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2012年10月29日(月)更新

「前進し続けられたのは、自分のやっていることを愛していたからだ」

 「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
お願いしている会計事務所の先生から先月いただいたのが、
「スティーブ・ジョブズに学ぶ 異次元の発想法」という小冊子。



しばらく引き出しの中にしまったままだったのですが、気になり読んでみました。

47ページなのですぐに読めるのですが、中身は相当濃厚です。
 
ご存知のアップルの元CEO「スティーブ・ジョブズ」の言葉をわかりやすく整理した内容です。
その中にワンフレーズに特に魅かれました。

 
「前進し続けられたのは、自分のやっていることを愛していたからだ」
 

出典は2005年のスタンフォード大学での伝説のスピーチのようですが、
「だから、あなた方は自分が愛するものを見つけなくてはならない」
と社会に巣立つ学生たちにジョブズは語りかけています。


 
ジョブズの人生も華やかな成功ばかりではありませんでした。

Macintoshはパソコンの歴史を作りましたが、ジョブズはアップル社を追われます。
満を持して立ち上げたネクスト社では新製品を出すまで3年もかかり、
しかも売れずに赤字が続きました。
 
同じ頃に経営していたピクサー社も画像処理コンピュータが販売不振で、
ジョブズの個人資産を投じてかろうじて生き延びた時期もありました。
 
しかし、ジョブズのすごいところは、失敗してもくよくよせずに前向かっていったこと、
そのバックボーンには「自分のやっていることを愛している」があったのだと思います。
 
ジョブズがスタンフォード大学で行った名スピーチの結びの言葉は次の通りでした。

「ハングリーであれ、愚かであれ。(Stay Hungry, Stay Foolish.)」



11月度ブランディングセッションのお知らせ

日時:11月14日(水) PM13:45~17:00
    ※交流会は17:30~19:30
会場:VINOSITY(ヴィノシティ)・・千代田区神田鍛冶町

詳細はこちらから→
http://www.questory.co.jp/

   



2012年10月28日(日)更新

読了!「トマトが切れればメシ屋ができる、栓が抜ければ飲み屋ができる」

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
居酒屋の神様と呼ばれる「楽コーポレーション」の宇野隆社長の
「トマトが切れればメシ屋ができる、栓が抜ければ飲み屋ができる」を読みました。




 
日経レストランに連載されていてるときから気にはなっていたのですが、読んだのは初めて。
 
この本がとんでもなくおもしろかった。

「小が大に勝つ法則」が実践の事例を挙げてわかりやすく書かれています。

しかも、ハウツー本ではなく経営の本質がさらりと書かれているところに
宇野社長のセンスというかスタイルを感じます。
 
僕は物販店やメーカーの商品ブランディングを長くやってきて、
3年ほど前に、あるきっかけから両国のちゃんこ料理店のブランディングに取り組みました。
 
最初は戸惑いましたが、しばらくすると
物販も飲食もお客さまを喜ばせるということの原理原則は同じだと思いました。

「ファンを作る続けることが儲かる仕組みの基本」であることはいっしょです。
 
もちろん飲食店の特性はありますが、むしろそれに縛られていることが多いなあと感じましたね。
意識しなくても、業界の常識というやつにがんじがらめに合っていることが少なくありません。
 
例えば、僕が取り組んできたジュエリーや時計の小売店では
お客様の名前を呼ぶことは基本中の基本です。

しかし、飲食店で取り組んでいるところはそう多くはないように感じます。
本書では「名前で呼ぶことは当たり前のこと」と書かれています。
 
木下藤吉郎の「草鞋取り」の話が出たのにもちょっと驚いたなあ。
僕もよく「相手研究自分工夫」という話で使います。
 
おもしろいので、一日でさらっと読めてしまいますが、熟読するほどに方向が見えてくる本だと思う。
業種、業態に関わらず、ブランディングに取り組む経営者にぜひ読んで欲しい一冊です。

宇野社長、一度会ってみたいなあ。
 

2012年10月27日(土)更新

「ヘミングウェイ」のこの言葉は、ブランディングのセオリーです。

 「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
本棚を移動したので、先週の日曜日に本を整理していると、
ご多分にもれず本を読み始めてしまいました。

手に取ったのは「ヘミングウェイ」の「老人と海」。



 

ヘミングウェイは、「誰がために鐘は鳴る」、「武器よさらば」、「陽はまた昇る」など、
中学から高校の時にはまってよく読んだなあ。

「老人と海」も高校の時に読んだんじゃあないかな。
 
独特でシンプルな文体で書かれた、釣りや狩り、ボクシングや闘牛など、
ヘミングウェイのライフスタイルに憧れました。

人がよさそうで、それでいて考え深げな風貌も好きでした。

いまでもカクテルといえば「フローズン・ダイキリ」が思い浮かびます。
 

その「ヘミングウェイ」は記憶に残る言葉を数多く残しています。
中で僕が好きなのが次の言葉。
ブランディングのセミナーや講演でもよく使わせてもらっています。

 
「いまは“ないもの”について考えるときではない。“いまあるもの”で、何ができるかを考えるときである。」
 

僕も含めてそうだと思うけど、困難にぶちあたったり、判断に迷ったりすると、
つい“ないもの”を考えてしまいます。

しかし、ないものはいくら願ってもないのです。
 
そして、「ない物ねだり」は結果的にはため息で終わりますね。
 
「ヘミングウェイ」がいうように、「“いまあるもの”で何ができるかを考え、行動すること」だと思う。
僕自身も最近ちょっと迷うことがあったのですが、この言葉で勇気づけられました。



