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2011年04月14日(木)更新

桜の花と桃の花のハーモニー


「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
















今週は山梨県に出張しました。河口湖から甲府まで路線バスで移動。
河口湖側はまだ桜が咲いていなかったのですが、峠を越えて甲府盆地に入ると桜と桃の花が満開でした。

桜の時期を同じくして花開く桃の花は薄桃色。
あたり一面が桜の白と桃のピンクに染まった風景はこの季節ならではの美しさです。

山梨県の実家でも桃を栽培していましたが、
両親が高齢になったときに栽培をやめ、桃の木も倒してしまいました。

幼いころは、桃はとても手間のかかる果物という印象だけでしたが、こんなに美しい花を咲かせていました。
この時期の山梨はまさに桃源郷です。
(桃といえば、子供の頃にたくさん食べたせいか、あまり好きでは‥‥‥)

そう言えば、4月8日~10日に開催予定だった「信玄公まつり」は35年ぶりに中止になりました。残念ですね。

※画像は笛吹市「一宮町観光協会」のサイトからお借りしました。
 http://www1.ocn.ne.jp/~kankou33/


 

2011年04月08日(金)更新

たかがハンバーガー、されどハンバーガー

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。
 


ハンバーガーの値段といえばいくら位を思い浮かべますか。マクドナルドはおよそ130円前後です。
日本のマーケットでは、「ハンバーガー=ファストフード=低価格」というイメージが強く根付いています。
 
そんなハンバーガー市場の中で、ハンバーガー(フライドポテト付き)が950円という価格でありながら、
熱烈なファンを惹きつけてやまない店があると聞きました。
その店は東京の北郷3丁目にある「FIRE HOUSEファイアーハウス」。
 
最寄り駅の地下鉄丸ノ内線の本郷三丁目駅から5分ほど歩きますと、「FIRE HOUSE」が見えてきました。
周囲には会社が多く、どこにでもあるような都心の街並みです。
青山や表参道のようなブランドショップもトレンドを強く意識した店も見当たりません。
 
「FIRE HOUSE」という店名からちょっとワイルドで過激なイメージを持っていましたが、
いざ店の前に立ってみますとトタン屋根が張り出したカントリー調の店構えでした。
入口前のスペースにはハンバーガーをデザインしたユニークな待ち席と木のベンチが並べられています。
 
ドアを開けますと、そこには古き良きアメリカの香りが漂う空間が広がっていました。
さほど広くないコンクリート床のホールにアンティーク家具が無造作に配置されています。

午後2時に近い時間にもかかわらず、店内はお客様でいっぱいです。
案内されたのはカウンター席、厨房の目の前で一段高くなっていているので中がよく見えます。
 
早速、チーズバーガーとコーラをオーダー。クラムチャウダーもランチ価格だったので追加しました。
厨房にはハンバーガーを作る男性とアシスタントの女性、そしてホールに女性が一人います。
全員がロゴ入りの黒のポロシャツとエプロンを着用しています。
決して愛想がいいわけではないのですが、テキパキと仕事を進めています。
 
すぐに運ばれてきたのは、クラムチャウダーとコーラ。クラムチャウダーはほどよい濃さでおいしい。
しばらくしますと、チーズバーガーがお皿に乗って出てきました。驚いたのはその高さのあるボリューム感。
こんがり焼けたふっくらとした天然酵母のバンズにチーズが絡んだパティや野菜が挟まっています。
付け合せはフライドポテトとピクルスです。
 


そのボリュームにどのようにして食べたらいいのか戸惑いましたが、
しっかりと両手で持って噛り付くしかありません。
下敷きとして添えられている紙が袋状になっているので、
それで包めば中身がこぼれず食べやすいようになっています。
女性のお客様も同じようにかぶりついています。(中にはフォークを使っている人もいましたが………)


 
 “たかがハンバーガーされどハンバーガー”……
価格を下げないと売れない、安くないとお客様が来店しないと多くの店や会社が価格訴求に走る中、
「FIRE HOUSE」は高くてもお客様の強い人気を得ることが出来るという事例です。

2011年04月06日(水)更新

当事者意識とは何でしょうか?

「人々が幸せになるブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


        被災地での支援活動の途中で見た震災の爪跡です。

東北地方太平洋沖で起きた大地震から3週間が経ちました。
地震、津波、そして原発と連続して起きた災害は、まだまだ私たちの生活を不安定に脅かしています。
とくに福島原発の問題は相当の長期化が予想されますね。自粛という第4の災害も広がりつつあります。
 
弊社の岡本マネージャーが、先月30日(水)に
お取引先の「ちゃんこ巴潟」さんが行った被災地での支援活動に参加してきました。
その時の様子を岡本マネージャーがブログに書いています。ぜひご覧ください。
http://wakuwakuman.blog90.fc2.com/blog-entry-116.html
 
さて、震災のマスコミ報道で考えさせられたのが「当事者意識」ということです。
多くの識者が登場し、様々な専門的な角度から発言をしていますが、
どんなに問題点をとらえたものであっても、「当事者意識」に欠けた発言は空しく聞こえてなりません。
 
当事者意識のない発言とは何でしょうか?それは「自分を問題の外側においた評論家的な発言」です。
これらは往々にして言葉が軽く、表面を上滑りし、「べき論、空論、理想論」に終始しがちです。
どこかに自分を守る壁を作った上での発言に聞こえるのです。
 
もちろん、私たちは実際には当事者ではないのですから、
被災者と同じ痛み、苦しみ、悲しみを共有することは出来ません。
そのことをわかった上でのことですが、やはり自分を問題の外側に置いた発言は心に響きません。
正論ではあるのですが、心が揺さぶられないのです。
 
当事者意識に欠けた発言を注意して聞いてみると、
「誰だれのせい、何々のせい、これこれのせい」というように問題の本質を他に転嫁しています。
発言の向こう側から「私はこのように行動する」と言う強い意思が見えてこないのです。
 
当事者意識は経営においても同様です。とくにリーダーが当事者意識に欠けていると事態は最悪です。
状況分析は見事ですが、方向性があいまいです。そのことを確認すると、
環境が悪い、取引き先が悪い、条件が悪い、挙句の果ては社員が悪いということになります。
 
「だからどうした!あなた自身はどうしたいのか?どう行動するのか?」と言いたくなります。
物事の本質を表層でしかとらえることが出来ず、深く自問自答する習慣がないのかもしれません。
自分のことに置き換える力に欠けていると言ってもいいかもしれません
 
必要なのは、コトの最中にある当事者のことを思っての行動です。
考えに考え抜いたら、後は行動するのみです。
あなたを取り巻く社員や外部の協力会社は、分析や調査結果ではなく、あなたの行動そのものを見ています。
これがまわりを巻き込む強い力になるのです。