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2018年07月22日(日)更新

ねっちこい経営

おはようございます。
今日はこれから都内のお取引先で新年度経営計画の立案ミーティングです。


経営計画でいつも思うことは「ねっちこさ」です。

年度計画をしっかりと組み立ている中小企業はそれほど多くはありません。
売上と利益目標くらいで済ませているところが結構多いと思います。

ましてや、それは全社員で共有する
経営計画発表会を行っているところはもっと少ない。

さらに、それを日々の仕事につなげているところはほんのひと握りです。

少しくらい荒っぽい計画でも
現場の一つひとつの行動に経営計画がしみ込んでいることは強いですねえ。

そのためには、泥臭く聞こえるかもしれませんが、ねちっこさが必要です。

「あれどうなっている」「決めたことは実行できているかな」
そんな言葉をねっちこく繰り返している現場は生き生きとしています。

もちろん、計画通りいかないことの方が多いかもしれない。


でもね、ねっちこくやっていると、
全員のアンテナが高く、感度がよくなり、
軌道修正もタイミングを逃さずにスピーディです。


一番良くないのが、計画を作ってそのままにしておくこと。
そのうち、忘れられ、計画そのものが風化していく。

これでは企業は成長しません。ブランドになれるわけがないね。
・・・と自戒を込めて思うのです。

2018年07月18日(水)更新

忘れさせない、飽きさせないことがブランディングの基本

午後から神戸で開かれる家具のボランタリーチェーンの集まりで講演です。

SNS消費がテーマなのですが、
ブランディングの観点からこんなことを話そうと思っています。


ブランドとは「幸せの記憶のスタンプ」です。

顧客の記憶の中に
幸せを産んで、育んでいくのがブランディングということになるね。

ブランドは目に見えないだけに
それを主体的にコントロールするのは簡単じゃあない。



もちろん、顧客と企業との間には契約やルールはありません。
顧客は企業と自由に距離を取り、自分の好むタイミングで接してきます。 


企業にできることは、顧客が興味を持ってくれた時に
近づきたいと思えるような場を創り上げること。

言葉では簡単だけど、結構手間のかかることです。
まあ、手間がかかるのがブランディングだけどね。


避けなければならないのは企業の存在を
「忘れること」、そして「飽きること」だね。


企業ができることは、忘れられないように定期的に情報を発信すること。

SNSの活用がそのポイントだと思うので、
講演ではまずはそんなことを話します。


 

でもね、たくさんの情報が日々更新される中で、
頻度が少なければすぐに膨大な情報の中に埋もれてしまいます。


このあたりはゼタバイトのことを話すかな。

頻度を高めるには、企業側から一方的に情報を出すだけではダメ、
顧客から企業に近寄り、情報を発信してもらうような仕組みが必要です。

イベントなどの接点でハッシュタグをつけて投稿してもらうのもその一つだね。


もう一つ大事なのは飽きさせないことです。
忘れていなくても、いつも同じような情報だけでは飽きてくるよね。



鮮度の高い情報を定期的に発信するこからこそ、
企業に対する興味や関心が生まれてくるわけです。



ところで鮮度の高い情報って何でしょうか。

それはやっぱり「人間」だと思うのです。
人の考えや行動ほどおもしろくて鮮度の高い情報はありません。

臆することなく、自分の考えやそれに基づく行動をどんどん発信しよう。

2018年07月12日(木)更新

同調圧力が強すぎる組織は劣化していきます

最近気になっている言葉があります。

それは「同調圧力」、同調させるために圧力がかけることです

つまり、意思決定を行う際に、少数意見を持っている人に対して
暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指します。


