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2014年03月31日(月)更新

「ほそい道」と「広くてまっすぐな道」

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

今日から、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」が始まりました。
「あまちゃん」「ごちそうさま」の後ですので、どうかなと思っていましたら、
初回の評判はいいようです(実は見ていませんが・・・)。
 
「花子とアン」は、モンゴメリーの「赤毛のアン」シリーズの翻訳者として知られる
甲府出身者の翻訳家で児童文学家の村岡花子さんの生涯を描いたものです。
甲府が舞台のNHKの連続テレビ小説は始めてなので、山梨県はかなり盛り上がっているようです。
 

この番組のタイトル通り、村岡花子さんというと「赤毛のアン」が有名ですが、
実は「エレナ・ポーター」の「パレアナの青春」「少女パレアナ」も翻訳しています。

随分前にフジテレビのハウス世界名作劇場で、
「愛少女ポリアンナ物語」という題名でアニメ放送されました。
娘といっしょに見ましたが、これらも素晴らしい作品です。
 
村岡花子さんについては、詳しくはウィキペディアをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/村岡花子


村岡花子役は吉高由里子さん
 

さて、話は2週間ほど前のことです。

山梨の実家に墓参りに帰ったときに、地元の山梨日日新聞を寝転んで読んでいました。
地方新聞には全国版にはないユニークな記事が掲載されていますので、結構楽しみなのです。
 
そのときにはっとするようなこんな言葉が目に入りました。
 

ほそい道には、ひろい、まっすぐの道よりも
ずっとたくさんの心の宝がそなえられているのです」

「生きるということ」より

 

これはエッセイ集「村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ」に書かれている言葉です。
本書は絶版でしたが、「花子とアン」の放送記念を兼ねて復刊されたのだそうです。
新聞の記事はこれを伝える内容でした。


アマゾンでの購入はこちら
 http://www.amazon.co.jp/村岡花子エッセイ集-腹心の友たちへ-村岡-花子/dp/4309022596


経営も同じだと思います。どうしても広くてまっすぐの道に惹かれますね。
行き先が見える安心感とわかりやすい安全性がそうさせるのだと思います。
まあ、寄らば大樹の陰と同じ視点かな。
 
でも広くてまっすぐな道はみんなが行きたがる道です。
つまり同質化競争の道でもあるのです。

広くてまっすぐだから競争はシンプル。資本力に勝る者がやはり有利です。
ごりごりの体力勝負の世界ですから、
知恵と工夫を働かせる余地もあまりありませんね。
 

しかし、なかなかどうして、村岡さんの言葉通り、ほそい道こそおもしろい。
そこには行き先がどうなっているのかわかないワクワク感があります。
あまり行きたがる人もいないからこそ、独自性が発揮できます。
 
どちらがいいとか悪いとかの問題ではなく、人生観、経営観の違いだと思います。

しかし、消費者の求めるものが量から質へと急速に変化するいま、
ほそい道を行く「小さなブランド」に光が当たっているのを強く感じます。
 
 「ほそい道」と「広くてまっすぐな道」、あなたはどちらが好きですか。



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2014年03月27日(木)更新

​決算月・・・トップにとっての最終日とは?

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 

この言葉を使いたくないけど……このところ本当に「忙しい」。
 
なぜならば、今月が弊社にとって年度末だからです。
おまけに、もう終わりつつありますが、
増税前の納品の仕事が重なり、デザインチームは大変でした。
 
経営者としては1年の締めくくりと、新年度の計画づくりに頭を使う時期です。
そんなときに思い出すエピソードがあります。
 

もう15年ほど前のことですが、
前職の会社である卸業の会社の販売促進の仕事を担当していました。
 
この会社の決算は5月でした。たまたま訪問した日は5月29日の金曜日。
夕方、担当者と打ち合わせを終えて、社長さんと話していると専務さんが入ってきました。
 
当時、この会社とは非常に懇意にしていましたので、会社の業績もある程度は把握していました。
専務さんは僕の目の前で社長にこんな報告を始めたのです。

 
「社長、今日で今年度の営業が終了します。業績の報告に参りました。
残念ですが、目標には届きませんでした。申し訳ございません。」

 
この会社の社長さんはとても温和な紳士です。
いつも通りの穏やかな表情で専務さんに向かって社長さんはこう声をかけたのです。
 

「ああ、そうですか、目標には届きませんでしたか。ご苦労様でしたね。
でも専務、心配することはないですよ。」

 

