか思えない内容でした。
 
当初は積極的にお誘いをしたのですが、
いまはその重要性に気がつかない方をお誘いしても無駄だと感じています。

 
 フランスのミネラルショーです。ここはおもしろかったなあ。

モノづくりの現場にも抵抗がありました。
抵抗というよりも無関心と言った方がいいかもしれません。

自分たちの行っていることに価値があることを感じていないのです。
 

しかし視点を変えれば、やはりモノづくりの現場は宝の山です。
使っている道具ひとつにしても消費者から見れば新鮮な情報です。

創り手の何気ない一言が「物語」になるのです。
 
しつこいようですが、モノづくりの現場は宝の山です。



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2014年07月21日(月)更新

父が作ってくれた机

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


僕の父は建具師でした。建具師と言ってもいまの若い人にはわからないと思います。
父は主に襖や障子を作り、時には茶箪笥やテーブルも作っていました。

 
その父が、僕が小学校に入学した時に学習机を作ってくれました。
3歳違いの弟も同じように父の作った机が入学祝いでした。

しっかりとした机で、小学生には少々場違いに感じるような渋い化粧板が貼られていました。

 
この机を高校を卒業するまで使っていました。

しかし、高校を卒業し、大学に入り、卒業し、就職をし、結婚をし、
帰省するたびにあったはずの机がいつの間にかなくなっていました。

おそらく、実家を離れた後は物置に置かれていたはずです。
 
そして、農機具や雑多なもので手狭になった物置から、いつの間にか消えたのだと思います。
もちろん、家長である父が処分したのでしょう。


聞いたことはないのでわかりませんが、父にとってはそれほど感慨はなかったのかもしれません。
 
時々、あの机がいまあったらと思います。

おそらく、市販のものを参考にしたのだと思いますが、
天板も一枚板だったし、引き出しが4つついていました。

市販のものと変わらず、いやそれ以上に丁寧な作りだったように感じます。

 
いま思うと、父は、どんな気持ちであの机を作ったのでしょうか。

当時は、景気が右肩上がりの時代で、父は仕事場で夜遅くまで仕事をしていた記憶があります。
その合間の机づくりは嬉しい仕事だったのではないかと思います。
 

あの机をもう一度見てみたい。そして父に聞いてみたい。
「親父、どんな気持ちであの机を作ってくれたの?」

山梨のお盆は8月、墓参りは父に対する思いを確認する日でもあります。



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