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2015年07月28日(火)更新

シスター渡辺和子さんのこと

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


シスターの渡辺和子さん(ノートルダム清心学園理事長)をはじめて知ったのは30年ほど前のこと。
仕事関係のある方から著書を紹介されたのです。
 
その時は、シスターという響きに何となく抵抗があったことを覚えています
理由は幼馴染の女性が、高校時代に洗礼を受けたと聞き、軽いショックを受けたからです。
 
その後、著書を読ませていただき、強く惹かれるものがあると同時に、
その度に至らない自分を振り返り、自己嫌悪にも陥りました。

 
そうはいっても、個人的には渡辺和子さんのことはすごく完璧な女性という印象が強かったのです。
正直言って、平易な文章ですが、ちょと近寄りがたかったのです。
 
しかし、お会いしたい一心で、前職の会社の時には、講演をお願いしたことがありました。
 
秘書の方から「企業様の講演は申し訳ございませんが、お断りをさせていただいています」
という返事をいただいた時に、
残念と同時にそうだよなあという至極納得した気持ちにもなりました。

 
以来、折にふれ、著書のページをめくるっていたのですが、
先月鎌倉に紫陽花を見に行った時のことです。
 
円覚寺の「第30回夏期講座」で渡辺和子さんが講演をされることを知りました。
北鎌倉駅近くの掲示板に案内が貼ってあったのです

出会いってこんな感じなのでしょうね。
条件や環境のせいではなく、やはりタイミングなのだと思います。

「遅くもなく、早かくもなく」、出会う人には出会うべき時期があるのだと思います。

ということで、先日、講演を聞くことが実現しました。


渡辺和子さんは今年88歳、そのお声の若いこと、年齢を感じさせない姿に驚かされました。
 
聞きたいと思ってから、もう20年近く経っているから、もうLOVEです。
思いこがれる愛、愛ですよ。
 
渡辺さんの話を聞いているうちに、いやあ心がときめきました。

なんかね、僕と向かい合わせで、目と目を見ながら話してくれているように感じたんです。
これはもう愛でですよ。しつこいか。
 
渡辺さんが言うにはね、「置かれた場所で咲きなさい」
「櫻田さん、いまある場所があなたの天職ですよ」・・・と聞こえたのです。
 
「何のためにこんな苦労をしなければならないのか」
この頃は滅多にないけれども、いまでも時々そう思うわけです。
 
渡辺さんは、そこには必ず意味があるというのですよ。
そうはいっても、時には本当かなと首を傾げたくなるわけです。


 
さらに、置かれた場所で咲くには、目の前に起きることを「なぜ」と思わずに、
「何のために」と考えなさいというわけですよ。
 
そんなことを言っても、生身の人間だから、
「なぜ俺だけ」「なぜこんなことをやらせるの」とこの歳になっても思うわけです。

 
でもね、それは必ず意味があると、渡辺和子さんは語るのです。
これがわからなければ、他の何をしても中途半端だというのです。

かなり厳しいですよね。まあ、中小企業の社長はS体質でないとやれません。
 

 
話がずれたけど、渡辺和子さんは、あれこれ悩んだり、思い煩っても仕方ないでしょ・・・。
それよりも、いま置かれた場所で咲くことを真剣に考え、実行しなさい」
と言いってくれているのです。
 
88歳の彼女から言われるとぐうの音も出ませんわ。
まあ、そんな風に叱咤激励をしてくれていると思うわけです。ありがたいなあ。


 
第32回ブランディングセミナー
◆日時:9月9日(水) 13時30分~18
◆会場:国際ファッションセンタービル10F Room108(東京・両国)
 


クエストリー:http://www.questory.co.jp

2015年07月20日(月)更新

石川洋先生のこと

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


書くかどうかまよったのですが、やっぱり書いておきます。

本日、鎌倉へ向かう電車の中でふと思い出し、何となくネットで検索するとこの記事が出てきました。
http://www.chugainippoh.co.jp/religion/obituaries/20150708-001.html


