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2013年02月17日(日)更新

あの「スタバ」でもこういうときがあります

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。





日曜日に散歩に行くと立ち寄るスタバの話。

このところ出版書籍のことで忙しく、約1ヶ月ぶりくらいで立ち寄りました。
店はちょうどお昼過ぎでお客様がいっぱい。大繁盛ですねえ。


久しぶりに行ってみると、スタッフがだいぶ入れ替わっていました。
以前は女性が中心だったけど、男性スタッフが増えています。

いつものようにラテをオーダーをしようと思ったのですが、
うん?レジの前に人がいない・・・?

4人のスタッフはみんな忙しそうに動き回っていて、お客様が見えていないのです。

すぐに男性スタッフが気が付いてくれたけど、
興味があったので、ラテが出来るまでじっくりと観察をさせてもらいました。


まず感じたのは、スタッフ同士の声がけが少ないこと。
声がかからないので、連係プレイがうまくいっていません。

一人ひとりは自分の目の前の仕事を一生懸命やっているんだけど、
周りが見えていないから、当然お客様のニーズも見えていない。

もうひとつは笑顔が少ないことかな。
いやいややっているのではなく、余裕がない感じかな。

笑顔がないと雰囲気は自然とギスギスした感じになっちゃうね。

もしかすると、全体をコントロールするスタッフが急に休んだのかもしれないなあ。

例えば、飲み終わったカップなどを所定のコーナーにさげようとすると、
以前ならば、「そのままで結構です」、「ありがとうございます」
といった声がかかるのだけれども、今日はその余裕もない感じ。


厳しい言い方をすると、店の都合でお客様をコントロールしている状態です。
お客様を中心に店全体が回らないと、こなすだけの商売になってしまいます。

スタッフが少ない、仕事になれていない、お客様が立て込んだ・・・
まあ、いろいろな理由はあるんだろうと思います。

でもね、「だから対応できなくても仕方がない」
と思ったらブランドのロイヤリティは高まりません。


あのスタバでもこういうことがあるんだね。

いつも感じがいいからこそ見方が辛口になるんだろうけど、勉強になりました。

2013年02月16日(土)更新

境遇の主人になる・・・渡辺和子さんの記事から

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。





朝から会社で原稿を書いたり、雑事をこなしていました。

このところ仕事が立て込んでいて、僕の他にも2名が出社しています。
そろそろ仕事の目途が付いたので僕は終わりにします。

と思いながら、日経新聞の夕刊を紅茶を飲みながら読んでいると
「境遇の主人になる」と題した渡辺和子さんの取材記事が掲載されていました。


渡辺和子さんは岡山市のノートルダム清心学園の理事長さんです。

昨年出版された「置かれた場所で咲きなさい」という著書は
累計発行部数が100万部超えるミリオンセラーになりました。

僕も読みましたが本当に心にしみこむような本でした。

日経新聞の記事もまた奥の深い内容。
そのなかで心に響いた言葉の一部をご紹介しますね。


人は置かれた場所が悪い、社会が悪い、つまり自分の周囲が悪いと
自分の不幸を他人のせいにしてします。

でもどんな場所に置かれようとも、仕方がないと諦めるのではなく
自分の境遇の主人になって、
自分なりに花を咲かそうと努力をすれば自分が幸せになり、周囲も幸せにできる。

