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2016年11月06日(日)更新

ドイツで出会ったおもしろいもの、これってデザインです!

ところ変わればという言葉がありますが、
本当にそうだなあと思ったのが先月出張したドイツでした。

論より証拠で、まずは画像を見ていただきたいと思います。
 

まずはミンフェンの街角で見かけたこれは何でしょうか?
実は郵便配達の自転車です。

日本は確か赤だと思いますが、ドイツは黄色の何ですねえ。

前後のバッグにたくさんの郵便物が入ります。
前輪の後ろの二つの車輪も気になります(動かすのかなあ)。



 
次はこれです。これって目から鱗でした。
アルザスからドイツに戻るドイツの鉄道DBの車体に書かれていたのは路線図でした。

車体に路線図が書かれていると、不案内の方でもちょっと安心できますよね。
日本でも取りれたらいいと思うけどなあ。


 

あるレストランでディナーを食べた時のこと。

美味しい食事を終えて、お会計をしてもらうとこんな容器に入って会計書が届きました。
この店だけなのかもしれませんが、なかなかユニーク。飴が入っているのもいいですねえ。
 



フランスのアルザスに向かうDBの乗り換え駅でのこと。
40分ほど乗り換えの時間があったので近所をぶらぶらしていると、
ある住宅の玄関先にこれがありました。

実はこれ、「赤ちゃんが生まれました」というサインです。
よく見ると、下に赤ちゃんの名前を書いたカードがありました。




 思わず目が向かってしまうのが、街中の野菜や果物の売店です。
何が目を向けさせるのでしょうか?

それは商品の種類や価格ではなく、見せ方にあったのです。
カラーコーディネートが実に上手だと思いませんか?



いかがですか?
ドイツの街中には人が作るデザインがあふれていました。
これこそ文化だと思います。

2016年11月06日(日)更新

「じぶんを知るって、めんどうくさいけど、おもしろい」  

本日メルマガで配信をした内容をブログでも投稿します。

先週は北海道の帯広市でブランディングについての講演でした。
今回のテーマは「ブランディング5つの作法」です。
 
事例を交えて、5つのブランディグのポイントをお伝えしたのですが、
ポイントの一番目は「他にない自分の強みの見つける方法」でした。
 

とかち帯広空港に向かうJALの機内でウトウトした後に、
機内誌「SKYWARD」をめくっていると、ある本を紹介しているコラムが目に入りました。
 
紹介されていたのは『ぼくのニセモノをつくるには』という絵本です。
作者はヨシタケシンスケさんという方、ぼくにとっては未知の作家です。


 
自慢ではないですが、わりかし本については鼻がきく方だと思っています。
この本はすぐにピンときたのです。

帯広に着くとすぐにAmazonで発注しました。
翌日、講演の仕事を終えて自宅に戻ると絵本が届いていました。
 

帯広で買ってきたパンをワインと一緒に食べながらページをめくったのですが、
30ページほどの絵本ですから、スイスイと読めてしまいます。
 
ところが、読み進めているうちに、ヨシタケさんの世界にグッと引き込まれてしまったのです。
ストーリーはこんな感じです。
 

宿題やお手伝いや部屋の掃除、やりたくないことだらけゲンナリしていた
小学三年生のケンタくんは、ある日いいことを思いつきました。
 
それはニセモノを作ってそいつに全部やってもらうこと。
ケンタくんはお小遣いを全部つかって、一番安いお手伝いロゴボットを一体買ったのです。
 
家までの帰り道、ケンタくんはロボにニセモノ作戦を説明します。
それに対して、ロボは「じゃあ、あなたのことを詳しく教えてください」と答えました。
 
ケンタくんはロボの質問に順番に答えていきます。
 
名前と家族、外から見た自分、好きなものと嫌いなもの、出来ることと出来ないこと、
昔からいままでのこと、周りから見た自分、自分の居場所、ケンタくんしか知らないこと、などなど。
 
質問に答えていくうちに、いろいろなことに気がつくケンタくん。
自宅に着く直前にケンタくんはこんな風にロボに話します。
 
「う~ん、ぼくってなんだろう……かんがえればかんがえるほどいろいろでてきちゃう。
でも、じぶんのことをかんがえるのって、
めんどうくさいけど、なんかちょっとたのしい気もする」

 


読み終わって、「これって昨日、帯広で話したことと同じだなあ」と感じたのです。
ブランディングの第一歩は自分自身の「あるもの探し」です。
 
ケンタくんがたどり着いた結論はぼくはひとりしかいない」。

ブランディングも同じです。
他にない自社、自分ならでは唯一無二の価値を光り輝かせることです。
 
ということで、「ぼくのニセモノをつくるには」という絵本、オススメです。ぜひ、ご一読を!
 
Amazonでは下記からどうぞ。
https://www.amazon.co.jp/ぼくのニセモノをつくるには-ヨシタケ-シンスケ/dp/4893095919

2016年11月06日(日)更新

アルザスの葡萄畑で葡萄をもらう

ドイツから帰国して、結構過密なスケジュールで、
ドイツの田舎の人情の二つめのことが書けませんでした。

やっと落ち着き2週間ぶりのお休みですので、まとめてみます。

実は10年ほど前に、ある年配の男性と不思議なドイツの旅をしました。
その方の案内で、古いBMVでドイツからベルギーのアントワープに移動し、
最後の二日間はフランスのアルザスのリクヴィールという城壁の街で過ごしました。

アルザスといえば、アロマ豊かな白のアルザスワインで有名なところ。
ドイツ産には甘口のものが多いのに対し、アルザスワインはすっきりとした辛口のワインなのです。

今回のドイツ出張は、黒い森の北玄関口の街が拠点でしたが、
調べてみると、電車で1時間半ほどでアルザスに行けるということがわかり、
帰国する前日に出かけてみたのです。



訪れたのはベーゼンベルグという街。
旧市街を散策して、観光のインフォメーションに行ったのですがランチタイムで誰もいません。
肝心のワイナリーがどこにあるのかわからないのです。



しかし、ランチで入ったお店でアルザスワインを飲んでいるときに、
エルトン・ジョンに似た店のオーナーに
ワイナリーのことを尋ねるとワイナリーに電話をかけてくれました。

見学OKということで、呼んでくれたタクシーで20分ほどワイン街道を行くと
「Cleebourg」いうワイナリーに到着。

残念ながら、醸造のところは予約していなかったので見学することができませんでしたが、
10分ほどの映像を見せてくれて、早速試飲の開始です。



試飲とはいえ、気前よく注いでくれるのですっかりいい気分になってしまいました。

予約した迎えのタクシーが来るまでは酔い覚ましで近隣を散策。
葡萄畑はワイナリーの手前でしたので、帰りに車を停めてもらうことにしました。



運転手との10分という約束で葡萄畑に行くと、
農家のおじさんがニコニコしながら葡萄を切って手のひらいっぱいにくれるではないですか?

いっしょに写真にも入ってくれました。



こういう突然の訪問はときには迷惑がられますが、ありがたい応対。
出張の疲れもちょっと安らぐ瞬間でした。

ドイツもフランスも、田舎の年配者は旅人に優しいですね。
ちなみにいただいた葡萄は10分以上待ってくれた運転手さんにプレゼントしました。
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