元一灯園の同人で托鉢者の石川洋先生が7月5日、85歳でお亡くなりになられたのです。

石川先生は、17歳で京都・山科の一灯園の創始者、西田天香さんのもとに身を投じられ、
無所有奉仕の生活を実践されてきました。

1998年に一灯園を離れた後は、市井の「托鉢者」として、
各地の講演活動や、カンボジア、タイ、韓国などでさまざまな支援活動をされてきました。
 

僕はこれまで石川洋先生の書籍をたくさん読ませていただき、
ご講演も三度聞かせていただきました。

そして言葉では言い尽くせないほどの大きな影響を受けました。


相当厳しい心理状態の時に、何度も救われました。
勝手に人生のお師匠さんだと思ってきました。


 
思い出すのは、両国の江戸東京博物館で講演をしていただき、
両国の駅までお送りさせていただいた時のことです。

先生の荷物を持ち、道すがら僕が先生にお話ししたのは
「先生、今日のお話しはとても感動いたしました。でもなかなか実践できないんです」

すると、先生は足を止められて、じっと僕を見つめてこう話されました。
「櫻田さん、心配することはないですよ。やるか、やらないかですから」

頭をがんとたたかれたようなその時の強烈な印象はいまでもしっかりと覚えています。


8年ほど前に新宿でご講演をおお聞きした時には、
お病気で透析をされており、すっかりやせられていました。


いつかこういう日が来るとは思っていましたが、本当に残念で寂しい限りです。
石川洋先生のご冥福を心からお祈りいたします。

2015年07月09日(木)更新

スターバックスが僕のオフィスだった頃

小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


かれこれ13年前のこと(というと昔の話ねと思うかもしれないね)だけれども、
前職の会社を辞めて、フリーで仕事をしていました。

誰にも束縛されない自由と、誰にも知られない危機感がいっしょになった不思議な時期でした。
 
縁があって、いまクエストリーの役員の金田(彼女は筋金入りのグラフィックデザイナー)と
いっしょにフリー同士で仕事をしていました。

クエストリーの原点はここにあります。

 
いっしょに仕事をするようになり、一番困ったのが打ち合わせの場所です。
相手は東京都江東区、こちらは千葉県千葉市。

電話で打ち合わせをしても本意が伝わらなかったり、
細部のツメが必要ということで都内で打ち合わせをすることが多かったのです。

 
当初は茅場町のベローチェでした。なぜかというと、近くにキンコーズがあったからです。
コピー、出力、FAX・・・24時間営業のキンコーズはフリーランスにとっては頼りになる存在でした。

本当にキンコーズのおかげで、何度もピンチから救われました。
それでも、お取引先や印刷会社との打ち合わせとなると、茅場町まできて欲しいとはいえませんでした。

そこでアクセスがいいところを探したところ、
銀座の「スターバックスマロニエ通り店」になったわけです。


本当に一時期はここが事務所でした。
このお店は交通の便もいいのですが、店内が広くゆったりとしているのが気に入りました。

金田との打ち合わせや企画書や提案書の作成はもとより、
お取引先とのミーティングや印刷会社との色校正のチェックもこのスタバでやっていました。

 
ところが、フリーになって半年後にお取引先から、
「事務所を構えてほしい、そうでないと不便で仕方がない」と言われたのです。

確かに、FAXはコンビニで受け取ったり、
打ち合わせはスタバにきてほしいと、かなり無理をお願いしていたのでその通りです。


そこで事務所を探したのです。最初は銀座3丁目、その後いまの築地1丁目に移動しましたが、
スタバのマロニエ通り店はいまでも僕の事務所です。



毎週月曜日の朝は銀座の「スターバックスマロニエ通り店」で
ラテと読書のひとときを過ごしてから出社しています。

う~ん、やっぱり、ちょっと昔話ぽっかったかな・・・。



7月度ブランディングセッション
◆日時:7月22日(水) 13時30分~17時
◆会場:銀座ブロッサム(中央会館)7Fミモザ
 


クエストリー:http://www.questory.co.jp