緊張していた専務さんの顔が一瞬ほころびました。
ところが、次の一言で専務さんの顔が青ざめたのです。

社長さんはいつも通りの穏やかさでこう語ったのです。
 
「専務、心配することはないですよ。まだ決算まで2日間ありますから・・・」

そうです、専務にとっては土日が会社が休みなので金曜日が最後の日でした。
しかし、社長にとっては31日の日曜日が決算の最終日だったのです。

これは残りの2日間で業績を少しでも伸ばせということの意味ではありません。
 
「最後の最後まで、考え抜くことが次年度の経営につながる」ということだと理解をしています。

年度末になるといつもこの社長さんの言葉を思い出します。
 

弊社も今期決算まで後4日間。

明日、明後日は長野県の蓼科で合宿です。新年度の経営方針発表会を行います。
社長としては、最後の最後まで考え抜こうと思います。
 

 
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2014年03月25日(火)更新

請求書へ同封しているレター

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


当たり前ですが、毎月請求書が届きますが、
なかには請求書が入っているだけです。

正直言って、請求書が好きな経営者はあまりいませんよね。

何か少しでもお役に立てないかと始めたのが、請求書に同封しているA4、1枚のレターです。

もう、5年くらい続けているかな。

果たしてご参考になっているかどうかは不明ですが、
時々、手帳に挟んでいるとか、社内の会議で使わせてもらっているという声を聞きます。

そうすると単純ですので、大変だけど続けようと思うのです。

今月はこんな文面のレターを同封させていただきました。


いつもありがとうございます。3月度のご請求書を送らせていただきます。
 
三寒四温を繰り返し、確実に春が近づいてきています。
南からは桜の開花のニュースも届きました。

春はひとつの区切りであり、新しいスタートの季節でもあります。
新年から数えて3ヶ月目、自分自身の在り方を見直すいい時期なのかもしれませんね。
 
アメリカの経営コンサルタント「トム・ピーターズ」は過激な発言で知られますが、
個人的に好きで、翻訳されている著書はほとんどを読みました。

自分自身に活を入れるつもりで彼の語録をちょっと紹介しますね。なかなか意味深いものですよ。
 
●この世界で最も困難なことは、人々に新しいアイデアを受け入れてもらうことではない。
 古いアイデアを忘れさせることだ。
 
●本物の偉大なリーダーシップの定義とは?
 それは、『恐れていた事態が起こった』とき最高に燃えるリーダーのことだ。
 
●製品やサービスは、顧客が違いを認めてくれるまでは、
 他社と変わりがないことを忘れてはいけない。
 
●大バカものはロレックスを売る。
 天才はロレックス流のライフスタイルを売る。
 
●自分が大切にしているものを簡潔明瞭に言葉にできないようなら、それは信念とはいえない。
 
●自分で自分を時代遅れにしなければ、誰かにそうされるだけだ。
 
●何か特技があるとして、今から1年後も同じポジションを確保するためには、
 もっともっと腕を磨いておかなくてはならない。
 
●あなたの得意技は
人を唖然とさせるものでなければならない。
 
●既知のものを完璧に磨き上げても富は生まれず、
 未知のものを不完全に把握したときに富は生まれる。

春間近ですが、それでもまだ寒い日が続きます。お互いに身体に気を付けてがんばりましょう。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

2014年03月20日(木)更新

ニコニコ・ハキハキ・キビキビと

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


昨夜のこと、仕事を終えていつも通り築地から東京駅まで歩きました。
日本橋駅に向かう会社のメンバーといっしょです。

ちょっと飲んで帰ろうかと言うことで、何度か入ったことがある
八重洲口の「Mar Mare(マルマーレ)」というワインバルへ入りました。
 


それなりに広い店内は遅い時間なのにも関わらずお客様でいっぱい。
圧倒的に女性客が多い店です。

このお店は実は映画の東京テアトルが運営しているのだそうです。
 

飲み物はスペイン産赤ワインのボトルをオーダー。
お通しはパンと自家製のマヨネーズのソースの下に、
魚を叩いてディップ上にしたタルタルソースのようなもの。これは美味しかった。
 

最近お通しがパンって店が多いですね。
先日入った店は「えっ」って感じのお通しで一人500円。
舐めとるのか!もう二度と行かないと思いました。

お通しはお客様側では選べないのですから、
店がしっかりと吟味しないと大きくポイントを下げますね。


 
料理は時間がないのでタパスの3点盛りをオーダー。
この3点盛りが、味はそこそこですが、とんでもないボリュームでした。
他の料理も頼みたいのですが、もうこれでお腹いっぱい。
 

もう一つ感じたのことは、店の女性スタッフが実によく動くこと。
動くだけではなく、こちらの動きをよく見ていて気配り、目配りをしてくれるのです。
 
二人席でしたが、隣の4人席が空くと「こちらでゆっくりとお座りになられますか」の一言。
 めんどうなので移りませんでしたが、こう言う気配りはポイントが高いのです。

動きがキビキビしていながら、バタバタとは違うのも好印象。
 
料理や飲み物に特別感がそれほどありませんが、
やはりスタッフによって居心地は全然違ってきますね。
 
「ニコニコ・ハキハキ・キビキビ」とという言葉を思い出しました。
 
 

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2014年03月19日(水)更新

​「選ばれる理由」で気付いたこと

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。

 
「誰を、何を通じて、どのように幸せにするのか」
これを明確にすることが「選ばれる理由」につながります。
それを昇華させたものがコンセプトです。
 

多くの経営者がコンセプトの実現でつまずくのが、
このプロセスを仕組みにできないところにあります。
 
実現の仕組みはシンプルです。
コンセプトに基づいて「認知」「関心」「信頼」「愛着」
最終的には「絆」の関係を築くことです。
 
このプロセスはファンを生み出すシナリオです。
熱烈なファンは強力なサポーターとなり、店の業績を安定化させます。
 

でも、先日「COSUCOJI」代表の小杉さんと話していて気づいたことがあります。
それは「誰を、何を通じて、どのように幸せにするのか」から
「何を通じて」を一度脇に置くことです。
 
「何を通じて」とは要は商品やサービスのことです。
見えることだし、よくわかっていることなので存在感があります。

でもわかっていることが実現の邪魔をします。
 

わかっていることは、過去の経験(とくに成功体験)が出っ張ってきます。
思考の道筋が極端に狭くなり、よく言うところの「既知の罠」にはまりやすくなるのです。
 
「誰を、どのように幸せにするのか」
まずはこのことをとことん突き詰めることが大事です。

突き詰めると視野が広くなり、「何を通じて」ということが自ずと見えてきます。
 

「誰を、どのように幸せにするのか」
この先にあるのが消費者や顧客がお金を払って手に入れたい「何を通じて」です。

こう考えると、可能性は単一ではなく無限です。
 
 

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