人間は一人格として自分で幸せを生み出す力があるのです。

もちろん、どうしても咲けない日もある。
そんなときは下に下に根を張っていけばいい。

そうすれば次に咲く花は以前と一味違う美しい花になります。



そう言えば、クエストリーの理念は「QUEST×STORY」。

私は自らの人生の主人公。私自身を探索し、
私にしか出来ないシナリオを創り、
私ならではのブランドを築き上げる。

渡辺和子さんの一文は、この理念を後押ししてくれるような言葉です。

もうひとつ渡辺和子さんの言葉をご紹介しますね。



私は人間関係でまず、あいさつとほほ笑みが重要と訴えています。
現代は砂漠に例えられますが、誰かがオアシスにならなければならない。

「おはようございます」「ありがとう」「失礼します」「すみません」
4つの頭文字をつなぐとオアシスになります。

笑ってあいさつすると、相手もうれしくなり、あいさつを返してくれるものです。



それにしても、渡辺和子さんの写真をご覧ください。

どうしたらこんな風に美しく歳をとることが出来るのかと思ってしまいます。

まだまだ勉強ですなあ。

2013年02月15日(金)更新

イングリッド・バーグマンがいいことを言っています。

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。





「イングリッド・バーグマン」という女優さんが好きです。

ハリウッドで活躍しましたがもともとはスウェーデンの女優さんです。
スウェーデン語では「インリド・ベリマン」と発音されるそうです。


独特の知性を感じさせる美貌で、
「追想」、「誰ために鐘は鳴る」、「カサブランカ」などに出演しています。

1944年の「ガス灯」という作品ではアカデミー主演女優賞を獲得しました。

イタリア人のロベルト・ロッセリーニ監督の作品を見て感動し、
仕事と家庭を捨ててロッセリーニ氏と結婚するという激しい一面も持ち合わせていました。


僕は大学生の時に観た「カサブランカ」で「イングリッド・バーグマン」を知りました。

「ハンフリー・ボガード」もよかったけど、「バーグマン」がピアニストのサムに
「As Time Goes Bye:時の過ぎゆくままに」という曲をリクエストするシーンがよかったなあ。




その「イングリッド・バーグマン」がこんな言葉を残しています。

「私が後悔することは、しなかったことであり、できなかったことではない」

いいですねえ。やはりやってみないと、わからないことってたくさんあります。

さらにこんな言葉も残しています。こちらの方がいいかな。

「キスは言葉がいらなくなった時、会話を止めるように、
神様が考え出した素敵なトリックよ」

2013年02月14日(木)更新

ありがとうの一言

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。


一昨日の羽田空港の話です。

小松空港経由で福井に出張でしたが、
昼食を食べる時間がなくて搭乗ゲートの手前でパンを購入しました。

品物を受け取ったり、おつりをもらう時には出来るだけ
「ありがとう」の一言を添えるようにしているので、
この時も女性の店員に「ありがとう」の一言を返すと
素晴らしい笑顔で「行ってらっしゃいません」。

何かいい気分になっている時です。

店に入ってきた年配の男性が「ガーリック、ガーリック」
と大きな声で店員に話しかけ始めました。

店員が「えっ?」という顔をしていると
その男性は舌打ちをして「ニンニク味のパンだよ」と投げかけるような言葉。

まあ、ニンニク味のパンというのもすごいけど、
その言い方が人を見下すような感じです。

きちんとしたスーツ姿の方ですが、
なんでそんな言い方をするのかと思ってしまいます。

いつもの会社や家庭でそんな風に言っているんだろうなあと想像してしまう。


混んでいる電車に乗る時に、
ぎゅうぎゅうお尻から押し込むように乗り込んで来る人がいます。

でも、「すみません、乗せてください」と頭を下げながら言うと
たいていの人たちは心持ち身体をずらしてくれます。


先ほどの年配の男性は「ありがとう」って言われたことがないのかなあ。
「ありがとう」という言葉は気持ちを通わせる魔法のような言葉なのにね。

残念ながらこの方は、かわいい店員さんの素敵な笑顔は見れなかったはずです。

毎日の小さなせは「ありがとう」の数に比例する、僕はそう信じています。

2013年02月13日(水)更新

相手との間に橋を架ける。

 「人々が幸せになるブランド」をプロデューするクエストリーの櫻田です。
 
火曜日から福井に出張中です。思ったよりも雪は少ないですね。
何度も降ってはいるようですが、ひどく積もりほどの雪になるほどではないようです。

大野のお取引先も今年はまだ屋根の雪下ろしをしていないといっていました。
 

さて、今日のお取引先のミーティングでは次のようなことを話しました。


店はお客様がいなければ成り立ちません。

どうしたらお客様をつくることが出来るのか?
これって商売をする人にとっての常に最大の課題ですね。
 
しかし、残念ながら特効薬はありません。いま目の前にお客様に全力を尽くすしかありません。

全力を尽くすということは、お客様と対話を繰り返し、最適な提案をすることです。
 
最適な提案とは何でしょうか?

