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2012年08月02日(木)更新

「金子みすゞ」と「ブランディング」

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。



 

もう10年近く、月の初めにハガキをくれる知り合いがいます。

その時々に感じたことや気になる言葉が書かれているのですが、
昨日届いたはがきには「金子みすゞ(かねこ みすず)」の詩が書かれていました。
 
ご存知の方も多いと思いますが、「私と小鳥と鈴と」という詩です。
あらためて読んでみると心に響きますね。
 
「違い」や「強み」はブランディグでは重要な要素ですが、
ライバルに勝つための「違い」や「強み」ではなく、この詩のように
「みんなちがって、みんないい」・・・これがブランディングのバックボーンです。

 
私と小鳥と鈴と」
 
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
 
私がからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんの唄は知らないよ。
 
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。


 
こういうとちょっと変な見方と思われるかもしれませんが、
「私と小鳥と鈴と」だけではなく、「金子みすゞ」の詩には
ブランディングにつながることがたくさん書かれているように感じます。
 
例えば、「土」という詩にもそれを感じます。
一つひとつの道に役割があるように、一つひとつの店や会社に「ミッション」があるのだと思います。
 

「土」
 
こッつん こッつん
ぶたれる土は
よいはたけになって
よい麦生むよ。

朝からばんまで
ふまれる土は
よいみちになって
車を通すよ。

ぶたれぬ土は
ふまれぬ土は
いらない土か。

いえいえそれは
名のない草の
おやどをするよ。

 
 
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