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2011年05月27日(金)更新

あらためて「ブランド」ってどうして有効なんだろう?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。

ブランディングを仕事にしていながら、時折「なぜブランドなの」と自問自答することがあります。
「お取り先を混乱させているのでは」という不安もあります。
「ブランドでなくてもいいんじゃあないの、いまのままでも何とかなるかも?」そんな内なる声も聞こえてきます。
 
あなたがワインを購入しようと銀座に行ったとします。さすが銀座、購入場所はたくさんあります。
「デパート」のワインコーナーは年々充実しています。「エノテカ銀座店」のような有名専門店もあります。
テイスティングバーを備えたワインショップも増えました。
 
ティファニーと英国屋の間の路地を100mほど歩いたところにある
「ワイズワインギャラリー銀座」のような話題の店もあります。
忘れてならないのは銀座の裏通りにわずかに残る昔ながらの酒屋さん。
品数は限られていますがここでもワインは販売しています。
 
ワインそのものにしても、300円台から数万円のまで幅広く並んでいます。
イタリア、フランス、チリ、スペイン………産地も実に様々です。
ワインだけではなく、チーズや生ハムなどの食材も豊富に揃っています。オープナーもグラスも売っているなあ。
 
これだけたくさんの店(通販などの無店舗販売も含めてですが)や商品があると、
どこで何を買ったらいいのか迷ってしまうかもしれませんね。
正直言ってどこで買っても同じように感じることもあります。
売り手側に立つと、差別化することって本当に大変ですね。
 
こう言うのを「同質化競争」と言います。
似たような品質の、似たような商品が、似たような価格で、似たようなところで販売されている時代です。
違いを生み出すことが本当に出来にくいんですね。もしあなたがワインショップの経営者だとしたらどうします。
 
他と同じような変わり映えのしない価値しか提供出来ないのならば、
お客様は間違いなく「広告への投資の大きな店」や「価格の安い商品」に向かいます。
「広告力」と「価格力」の競争……これは体力勝負のようなもの。結果的には資本力に勝る大企業が有利です。
 
だからこそ「ブランディング」です。
会社や店、開発した商品を他にない価値を持った「ブランド」として構築することが必要なのです。
大々的に広告が出来ない、価格競争力が弱い中小企業にこそ「ブランディング」は向いています。
 
そのためには視点の転換が必要。店、会社、商品を他にない違いを持った「価値」として見つめ直すことです。
価値のないものをブランドと称しても、目の肥えた消費者には簡単に見抜かれてしまいます。
「ブランド」かどうかを決めるのは消費者です。だから「ブランド価値の見つけ方、育て方」がポイントなのです。
 
 
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詳細は→
http://www.questory.co.jp/Portals/0/image02/BRS.pdf