それはお客様が自分のことと思ってくれることです。
どんなにいい品でも、お客様が自分とは関係ないことと思っている限りは売れません。
 
自分のことと思ってもらうには情報が必要です。

情報があるといい関係を作ることが出来ます。

いい関係がつくれると提案に耳を傾けてもらうことが出来ますね。
 

例えば、同じ出身地ならば一気に距離感が縮まります。
趣味や関心事が同じだと話は盛り上がります。

お客様との関係づくりが上手な人は、共通項を見つける名人ですね。


誤解を恐れずにいえば一種の恋愛関係と同じです。

片思いから両思いになるには、一方的に好きですといってもうまくいきません。
まずは相手の好きなことを知らなければ難しい。
 
「へえ、私と同じだ、いっしょのことを考えている人がいるんだ」
と思ってもらうことが関係づくりの第一歩です。

ものを売るということはここから始まります。
 
もちろん商品やサービスの魅力や価値は大事ですが、
それを提案するあなたに魅力がなければものは売れません。


魅力というと難しく感じるかもしれませんが、要は共通点です。
 
別な言い方をすると、相手と自分の間に橋を架けることです。
橋が架からなければ気持ちを通い合わせることは出来ません。
 
高い満足を感じたお客様は再来店につながるだけでなく、
口コミで店のよさを伝えてくれます。

言い方を変えれば伝道師になるわけです。熱心な布教活動をしてくれます。
 
その反対に不満や不信を思えたお客様は、その度合いが大きければ、大きいほどテロリストになります。

つまり店の悪い評判を周囲に言いふらすのです。


テロリストではなく、伝道師を増やしましょう。

2013年02月12日(火)更新

「音読」って最近したことありますか?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。


先日の日曜日は出版書籍のゲラ再校正に没頭しましたが、
編集者からプロの校正者は音読をすると聞き、実際に音読で校正をしてみました。

これまでも原稿を書いている時にも、煮詰まってくると自然に声が出ましたが、
意識してやってみるとこれが何とも新鮮。

目で読むと流してしまいますが、
声に出すことにより、不自然なところ、違和感のある文章が見つかります。

そういえば「素読」と言う言葉がありますが、
難しい文章や教えも大きな声で読むことにより、頭ではなく、身体で理解できるのだと思います。

休日だったので誰も会社にはいませんでしたが、
一人黙々と声を出して原稿を読む姿はちょっと不気味だったかも。

2013年02月09日(土)更新

「商標登録」、音も色も登録可能に

「人々が幸せにあるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


仕事柄、ブランドの商標調査や登録を行うことがあります。

先日もある海外のジュエリーブランドの日本での商標調査を行いました。
(残念ながらこれは登録しても難しいとのことでした)


2月8日(金)、9日(土)の2回に分けて日経新聞の朝刊に
「広がる商標登録」という興味深い記事が掲載されました。

これは、これまで日本では文字や記号に限られていた商標登録が
音や色にも拡大される見込みだという内容。

正確には、現在日本の商標法では
「文字、図形、記号、立体的形状、これらと色彩の組み合わせ」しか登録できません。

特許庁は2014年度中の施行を目指して、国会に商標法の改正案を提出する考えだそうです。


欧米やオーストラリアでは音や色なども商標として認めており、
積極的に登録している企業が多いと記事は伝えています。

例えば、米アップルは、一昨年パソコンの起動音の商標を登録しました。

海外を市場とする日本企業も米国などで商標を登録しています。

例えば、久光製薬はCMで流れる「ヒ・サ・ミ・ツ」のメロディを音の商標として
50カ国以上で登録しているそうです。


商標はそもそも自社のブランドの価値を保護し、類似商品を排除するためのものですが、
その審査の基準はなかなか難しいようです。

とくに単色の商標登録は確かに難しいですよね。

海外では靴ブランドの仏クリスチャン・ルブタンが赤い靴底の商標権をめぐり
仏イヴ・サンローランと争いました。

これは昨年秋に、米連邦控訴裁判所で、
仏クリスチャン・ルブタンの有効性が認められたそうです。






ウチは規模が小さいからと言っていると、
ある日突然他の会社から商標侵害で訴えられることもある時代です。

実際に弊社の取引先でも7~8年ほど前に、
あるフランスの大手企業から商標侵害の訴えを起こされました。
(この企業はこの時期に軒並みに類似名称を訴えていました)

