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2019年01月06日(日)更新
小さな映画館が生き残った理由
今年初の映画は「飯田橋ギンレイホール」で『輝ける人生』、
なかなかの佳作、いい作品でした。
この作品の話はあらためてとして、
今回は映画館「ギンレイホール」のことです。
http://www.ginreihall.com/
会社を銀座の近くに設けたのは、実は映画館が近いからでした。
なかなか時間が取れないのですが、
いまでも月に一度程度はいまでも映画館に足を運んでいます。
学生時代は年間に200本近くの映画を見たのですが、
そのほとんどは2本、3本立ての名画座でした。
朝から夕方まで見続けたこともあったなあ。
よく通ったのは2015年に閉館した「新宿ミラノ座」
ところが、名画座やミニシアターが街からどんどん消えていっています。
きっかけはレンタルビデオの普及でした。
さらにシネマコンプレックスが登場しました。
デジタル映写システムへの移行は多額の費用がかかり、
設備投資できない映画館は閉館に追い込まれました。
他にも建物の耐震性や老朽化、後継者難もあります。
しかし、最大の要因は若い世代の映画離れです。
ヒット作は観ても、継続的に映画を観る人は少ないと思う。
1974年開業した「ギンレイホール」も、
一時期は閉館の危機に瀕していたようです。
今回の訪問は2年ほどぶりかな。
確かに外観はレトロ、館内も古く、スクリーンも小さい。
席と席の間も狭いのです。
昨年開業したミッドタウン日比谷は13スクリーンで約3000席、
一方ギンレイホールは1スクリーンで202席、
規模や設備では勝負になりません。
名画座世代はOKだけど、シネコン世代はどうかな
しかし、その「ギンレイホール」はしっかりと生き延びていました。
そこには中小企業のブランディングに通じる取り組みがあります。
一つはお客さまを絞り込んでいること。
8年前に引き継いだ女性支配人は女性を対象者としたのです。
当日も女性客が6割ほどでした、しかも年配層が多い、
顧客の絞り込みにより限られた資金や資源を集中化できます。
マイナスよりもプラスが多いのは多くの事例が教えてくれます。
まあ、あとは覚悟かな。
二つ目のポイントは上映作品のセレクト。
僕もシネコンをよく利用しますが、ヒット作が中心です。
B級の拾い物のような作品に出会うことはなくなりました。
名画座というのは、言葉通りに
その映画館がセレクトした作品に価値があります。
同館の上映作品はそこそこのヒット作と無名作品の組み合わせが絶妙です。
今回の上映作品です、観たのは左の作品、2本続けてはちょっと・・・
三つ目のポイントは、会員制の「ギンレイ・シネマクラブ」です。
1997年に1年間映画見放題の
「シネパスポート」を全国で初めて導入したのです。
10,800円(税込み)の年会費でいつでも何回でも入場できるのです。
他にも2人のペア会員、また5人の法人会員カードもあります。http://www.ginreihall.com/cinemaclub.html
しかも、一度の入場で2作品を観られる二本立てが継続されています。
二本はちょっとしんどくても、会員になら別の日にもう1本を観られます。
他にも、月1回の「オールナイト上映」や秋の「神楽坂映画祭」など、
地道な取り組みが実を結び、昨年の入館者数は15万人を超えたといいます。
中小企業が苦しんでいるのは大手との同質化競争に終始しているからです。
ないもの探しをしてもマイナス条件しか浮かんできません。
大事なのは、ないものを探しよりも「あるもの探し」です。
見つけ出した価値のタネを絞り込めば、打つ手がいくらでも見えてきます。
┏┓
┗■「1月度ブランディングセッション」━━━━━━━━━━
なかなかの佳作、いい作品でした。
この作品の話はあらためてとして、
今回は映画館「ギンレイホール」のことです。
http://www.ginreihall.com/
会社を銀座の近くに設けたのは、実は映画館が近いからでした。
なかなか時間が取れないのですが、
いまでも月に一度程度はいまでも映画館に足を運んでいます。
学生時代は年間に200本近くの映画を見たのですが、
そのほとんどは2本、3本立ての名画座でした。
朝から夕方まで見続けたこともあったなあ。
よく通ったのは2015年に閉館した「新宿ミラノ座」
ところが、名画座やミニシアターが街からどんどん消えていっています。
きっかけはレンタルビデオの普及でした。
さらにシネマコンプレックスが登場しました。
デジタル映写システムへの移行は多額の費用がかかり、
設備投資できない映画館は閉館に追い込まれました。
他にも建物の耐震性や老朽化、後継者難もあります。
しかし、最大の要因は若い世代の映画離れです。
ヒット作は観ても、継続的に映画を観る人は少ないと思う。
1974年開業した「ギンレイホール」も、
一時期は閉館の危機に瀕していたようです。
今回の訪問は2年ほどぶりかな。
確かに外観はレトロ、館内も古く、スクリーンも小さい。
席と席の間も狭いのです。
昨年開業したミッドタウン日比谷は13スクリーンで約3000席、
一方ギンレイホールは1スクリーンで202席、
規模や設備では勝負になりません。
名画座世代はOKだけど、シネコン世代はどうかな
しかし、その「ギンレイホール」はしっかりと生き延びていました。
そこには中小企業のブランディングに通じる取り組みがあります。
一つはお客さまを絞り込んでいること。
8年前に引き継いだ女性支配人は女性を対象者としたのです。
当日も女性客が6割ほどでした、しかも年配層が多い、
顧客の絞り込みにより限られた資金や資源を集中化できます。
マイナスよりもプラスが多いのは多くの事例が教えてくれます。
まあ、あとは覚悟かな。
二つ目のポイントは上映作品のセレクト。
僕もシネコンをよく利用しますが、ヒット作が中心です。
B級の拾い物のような作品に出会うことはなくなりました。
名画座というのは、言葉通りに
その映画館がセレクトした作品に価値があります。
同館の上映作品はそこそこのヒット作と無名作品の組み合わせが絶妙です。
今回の上映作品です、観たのは左の作品、2本続けてはちょっと・・・
三つ目のポイントは、会員制の「ギンレイ・シネマクラブ」です。
1997年に1年間映画見放題の
「シネパスポート」を全国で初めて導入したのです。
10,800円(税込み)の年会費でいつでも何回でも入場できるのです。
他にも2人のペア会員、また5人の法人会員カードもあります。http://www.ginreihall.com/cinemaclub.html
しかも、一度の入場で2作品を観られる二本立てが継続されています。
二本はちょっとしんどくても、会員になら別の日にもう1本を観られます。
他にも、月1回の「オールナイト上映」や秋の「神楽坂映画祭」など、
地道な取り組みが実を結び、昨年の入館者数は15万人を超えたといいます。
中小企業が苦しんでいるのは大手との同質化競争に終始しているからです。
ないもの探しをしてもマイナス条件しか浮かんできません。
大事なのは、ないものを探しよりも「あるもの探し」です。
見つけ出した価値のタネを絞り込めば、打つ手がいくらでも見えてきます。
┏┓
┗■「1月度ブランディングセッション」━━━━━━━━━━
◆テーマ
地域を味方につける経営
魅力的な地域のコンテンツを見つけて活用する
●日 時:2019年1月16日(水)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム(中央会館)7階 ジャスミン
【ゲスト講師】
久米信行氏 久米繊維工業 取締役相談役
▼お問合せ・お申込みは下記からどうぞ
株式会社クエストリー
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx
または 03-5148-2508まで