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2017年03月06日(月)更新

学生時代を思い出して、ぶらぶら散歩

先週の土曜日に新宿方面に用事があって出かけたときのこと、
ふと思い出して、学生時代に2年半ほど住んでいた初台駅で下車しました。

初台駅から歩いて10分ほどのところの代々木警察署の裏のアパートに
大学4年から就職した1年目まで住んでいました。



数えれば、かれこれ40年も前のことです。
1階に3部屋、2階に同じく3部屋あったのを覚えています。

僕が住んでいたのは、2階の奥の部屋でしたが、
不思議なことに入り口は1階で、扉を開けると2階に上がる急な階段がありました。

ここで弟と2年、その後はいまのかみさんと半年ほど暮らしました。
(まるで『神田川』の世界・・・)



さて、駅から歩いて向かっていると、
当然のことですが、街は様変わりしています。

甲州街道はそのままですが、
駅前には「東京オペラシティ」という複合施設がそびえています。

ここはかつては東京工業試験場(何か暗かった印象)だったと記憶しています。



甲州街道沿いを歩いていくと、代々木警察署が見えてきました。
建物はおおよそ当時のままでした。

代々木警察といえば、学生時代に深夜に酔って帰った時に、
自宅の鍵が見当たらず、ドアをどんどんと叩いて弟を起こしていると、
二人連れの警察官にライトで照らされ、職務質問を受けたことがありました。

ドアを開けて出てきた弟が驚いたのを覚えています。




さて、そんなことを思い出しながら、警察署を右に曲がると
アパートの手前の大家さんの家が見えてきました。

立て替えられたようで、いまはわりかし新しい建物です。

また、思い出したのは、大家さんはご主人をなくした
年配(当時60歳くらいだったと思う)のおばさんで、
すぐ近くに息子さんご夫婦が暮らしていました。

このおばさんがすごくいい方だったのです。

2階の僕の部屋の下が大家さんの台所だったのですが、
「櫻田さん、お皿もってきなさい」といっておかずを分けてくれました。

テレビを買い替えたときには、古いテレビを譲ってくれました。

「結婚するので、引っ越します」と伝えると、
何かは忘れましたが、プレゼントを渡されました。


さて、大家さんの家の隣りが、アパートだったのですが、
何とアパートは取り壊されて、駐車場になっていました。

 

駐車場の奥に入って、ここが部屋の入り口だったなあと、しばし感慨に浸っていました。

駐車場の端には梅の花が咲いていましたが、
梅の木があったことは思い出せませんでした。

梅の花に気が付く年齢ではなかったのだと思います。



まあ、そんなことで、ちょっと胸が熱くなった
土曜日の感傷のぶらぶら散歩でした。