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2012年06月13日(水)更新

今日は「キング・オブ・スウィング」の命日

 「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。
 
今日6月13日は、クラリネット奏者でジャズバンドのリーダー、
「ベニー・グッドマン」の命日(1909~1986)です。





「ベニー・グッドマン」と言えば「キング・オブ・スウィング」と呼ばれるようにスウィングジャズの代表的存在です。

アメリカで最も大衆に愛されたジャズミュージシャンといってもいいかもしれませんね。
 
「ベニー・グッドマン」はシカゴの貧しい仕立て職人の九男として生まれました。
10歳の時に無料で学べる音楽教室でクラリネットを手にし、11歳でデビューを果たします。

持って生まれた才能もあったのでしょうが、貧しさから抜け出すために音楽が必要だったのでしょうね。
 
1932年には自ら楽団を結成し、NBCラジオに定期的に出演。
1935年のロサンゼルスの有名なダンスホールである
パロマーボールルームでの大成功をきっかけに人気を獲得。
1938年にはカーネギーホールで最初のジャズコンサートを行い、その地位を不動のものとします。
 
グッドマンの功績のひとつは実力のある黒人ミュージシャンを別けへだてなく起用したことでも知られています。
「ジーン・クルーパ」、「テディ・ウィルソン」や「ライオネル・ハンプトン」もグッドマンのバンドに参加しています。
 
グッドマンは一見するとアメリカの会計士?のようですが、何とも言えない柔和な表情をしています。
彼の公正な人柄が人種の壁を越えて多くのミュージシャンを惹きつけたのだと思います。
 
1955年公開の前半生を描いた映画「ベニー・グッドマン物語」にちょっと素敵な場面があります。

グッドマンがまだそれほど人気を得ていなかった頃のエピソードです。
グッドマンのバンドは地方巡業先の劇場でたった一晩の演奏しか認められませんでした。
 
当時のビッグバンドのジャズはダンスミュージックです。グッドマンのバンドが演奏を始めた時のことです。
最初はフロアで踊っていたお客が次第にその見事な演奏に魅了されてしまいます。
しまいには踊るのをやめて舞台に集まってくるのです。
 
もちろん映画の話ですが、実際にありそうな場面です。
現実の厳しい環境のなかではつい不平不満を言いたくなりますが、
それよりも自分の実力を磨き高め、周りを引き寄せることの方がはるかに大事ですね。
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