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2014年04月21日(月)更新

石川光男先生の「自然に学ぶ共創思考」の先見性

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


本日2本目のブログです。
昨日、久しぶりに石川光男先生の著書
「自然に学ぶ共創思考」(日本教文社)に目を通しました。

読んでいるうちに、先生に講演をお願いするために、
国際基督教大学を訪れたときのことが思い出されました。

 

その中の次の一文に強く納得です。
本書の初版発行はいまから19年前の平成5年、石川先生の先見性に胸が震えます。
 
少し長いのですが紹介しますね。
 
 
大量生産と大量消費の経済システムに基づいた高度成長期には、
大量の知識の伝達による画一的な人間の養成が、
マニュアルに従って作業をする部品のような人間の供給に役立ちました。
先にふれた「強い企業」をめざした時代には、そのような人間が戦力として十分役立ったのです。
 
ところが「賢い企業」にとっては、型にはまった知識だけを身につけている人間よりも、
個性的で挑戦意欲があり、失敗から学ぶ人間が必要でした。
ホンダの育ての親、故本田宗一郎氏は入社試験の際に、ビリから採用するように指示したそうです。

入社試験のビリも大切な個性の一つと考えた本田氏の人間観が型にはまっていないところに
「賢い企業」を育てた秘密の鍵の一端が見えます。
入社した若者に型にはまらないアイディアを自由に出させ、
失敗の体験から学ばせることによって、ユニークな商品をつくり出しました。
 
第三世代の「志の高い企業」は、このような自立性と創造性に加えて
「何をしなければいけないか」という社会性を身につけた社員が必要になります。

すなわち、個人としても、社員としても、
広い視点に立った社会的な〈役割認識〉が必要となりました。
 
第四世代の「使命感の進化した企業」にとって必要なのは、
近代工業化社会のなかの欠点を見きわめ、過去の失敗から学ぶことができる人です。

人間を超えた視点をもち、百年先、三百年先を考える人材が、第四世代の企業にとって不可欠です。


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2014年04月21日(月)更新

豊富な知識は感じる心を弱くさせる

「小さくても光り輝くブランド」をプロデュースしているクエストリーの櫻田です。


「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。

これは「センス・オブ・ワンダー」や「沈黙の春」などの著書で知られる
アメリカの生物学者の「レイチェル・カールソン」の言葉です。

本当にそう思います。とくに毎朝のFacebookに季節の草花の画像の投稿で実感します。


この方がレイチェル・カールソンさん
 
ご自宅には広い庭があるんですかと言われたともありますが、自宅はマンション。
ほとんどが通勤途中や外出や散歩で出会った草花ばかりです。
それをスマホやタブレットで撮影しています。
 
道端に座り込んだおじさんを、高校生が不思議そうに見ながら通り過ぎていきます。
最初はともかくいまはまったく気になりません。

それよりも花を撮影していて電車に乗り遅れることの方が心配です。

 
さぞかし草花の知識があると思われるかもしれませんが、ほとんど知りません。
それでも2年近く投稿していると、いくつかは自然と覚えるようになりました。
 
いまはインターネットで検索をすれば、ある程度のことはわかりますが、
特別に名前や由来に興味があるわけではありません。


それよりも、知識だけで判断し「わかったつもり」になることの方が怖い。

知識豊富な人ってすごいとは思いますが、
それでわかったつもりになっていると、人間としてどこかおもしろみに欠けます。
 
 
それよりも「わあ、きれい」「こんなに小さいのに健気に咲いているなあ」
「雨に濡れてもシャキッとしているね」・・・こんな風に感じたままに撮影しています。


それに同じ草花でもよく見ると、みんな個性があって同じ個体はありません。
毎日見ているとそんなことに気がつくようになりました。
 
豊富な知識は感じる心を弱くさせるのかもしれませんね。


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