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2013年02月06日(水)更新

絞り込んで、深める!

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


ブランディングでお伝えしていることのひとつに、立ち位置の「絞り込み」があります。

自分の立ち位置を広くとればとるほど、同質化競争に巻き込まれます。
同質化競争では資本力や人材力に勝る大手が圧倒的に有利ですね。

同質化競争、もっと言いますと勝ち負けの競争から抜け出すには、
自分の立ち位置を絞り込むことです。

しかし、絞り込むことにより商売の土俵が狭くなることを心配する声も少なくありません。

たしかに絞り込むことにより、土俵は狭くなりますが、大事なのは「深める」こと。

深掘りすることにより、表面しか見えない土俵の奥行きが深まります。

「絞り込む」ことは固定軸を作ること、「深める」ことは変化軸を作ることですね。


ちょっとイメージしてください。(ただしあくまでもイメージですよ)

あなたが絞り込んだ立ち位置は確かに狭いかもしれません。
もしかしたら半径1メートルくらいかな。

でもその半径1mの地面を掘り進めていくと、
いろいろなものが埋まっている可能性があります。

石も出てきますし、時には化石も出てくる可能性もあります。
もしかしたら、昔埋められた金銀財宝もあるかも。
温泉だって湧いてくるかもしれません。

考えただけで、ワクワクしてきませんか?

多くの会社は絞り込んだだけで、ただそこに立ちつくしているのです。

絞り込んだ立ち位置を掘り進めることが変化軸が生まれ、
お客様を飽きさせない仕組みにつながるのになあ。





ブログの内容とは関係ないけど、
上の画像は南アフリカのキンバリーにあるダイヤモンド鉱山、通称「ビッグホール」。
直径1キロ、深さ500mの人口の穴は、宇宙空間の人工衛星から見えるそうですよ。

2013年02月05日(火)更新

アレルギーは起きて当然!

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。


「気温上昇→春の気配→花粉飛散→花粉症→鼻水、目がかゆい→アレルギー」
と言うわけではないのですが、今回のテーマは「アレルギーは起きて当然!」。


ちょうど100年前の1913年のことです。
バレエリュス(ロシアバレエ団)のために一曲のバレエ音楽が作曲されました。

曲のタイトルは「春の祭典」、作曲者はロシア人の「イーゴリ・ストラヴィンスキー」。





「春の祭典」はいまでは20世紀を代表する音楽として知られていますが、
同年5月にパリのシャンゼリゼ劇場で初演された時には大変な騒ぎを巻き起こしました。

複雑なリズムと不協和音に満ちたこの曲は賛否両論を持って迎えれたのです。
(実際に聞いてみますと、個人的には違和感はまったくありませんが・・・)

賛否両論では優しい言い方かもしれません。

当日は曲が始まるとすぐに、嘲笑の声が上がり始めました。

次第に野次がひどくなり、賛成派と反対派がお互いを罵り合い、
しまいには殴り合りあいも始まったのです。

野次や足踏みなどで演奏している音楽はほとんど聞こえなくなり、
ついには振り付けのニジンスキーは舞台袖から拍子を数えて
ダンサーたちに合図しなければならないほどだったのです。

劇場オーナーは観客に対して、
「とにかく最後まで聴いて下さい」と叫んだほどだったと言います。

客席にいた作曲家「サンサーンス」は冒頭を聞いた段階で
「楽器の使い方を知らない者の曲は聞きたくない」といって席を立ったと伝えられます。

この初演の混乱は、大スキャンダルとなり、
当時の新聞には「春の虐殺」という見出しが躍りました。


いつの世もそうですが、既成の概念を打ち破る時には必ずアレルギーが生じます。

既存の利益や立場を守ろうとする反応はあって当然、
人は自分が取り組んだことのないものには必ず懐疑的になります。

同じようなことがブランディングやミッションのプロジェクトでもよく起きます。

じゃあどうするのか?

起きるべきアレルギーを織り込んで、進めていくことがすごく大事だと感じるこの頃です。


ちなみに初演で大きな騒ぎとなった「春の祭典」ですが、
2回目以降は大きな混乱も起きることはなくなりました。

翌1914年のシャンゼリゼ劇場での再演は大好評を博し、
「春の祭典」は楽曲としての評価を確立し、オーケストラのレパートリーとして定着したのです。

2013年02月04日(月)更新

鮮度と頻度、そして「思い入れ」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


おはようございます。

このところブログの更新が滞っていました。今日からまた復活です。

Twitter、Facebook、ブログ・・・
インターネットを介して本当にたくさん情報が押し寄せてきますね。

これを見ているだけであっという間に時間が過ぎていきます。
(いまでは適度にコントロールできますが・・・)

そんな中で思うことは情報の価値って何だろうと言うこと。

ひとつは「鮮度」だと思う。

新しい情報ってやはり魅力的、新聞やテレビなど比べて
圧倒的にソーシャルメディアはすごいと思う。スピード感がまったく違う。
もちろん、どうにもならないような情報も山ほどあるけど。

もうひとつは「頻度」じゃあないかな。

遠くの親戚よりも近くの他人と言う言葉があるけど、
頻繁に、しかも定期的に送られてくる情報ってやはり気になる。

インターネットではなく、僕にはもう10年以上に渡り、
毎月月初にハガキを送ってくれる友人がいます。

ハガキにはその人の気になった言葉が書かれています。
これをどこかで毎月楽しみにしています。

ご本人とはなかなか会う機会がないんだけど、もし連絡があったら何としても会おうと思う。

鮮度も頻度も情報の価値としては大事だけど、
もうひとつ大事なことがあるように思う。

それは「思い入れ」。

情報の中身がどこかからコピペしたようなものは心が動かされない。
皆さんに伝えますと言った連絡業務みたいな情報は僕はすぐに捨ててしまう。

伝える人が伝えたい相手に向けて、
このところが一番好きなんだ、ここをわかって欲しい、このところってすごくない?

自分自身の反応を見ても、
そんな情報がやっぱりネットでもリアルな付き合いでも心を動かすんだと思うなあ。

頻度と鮮度と、そして「思い入れ」・・・自分自身の情報発信もチェックしてみなきゃなあ。
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会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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