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2016年06月02日(木)更新

経営者はなぜ手動ドアにこだわったのか?  

「中小企業のブランドをプロデュースしている」クエストリーの櫻田です。


いまから17~8年ほど前のこと、
富山のある宝石・時計・メガネの専門店の店舗リニューアルの仕事をしました。

当時はブランディングという発想はそれほどなく、単に店舗の改装でした。
 

しかし、コンセプトの立案には時間をかけました。
そして、コンセプトに基づき、具体的な内装の打ち合わせをしている時のことでした。
 

入り口は自動ドアというところで、打ち合わせが中断しました。

その店の経営者はこう語ったのです。
「自動ドアは絶対にダメです。入り口は手動にしてください」

 
設計士も僕もそれほど深く考えずに、施主の要望ならばとその意見に従いました。

このところご無沙汰をしておりますが、
お店を訪問するたびにそのことを思い出します。
 

ある程度は経営者の想いはわかっていたのですが、
つい最近、ある本を読み、「ああ、そうだったのか」と明確に理解することが出来ました。
 
そんなこともわからなかったのかと思うかもしれませんが、
本当に深い意味で理解するには時間がかかったのです。

単なる自動か手動かの問題ではありません。
 

本に書かれていたのは、ホンダカーズ中央神奈川の会長さんの相澤賢二さんの言葉です。

実はドアのことは一度講演でもお聞きしたことがあるのですが、その時はピンときませんでした。


本に書かれていたのはこんな言葉です
 
社員がドアを開けて差し上げると、
ほとんどのお客さまが「ありがとう」と言ってくださいます。

お金をかけて作った自動ドアに向かって
「ありがとう」と言うお客さまは過去に一人もいませんでした。

こちらの感謝がちゃんとお客さまに伝わるんですね

 
 
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┗■【お知らせ】━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
「7月度ブランディングセッション」のご案内


 
◆テーマ
 「つなぎ手としての立ち位置の作り方~応援したくなる関係づくり~」
     
●日 時:2016年7月7日(木)13:30~17:00(受付開始 13:10)
●会 場:銀座ブロッサム 7F ミモザ
 
■ゲスト:高橋万太郎 様 株式会社 伝統デザイン工房 代表取締役
 
今回のセッションでは、造り手(生産者)と使い手(消費者)との距離を 縮め、
関わる人々を幸せにする「つなぎ手」としての立ち位置の作り方を学びます。

特別ゲストには、「つなぎ手」の役割を明確にすることで、
お客様・取引先との信頼関係を築き、新しい市場を切り拓いている
「職人醤油」の高橋万太郎氏をお招きします。
 
▼お問合せ・お申込み
株式会社クエストリー/中野友里惠
http://www.questory.co.jp/tabid/94/Default.aspx 
または 03-5148-2508