裁判で争うことも必要ですが、想像以上に時間も費用もエネルギーもかかります。

ブランド価値を守るために商標登録を真剣に考えることが必要ですね。
それに思っているほど費用はかかりませんよ。

一度商標の勉強会をやってみるかな。

2013年02月09日(土)更新

新登場よりも「新発見」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


昨日に続き、「やまなしブランドツーリズム・セミナー」で感じたことを書きますね。

当日のスピーカーのお一人が「オズモール」副編集長の荒川直子さん。
(真ん中の方が荒川さんです)



オズモールは「オズマガジン」を発行しているスターツ出版が運営している
首都圏を中心としたOLの恋とキレイを応援するWEBポータルサイトです。

ぜひ、一度ご覧ください、女性が実に欲張りなことがよくわかります。
これでもかってくらいの濃厚なサイトです。
http://www.ozmall.co.jp/

ちなみにオズモールのユーザー登録数は165万人だそうです。すごいね。


荒川さんのお話ではたくさんの気づきがあったのですが、
そのひとつが「新登場」よりも「新発見」。

山梨県観光部のブランド推進課の佐藤さんはこれを「リブランディング」と語っています。


ブランディングの「価値のタネ」を発見する時のひとつの心構えに
「ないもの探し」よりも「あるもの探し」があります。

ないものをいくら探しても見つかりませんが、
実は見飽きたあるもののなかに「価値のタネ」が眠っています。

「新登場」も確かに魅力的ですが、そうそう画期的な商品やサービス、
既成の概念を覆すような新パラダイムは生まれません。

新登場と言いながらも、小さな変化で、
どこが違うのかわからないものやどうでもいいようなものがたくさんあります。


ならばどうするか。

価値がないのではなく、当たり前すぎて、常識的で光があたっていないだけのこと。

いま目の前にあるものの価値を新たに編集し直すことの方がおもしろい。

角度を変えてみると、新鮮な「新発見」が生まれます。


セミナーの翌日、ある経営者の方と話していて「猫ちぐら」が話題になりました。

「猫ちぐら」ってご存知ですか。(犬ちぐらもあるようですが・・・)

これは藁で編んだ子守のためのお椀型で「ゆりかご」のこと。
新潟県関川村周辺の伝統工芸品だそうです。

これがいま猫のペットハウスとして注目を集めています。
詳しくはこちら→http://www.nekochigura.com/

「猫ちぐら」についての本も出版されているのですから驚きです。

これなんかまさに「新発見」だと思うんだけど。

うちの老猫「ぷり」にも買ってあげたいなあ。




2013年02月08日(金)更新

「やまなしブランドツーリズム・セミナー」に参加しました。

「人々が幸せになるブランドをプロデュースする」クエストリーの櫻田です。

 
昨日、山梨県笛吹市で開催された「やまなしブランドツーリズム・セミナー」に初めて参加しました。
このセミナーは友人の山梨県庁観光部のブランド推進課の佐藤さんのFBで知りました。
佐藤さん、ありがとうね。
 
僕も山梨生まれですが、山梨にはワイン、ジュエリー、フルーツ、日本酒、織物、和紙など
たくさんのブランド資源があります。

僕の生まれ育った南アルプス市は桃、さくらんぼ、スイカなどが栽培されていて、
山梨のフルーツ王国ですよ。
 
山梨に行ったことがない人が実は河口湖、清里には行ったことがあり、
そこが山梨県だと思っていないと言う話は笑えないことだけど、ちょっと笑ってしまいました。
(でも本当にそういう人がいるのかなあ、いるんだろうな)
 
山梨ブランドの極めつけは「富士山」ですね。先日出張で飛行機に乗ったけれども
上空から見てもその唯一無二の存在感はすごいね。





でも正直に申し上げると、子供のころから毎日見て育ちましたので
そんなにすごいとは感じていませんでしたが・・・。
 
「やまなしブランドツーリズム」はこれらの山梨県の地域ブランドを核にした
体験・交流型の新しい旅行商品のことです。

佐藤さんの講演では、地域ブランド産業と観光産業が
「認識不足」「連携不足」「発信不足」に陥っていると指摘。これも同感ですね。
 
佐藤さんは、ソーシャルメディア等を最大限に活用し、新しいネットワークを構築し、
旅行商品を造成し販売すること、
そして真の目的は山梨のファン・リピーターを作ることを強調していました。
 
笹子トンネル事故でアクセスが不便でも山梨に行こうと言うファンを作り、
維持していくことを語っていましたが、ブランドのファンと言うのは救済や支援と言う行動をとります。