みんなと違う意見を持っていることを言い出しにくい状態です。



個人的な見解ですが、コミュニケーションとは
みんなで意見を揃えることではなく、
「違いをはっきりさせること」です。

「反対」と思っていても言い出せない状態は、
良好なコミュニケーションではありません。


和を重んじる日本企業は、海外に比べ同調圧力が強いといわれます。
仲間外れを恐れる余り、同調圧力に屈しやすいのが普通です。



同調圧力はいい方に働けば強いチームワークにつながりますが、
強くなり過ぎるとさまざまな支障がでます。

キャリアが少ない人や変わった個性が
潰されていくケースも少なくありません。


一番の問題は、同調圧力が強い組織は
新しい発想やアイディアを受け入れにくいことです。

異なる個性や意見の違いのぶつかり合いが既存の殻を破るチャンスです。
それが機能しなくなると、組織の劣化が急速に始まります。



どうしたら同調圧力をいい方に働かせることができるのでしょうか。

まずは当たり前のことですが、
一人ひとり異なる考えを持っていることを理解する。

とくに上司や上に立つ人にとって必要なことです。


もう一つは「意見を言う」「違いをはっきりさせる」
これらはコミュニケーションであり、
大事な仕事の一つだという社風を育てることです。

あなた会社の同調圧力を一度チェックしてみてください。

 

2018年07月10日(火)更新

まずは一人の伝道師から

広く、浅く、幅広い客層を狙った商品やサービスを提供しようとすると、
多様化、個性化する消費者ニーズに対応できず、結果として満足度は低くなります。


可能な限り多くの人々を引きつけたいと思うのは当然ですが、
「すべての人に好かれる」「全員がいいと言ってくれる」ものはあり得ません。



みんながほしいと思うような商品やサービスを追いかけるのは疲れませんか。
「こっちを立てればあっちが立たず」という矛盾の中で、仕事を進めざるを得ません。


それよりも自分が好きなこと、やりたいことを仕事にしましょう。

普通や一般的から外れることを恐れる人が少なくありません。
でちょっと変だと思われてもいいじゃあないですか。

誰にも嫌われないような生き方は魅力的ではありませんよ。

「特殊、亜流、少数派」……これらは褒め言葉だと思いましょう。
僕なんか特殊だってよくいわれます。


「普通の感覚ではついていけない」と思われたらしめたものです。
不毛な同質化競争から抜け出す一歩を踏み出しているのですから。

まずは自社を大好きな一人の伝道者を生み出しましょう。
中小企業のブランディングってここからです。

2018年07月08日(日)更新

相手の不合理を合理的にして返す

実は先日もあったのですが、
仕事で不合理だと思うことってあります。


酒でも飲まなければ「やってられないよ」
そう思う時って結構あります。


相手はそう思っていないと余計厄介です。



不合理とは「道理や理屈に合っていないこと、筋の通らないこと」です。
無理難題と言ってもいいかもしれません。

例えば「発注し忘れたので、通常1週間かかるのを3日でやってほしい」
しかも「予算は変わらずに」……
こんなことって日常的におきます。

断るのは簡単です。
でも断ったら感情的にこじれることもありますし、
もしかすると次の仕事はないかもしれません。
中には断れない相手の場合もあります。

そんなときにはどうしたらいいのでしょうか?


仕方なくやるのも方法ですが、
次からはそれが基準になってしまうことも少なくありません。

「相手の不合理を合理的にして返す」

これが一番の対応策です。合理的とは
「論理にかなっていること、目的に合っていて無駄のないこと」です。


相手の言っている無理難題を切り分けし、整理し、
「こうしたら要望に応えることが出来ます」という

仕組みにして解決策を提示することです。


仕組みとはシンプルでわかりやすい解決策です。
課題の多くはこんがらがった取り組みにあります。
切ったりつないだりすることで、解決が可能になります。

先ほどの例ならば「週始めにこちらから発注確認をいたします」
「この3パターンのどれかを選んでいただければ、3日で納品します」
等の提示です。


本来は相手側で解決しなければならないことを、
こちらから解決策を提示することで、
単なる外注先からパートナーとしての立ち位置を築くことが出来ます。

 
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