11月度ブランディングセッションのお知らせ

日時:11月14日(水) PM13:45~17:00
    ※交流会は17:30~19:30
会場:VINOSITY(ヴィノシティ)・・千代田区神田鍛冶町

詳細はこちらから→
http://www.questory.co.jp/

  

2012年10月25日(木)更新

飲食店に求められているのは体験を「物語」にして発信すること

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
昨日はデザイナーがスタジオ撮影の仕事が入ったので、
急遽ライターといっしょに取引先の飲食店を訪問しました。

訪問の目的はこのお店が発行している新聞を制作するための取材でした。
今回の取材テーマは、この店が今月から2月まで提供している高級魚の「クエ」。



 このお店には「体験型の物語プロモーション」が必要とお伝えし、
1年ほど前から、この新聞の発行を軸にして、
自分たちの提供する食材の採れる現場や、
お酒の作られる現場にできる限り行ってもらっています。
 
これを受けて、今回は女将と料理長がクエを訪ねて長﨑に行ってきたので、
それを取材することになったのです。

といっても、実際にまとめるのはライターやデザイナーの仕事。
僕はもっぱら撮影してきた写真を見ながら、質問と聞き役です。
 
新聞の発行が11月中旬なので、詳しいことは書けませんが、
お二人がお会いしてきたのはクエを取り扱う佐世保の仲卸さん。

やっぱり現地ならではの話はおもしろい。その道のプロの仕事はすごいですね。
 
例えば、クエという魚は深い海底にいるイメージですが、案外20~30mのところにもいて、
昔は伊勢海老や鮑漁の素潜りの漁師さんが眠っているクエのえらにこぶしを突っ込んで、
10キロ台のクエを持ち上げながら上がってきたといいます。

これってすごい話ですよね。
 
でも多くの店はこんな宝物のような物語を発進しません。
現地に行くことは仕入れのコストダウンや社員教育だと思っています。

これからは物語で料理やサービスをくるまないとお客様の心を揺さぶることは難しいと思います。
 
また、発信してもFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアやブログで発信しているだけ。
もったいないなあ、ソーシャルメディアと印刷媒体をうまく組み合わせて使うことにより、
もっとパワーが生まれるのにと思ってしまいます。
 
「体験型の物語プロモーション」のことをもっと詳しくお聞きになりたい方はご連絡をください。
事例を交えてわかりやすくご説明いたします。



11月度ブランディングセッションのお知らせ

日時:11月14日(水) PM13:45~17:00
    ※交流会は17:30~19:30
会場:VINOSITY(ヴィノシティ)・・千代田区神田鍛冶町

詳細はこちらから→
http://www.questory.co.jp/

 

2012年10月24日(水)更新

ドイツの「カルフ」という町の思い出

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースするクエストリーの櫻田です。
 
3年前の秋に仕事でドイツのドイツ南西部の
バーデン=ヴュルテンベルク州にある「カルフ」という町を訪れました。

仕事自体は最終的にはうまくいかず、ちょっと後味の悪いものになりましたが、
「カルフ」の街はいまでも印象的に記憶に残っています。


 
人口2万人強の田舎の小さな町のひとつである「カルフ」は、
20世紀前半のドイツ文学を代表する作家「ヘルマン・ヘッセ」(1877年-1962年)の
生誕の場所として知られています。
 
美しい木組み家屋が並ぶマルクト広場の突き当たりには、
直筆原稿や水彩画、貴重な写真などを展示する「ヘルマン・ヘッセ博物館」があります。
町中でも「ヘッセ」の銅像やレリーフが見受けられます。


 
日本で「ヘッセ」の作品として有名なのは「車輪の下」ですが、
他にも「郷愁」「春の嵐」「クジャクヤママユ」「クヌルプ」「青春は美わし」「デミアン」
「メルヒェン」「シッダールタ」「荒野のおおかみ」「知と愛」「少年の日の思い出」などがあります。
 
といっても高校生の時に読んだ「車輪の下」以外は読んだことがありませんが・・・・。

「車輪の下」は「ヘッセ」の自伝的な要素が強い作品ですが、
古典的な訳に抵抗感があり、まったく印象に残っていません。いま出版されているのは違うのかな。
 
「ヘッセ」の作品はどれも難解で重厚ですが、
風景や植物を描いた水彩画や、絵に人生の生き方を書き添えた晩年の詩文集からは
穏やかな人柄が感じられます。

そういえば何年か前に「庭仕事の愉しみ」という本も話題になりましたね。
 
その「ヘルマン・ヘッセ」は通じて数々の名言を残していますが、経営にも通じるものがあります。
例えばそのひとつが次の言葉、混迷の時代にふさわしいと思いませんか。
 
「鳥は卵からむりやり出ようとする。卵は世界である。
生まれ出ようとする者は、一つの世界を破壊しなければならない。」

 
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