それが自分の使命だとさえ感じるのがブランドのファンです。
 
渦中に入ると自分たちの持っている本来の価値が見えなくなるのは地域も会社もショップも共通です。
あまりにも身近すぎて、常識的で、当たり前になっているのだと思います。

眠っているすごい価値に気がついていないのです。
 
生活者が地元のことに価値を感じているのにも関わらず、
やはり中央志向、マス志向、最大公約数志向からなかなか抜け出せません。

価値のパラダイムはすっかり変わったのになあ。
大きいことはそんなに魅力的ではなくなってきていますよ。
 
主流、中央、大勢に仕組みを合わせていくことは、一見すると安心、無難のように見えますが、
しかし、意識するかどうかは別として、
これは実は国内外の大手企業とガチンコでぶつかる同質化競争と言うリスクを背負わなくてはなりません。
 
地方や中小企業であることは追い風です。時代の扉が開きやすくなっているのを感じます。
それを活かすには、しっかりと自分の軸を立て、立ち位置を絞り込み、
愚直に深堀りをしなければ支持を得ることはできません。
 
地方だから、小さいからこそ、この特性を生かし、
価値の連携を図り、ネットワークを組む、ソーシャルな土俵で勝負することがかっこいいのになあ。
そんなことを感じさせてくれたセミナーでした。
 
オズモールの副編集長の荒川直子さんの話もすごくおもしろかった。
それは今度また書きますね。
 

2013年02月07日(木)更新

「何となく感じが悪い」が曲者です。

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。

 
「店は生き物」と言いますが、お客様はこのことを無意識に感じます。
「何か感じ悪いなあ」というつぶやきとともに。

そんなことを一昨日感じました。
 
会社の近くにおいしいワインと食事が手頃の価格で飲めるお店が昨年オープンしました。
仕事が終わってちょっと飲みたい時に便利なので、これまで何度か利用しました。
 
昨夜も9時過ぎに撮影の仕事を終えてスタジオから
帰社したメンバーといっしょに立ち寄りました。

ほぼ満席でしたが、タイミング良く席が空きはいることが出来ました。

ところが後ろのテーブルの4人グループがにぎやかさを通りこしてうるさいほどの騒ぎ。
 
話をしながら飲めるのがいいところなのですが、向かいの相手の声も聞こえないほど。

しばらくすると、離れた席が空いたので、お店の方にお願いして移動しました。
 
「ずいぶんにぎやかだね」と声をかけると、
「すみません」という申し訳なさそうな返事が戻ってきました。
 
しばらくしてワインをボトルでオーダーして飲もうとした時に運ばれてきた
ワイングラスの縁が汚れているのに気が付きました。
 
う~ん、どうしたのかなあ。こんなことはこれまではなかったのに。

お店がもう1店舗増えたことは聞いていたので、
どうしても手薄になったのかなと思ってしまいます。
 
「そう言えば、以前いた気配りのきく女性スタッフの姿が最近見えないよね」
と粗探しをしたくなります。

そのうちにいっしょのメンバーも「何かこの味も飽きたよね」と言いだす始末。
 
こうなると「何となく感じ悪いよね」の負のリンクがつながってしまいます。

飲食店だけではなく、物販の店も含めて「お店は生き物」。
 
店側は「このところ人手が足りなくて」、「いろいろなお客様がいるので」
といった軽い風邪をひいた程度で考えていても、
お客様から見ると相当に重症ということもあります。
 
自戒を含めて、向かうべき軸を明確にして、
日々基本を見直すことの大事さを実感した夜でした。

それにしてももったいないよなあ、あのお店・・・。
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会社概要

(株)クエストリーは2003年に「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースするために設立されました。「店がブランドになる」ためのプロセスをわかりやすく整理し、具体的な成果につながるコンサルティング、プロデュース、クリエイティブを展開しています。代表取締役の櫻田弘文は、これまでに300社以上...

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個人プロフィール

1955年生まれ、自然豊かな山梨県南アルプス市で育つ。高校卒業後、大学に進むが、学業には目を向けず、芝居に夢中になる日々を過ごす。大学卒業後、広告・マーケティング会社に入社。5年区切りで、コピーライティング、広告プランニング、マーケティング、店舗開発、マネージメント指導などの業務を経験する。2...

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